今日の音楽 2月5日 コーカサスの風景
イッポリトフ=イワノフの組曲「コーカサスの風景」は1895年2月5日にモスクワのロシア音楽協会演奏会で、自身の指揮によって初演されました。
リムスキー=コルサコフに師事しペテルブルク音楽院で学んだイッポリート=イワーノフは多くの曲を作曲したのですが、現在はこの「コーカサスの風景」のみが演奏されています。コーカサス地方の音楽に興味を持って作曲したのが「コーカサスの風景」です。
「峡谷にて」「村にて」「モスクにて」「酋長の行列」の4曲からなる組曲。
第1曲の「峡谷にて」はダリヤール峡谷の風景を描いたものです。冒頭のホルンの音は峡谷に響くこだまを、弦楽器の細かい動きはテレク皮のざわめきを表しています。
第2曲「村にて」は東洋的なメロディと東洋的な舞曲の組み合わせ。
第3曲「モスクにて」は木管楽器とホルン、ティンパニのみで演奏される単純なメロディ(アザーン=イスラムの呼びかけ)の繰り返し。
第4曲は最も有名な「酋長の行列」。勇壮さと東洋的な雰囲気を併せ持つ行進曲です。
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