今日の音楽 2月17日 交響曲ニ短調(フランク)
フランクの交響曲ニ短調は1889年2月17日にパドルーの指揮でパリ音楽院演奏協会にて行われました。
フランクはドイツ系ベルギー人ですが12歳の時に一家がパリに移住して、15歳の時にパリ音楽院に入学し作曲、ピアノ、オルガンなどを学びました。一時退学して帰郷しましたが、その後パリへ戻りピアノ教師や教会オルガニストとして静かに活動をしていました。
1871年にサン=サーンスやフォーレなどと共にフランス国民音楽協会の設立に加わり最晩年になって作曲家として次々と作品を発表して注目されました。また、パリ音楽院に教授として迎えられ、ダンディ、ショーソン、ピエルネ、デュパルクなどフランスの器楽音楽を支える作曲家を多く育てた事で、フランス音楽の歴史を語る上で欠かせない存在となりました。
フランク唯一の交響曲はラロ、サン=サーンス、ダンディなどの交響曲が相次いで発表されたのを受けて作曲したものですが、初演はあまり芳しくなかったようです。死後フランス音楽を代表する交響曲として受け入れられるようになっています。
フランク得意の循環形式を用い、オルガン的な響きや重厚なオーケストレーションを特徴とする曲で、スケルツォ楽章を欠く3楽章で構成されています。
この曲は高校生の時に友人からチケットをもらって行った大学のオーケストラ(どこの大学だか忘れた・・・東工大だか理科大だかだったと思います)の演奏会で初めて聴いて、感動してはまりました。第1楽章の第2主題まで駆け上がるところ、終楽章の展開部の第1主題の総奏では今でも痺れちゃいます。
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