今日の音楽 3月30日 弦楽四重奏曲第3番(チャイコフスキー)
チャイコフスキーの弦楽四重奏曲第3番変ホ長調op.30は、1876年3月30日にニコライ・ルビンシテインの私邸で初演されました。
チャイコフスキーの2曲の弦楽四重奏曲(1番と2番)の初演をしたヴァイオリニストのラウプが死去し、その哀悼を込めて作曲した曲です。
チャイコフスキーの悲痛な思いの深さが室内楽の領域を超えた作品として生み出され、シンフォニックな雰囲気を持つ曲になっています。
1871年の第1番作曲から短い期間に3曲の弦楽四重奏曲を作曲したチャイコフスキーですが、この後は弦楽四重奏を作曲する事はありませんでした。理由は、チャイコフスキー自身の音楽を弦楽四重奏の枠で表現する事が困難であると考えたとも、ラウプの死への哀惜によって、この分野を作曲する意欲を失ったとも言われています。
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