今日の音楽 1月28日 ピアノ三重奏曲(ラヴェル)
ラヴェルのピアノ三重奏曲は1915年1月28日にカゼッラのピアノ、フイヤールのチェロ、ヴィヨームのヴァイオリンでパリで初演されました。
ラヴェルが母親のルーツであるバスク地方滞在中に作曲したものでバスク風の色彩を持つと自身が述べています。
音楽の色彩感を重視するラヴェルにとってはピアノと弦楽器の対照的な音色やバランスを取るという点で難しい分野の作品である事を意識して、結局管弦楽的な書法を持ち込んで対応しています。極めて広い音域の使用やトリル、トレモロ、ハーモニクス、グリッサンド、アルペジオといった音の色彩効果を存分に用いる事で解決しようとしており、イコール非常に演奏技術の高さが要求される曲になっています。
4つの楽章から出来ていて、第1楽章はバスクの舞曲ソルツィーコの描写で作曲されています。第2楽章はパントゥムという四行連詩の手法を使っています。第3楽章はパッサカリア。終楽章は4分の5拍子と4分の7拍子による変拍子が使われています。
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