今日の音楽 1月21日 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
バルトークの弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽Sz.106,BB114は1937年1月21日にザッハー指揮バーゼル室内管弦楽団の演奏で初演されました。
バーゼル室内管弦楽団を結成した指揮者パウル・ザッハーは、世界的製薬会社のオーナー未亡人と再婚し巨万の富を得た後、製薬会社の業績建て直しに貢献しながら、同時代の作曲家への作曲の委嘱やザッハー財団の創設など音楽界に惜しみない貢献をしてきました。
ザッハーは1936年当時夏季休暇でスイスに滞在していたバルトークに翌年1月21日に行う予定のバーゼル室内管弦楽団創立10周年演奏会のための新作を依頼して完成されたのが、弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽でした。ハープを含む弦楽器と、打楽器(木琴、スネアドラム、スネアなしのドラム、シンバル、タムタム、大太鼓、ティンパニ)とチェレスタとピアノという編成で、スコアには楽器の配置位置も指定されています。
弦楽五部を2つに分けて、左右に対向配置し、中央にその他の楽器が配置されるように指示されています。
曲は緩-急-緩-急の4つの楽章でできています。バルトークの中でもトップクラスの人気を持つ曲で、管楽器が無くてもかなりの迫力が展開されます。
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