今日の音楽 2月15日 序曲「祖国」
ビゼーの序曲「祖国」op.19は、1874年2月15日にパドゥルーの指揮でコンセール・ポピュレールで初演されました。
元々は「ドン・ロドリーグ」というオペラ(マスネの「ル・シッド」=映画でも知られる「エル・シド」と同じ題材)のために作曲された曲でしたが、初演直前にパリ・オペラ座が火災で焼失してしまったため、結果的にオペラは未完に終わってしまいました。
ビゼーが、この作品を演奏会用序曲として発表したのが「祖国」です。ポーランド戦争の挿話という副題が付けられており普仏戦争を念頭に祖国愛を表現したものです。1875年に36歳で早逝したビゼーの最晩年の作品となり、同じ管弦楽の曲でも交響曲ハ長調などの瑞々しさはないものの、完成度の高い曲となっています。
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