今日の音楽 12月2日 ヴァイオリン・ソナタ第2番(ブラームス)
ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調op.100は1886年12月2日にヘルメスベルガーのヴァイオリン、ブラームスのピアノでウィーンで初演されました。
避暑地のスイス・トゥーン湖畔で作曲された曲。室内楽はブラームスが最も得意とした分野で弦楽六重奏、ピアノ五重奏、ピアノ四重奏、クラリネット五重奏など数々の名曲を残しています。そのブラームスが室内楽でも最も作曲に躊躇したのが弦楽四重奏とヴァイオリン・ソナタ。これはベートーヴェンの幻影と言われています。ベートーヴェンは室内楽の中では弦楽四重奏を16曲、ヴァイオリン・ソナタを10曲作曲しており得意の分野だった事もあって、ブラームスはこれらの作曲には躊躇いがあったようです。
通常のヴァイオリン・ソナタはヴァイオリン独奏とピアノ伴奏という形になっているものが多いのですが、ブラームスの独奏楽器を伴う音楽では独奏楽器と所謂伴奏が対等の立場で曲を構成しています。このヴァイオリン・ソナタもピアノが対等に近い立場で構成されています。第1楽章の冒頭もピアノが主和音を奏でその後主題を提示する形で始まります。こういうブラームスの特徴を理解した上で聞くと良いでしょう。
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