今日の音楽 2月12日 ウィーンの市民
ツィーラーのワルツ「ウィーンの市民」op.419は1890年2月12日にウィーン市庁舎での舞踏会でツィーラー指揮のウィーン第4連隊の演奏で初演されました。
ツィーラーはウィーンのオペレッタの黄金時代(金の時代)を築いた作曲家のひとりで、後の銀の時代と呼ばれる時代にも活躍した作曲家です。
ヨハン・シュトラウス二世との関係が悪化していた出版業者ハスリンガーの後押しで、シュトラウスのライバルに祭り上げられようとされていましたが、実際はヨハン・シュトラウス二世のライバルは弟のヨーゼフ・シュトラウスで、ツィーラーが頭角を現したのはヨーゼフの死後の事でした。かなりの多作家で作品番号は560を超え、当時のウィーンではシュトラウス一家と並ぶ人気を誇っていたようです。
ウィーンの市民は代表作のひとつでウィーン市庁舎での初めての舞踏会ではシュトラウス二世とツィーラーが新作を用意し、シュトラウス二世は「市庁舎舞踏会」というワルツを作曲し、ツィーラーは「ウィーンの市民」を披露しました。人々が軍配を上げたのは「ウィーンの市民」だったようです。
« パイオニア交響楽団第33回定期演奏会のご案内・2 | トップページ | 今日の音楽 2月13日 君がいるだけで »
コメント