ホームページ

ウェブページ

紹介した音楽

2021年1月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 今日の音楽 2月15日 序曲「祖国」 | トップページ | 今日の音楽 2月16日 ニューイングランドの3つの場所 »

2020年2月15日 (土)

パイオニア交響楽団第33回定期演奏会のご案内・3

2020年3月8日(日) ティアラこうとう大ホール(都営新宿線/東京メトロ半蔵門線 住吉駅 徒歩4分) 午後2時開演
指揮 黒岩英臣
曲目 ワーグナー 歌劇「リエンツィ」序曲
   モーツァルト 交響曲第41番ハ長調「ジュピター」 K.551
   シューマン  交響曲第3番変ホ長調op.97「ライン」

今日は、モーツァルトの交響曲第41番のご紹介です。
パイオニア交響楽団では、第35番以降のモーツァルト後期6大交響曲で唯一演奏していない作品です。私個人では約40年ぶりです。
モーツァルトの曲は、どの曲も演奏会で良い演奏を聞かせるのが難しいです。古典派の譜面はダイナミクスなどは最低限の事しか書かれていないので、曲の構成・フレージングなどを理解しないで譜面通りの演奏をすると無味乾燥な、場合によっては滑稽な音楽になってしまうので演奏の上手下手以上に出来の差が現れてしまいます。

41番は、モーツァルトの最後の交響曲です。最後らしく、またハ長調という基本的な調性を使った堂々とした曲になっています。木管楽器はオーボエとファゴットは2本ずつですが、フルートは1本、ハ長調が苦手なクラリネットは無しという編成です。

第1楽章は全く序奏なく、木管と全弦楽器のユニゾンでいきなり第1主題が提示されます。最初はハ長調で、ヴァイオリンの経過句のあとト長調で演奏されます。ベートーヴェンの交響曲第1番の第1楽章よく似た主題です。モーツァルトでは、ド・ソラシド・ソラシドですが、ベートーヴェンはドーソシ ドーソシ ドで、主題の転調はト長調ではなくニ長調でした。第2主題はモーツァルトらしい可愛らしい音楽ですが、この楽章全体を通して瑞々しくしかも堂々としている音楽です。

第2楽章は個人的には一番難しい楽章。モーツァルトの交響曲は全般的に緩徐楽章がとっても難しいです。理由は息の長いフレーズ。弓の使用量の多いコントラバスにとっては息の長いフレーズはとっても難しいです。ヴァイオリンだけが弱音器をつけてゆっくりですがリズムの変化が多い主題を奏でます。第2主題は一転短調の厳しい表情の音楽。こちらはフレーズの長さがめまぐるしく変化していきます。最後は天国に上るような美しい音楽で終わります。

第3楽章はメヌエット。非常に優美なメヌエットです。トリオ後半で短調のジュピター音型が出てきて終楽章を暗示しています。

第4楽章はドレファミというモーツァルトが好んで使った音型、ジュピター音型による第1主題がいきなり提示されます。ここでおわかりと思いますが、この41番の交響曲は全楽章とも頭から主題が演奏されます。これって実は結構難しいんです。この終楽章では1stヴァイオリンの全音符の主題のバックで2ndヴァイオリンが音楽を作る作業をやっていますが、序奏もなくていきなりテンポを作らなければならないので、かなり大変です。
終楽章の目玉は何と言っても、複雑なフーガ。フーガって立ての線(簡単に言えば、各楽器間の拍)が合わないとグシャグシャになるのですが、それぞれの楽器の出るタイミングが一定ではなくて複雑なので、きちんと聴こえるように演奏するのは非常に難しいフーガです。

このモーツァルトのジュピター音型は、モーツァルト自身も交響曲第1番など多くの楽曲で使用していますし、後の作曲家にも大きく影響を与えています。ブラームスは4つの交響曲を作曲していますが、第1番はハ短調、第2番はニ長調、第3番はヘ長調、第4番はホ短調。ドレファミですよね。シューマンの4つの交響曲も作曲順に並べると第1番変ロ長調、第2番ハ長調、第3番変ホ長調、第4番ニ短調ですが、各調を1度(半音2つ分)上げるとハ長調、ニ長調、へ長調、ホ短調になってドレファミになります。まあ、シューマンの交響曲の場合は作曲順ではないので、こじつけかもしれませんけど。

« 今日の音楽 2月15日 序曲「祖国」 | トップページ | 今日の音楽 2月16日 ニューイングランドの3つの場所 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 今日の音楽 2月15日 序曲「祖国」 | トップページ | 今日の音楽 2月16日 ニューイングランドの3つの場所 »