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2019年12月25日 (水)

今日の音楽 12月25日 フルート四重奏曲第1番(モーツァルト)

モーツァルトのフルート四重奏曲第1番ニ長調K.285は1777年12月25日に完成しています。

モーツァルトがパリに旅行に行った途中で長期滞在したマンハイムの宮廷オーケストラのフルート奏者ヴェンンドリングに紹介されたのが裕福な医師ドゥジャン。ドゥジャンはフルート愛好家でもあり、彼から小さくて軽く短い協奏曲3曲と四重奏曲を何曲か作ってくれるように注文されて完成したのがフルート協奏曲第1番とオーボエ協奏曲の編曲の第2番と3曲のフルート四重奏曲でした。依頼と異なっているために謝礼は半分以下に値切られたそうです。

モーツァルトはフルートの音色が好きでなかったという話もあります。確かにモーツァルトは多くの交響曲の中でフルートを省いています。初期の作品は管楽器はオーボエとホルンだけというパターンだったのですが、後期の曲でさえフルートを使用していません。

我々が通常耳にする31番「パリ」以降の曲ではフルートを2本使用したのが31番と32番と後に改稿して2管編成になった35番のみ。最後の39番から41番までは1本のみです。実際のところはモーツァルトに聞いてみなければわかりませんが、当時はまだベーム式のフルートが出る前で音程が不安定だったためとも言われています。

第1番のフルート四重奏曲は、それでもフルートの輝かしい音色を存分に引き出しています。第1楽章の冒頭は調や拍子こそ違っていますが、後に作曲されるクラリネット協奏曲と最初の5つの音が全く同じというのも面白いです。

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