今日の音楽 12月30日 交響曲第7番(ブルックナー)
ブルックナーの交響曲第7番ホ長調は1884年12月30日にニキシュ指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏で初演されました。
ブルックナーは、未完成のものを含めて10曲の交響曲を作曲していますが、各曲に多くの版が存在する事でも知られています。原因のひとつは初演が必ずしも良い評価を得られたわけではなく、ブルックナー自身が初演の後にさらなる完成度を目指して手を加える事が多かった事。他にも弟子が手を加える事が多かったり、国際ブルックナー協会による原典版の校訂作業を行ったハースとそれを引き継いだノヴァークの考え方の違いなどが挙げられます。
この交響曲第7番は初演が成功だったため、ブルックナー自身は手を加えていませんが、ハース版とノヴァーク版という事なる版は存在しています。2楽章を作曲している最中に敬愛するワーグナーが亡くなったため最後の部分を葬送のための音楽としています。
原始霧から始まる伸びやかな冒頭は好きなフレーズなのですが、個人的にはどうしてもブルックナーのスケルツォ楽章が好きになれません。この曲のスケルツォも非常に不安定なスケルツォ主題がどうも苦手。その上にブルックナー休止などがあって流れ方も好きではなくて、良い曲が多いのにブルックナーをあまり聴かないのが、そこに原因があるのかな。
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