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2019年12月15日 (日)

今日の音楽 12月15日 魔女の宅急便

このあたりは映画も音楽もあまり見たり聞いたりしていなかった頃なので、とっとと時間は進んで行きます。1989年に入ります。
1989年の最大の出来事は正月早々の昭和天皇ご崩御で昭和から平成になった事。そしてベルリンの壁崩壊と冷戦体制の終結という内外ともに大きな節目の年でした。

1989年の映画興行収入第3位は「魔女の宅急便」でした。角野栄子の児童文学を基に作られた作品で、前興業的には失敗に終わった「となりのトトロ/火垂の墓」の3倍の配収を記録しています。

「田舎から都会に出てきた一人の少女が成長する姿」をテーマにした作品に仕上げています。魔女になる修行のために海辺の町コリコに住んだキキはほうきに跨って空を飛ぶ能力を生かして宅急便を始めますが突然魔力を失い森の中をさまよっている時に、自立した女性ウスルラの励ましを受けながら仲良しの男の子トンボの危機を救うための火事場の馬鹿力で魔力を取り戻すというストーリー。宅急便がヤマト運輸の登録商標だったため、ヤマト運輸の協力を得て

音楽は久石譲。オープニングとエンディングのテーマ曲として、荒井由実の「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」が使われてリバイバル・ヒットしています。

 

2019年12月14日 (土)

今日の音楽 12月14日 バッハの主題による変奏曲とフーガ(レーガー)

レーガーのバッハの主題による変奏曲とフーガ ロ短調op.81は1904年12月14日に初演されました。

レーガーは19世紀末から20世紀にかけて活躍した作曲家、ピアニスト、オルガニストです。作曲家としてはオルガン曲が知られていますが、交響曲と歌劇を除くあらゆる分野で作品を残した作曲家です。作風はベートーヴェン、ブラームスに連なる古典的な構成に当時のドイツ音楽の拡張された和声やバッハの複雑な対位法を組み合わせたものでした。

とりわけバッハを尊敬しており、このバッハの主題による変奏曲とフーガの他に、オルガンのためのB-A-C-Hの主題による幻想曲とフーガという曲も作曲しています。こちらの方は、バッハの曲を変奏したものではなく、B(シ♭)-A(ラ)-C(ド)-H(シ)という所謂BACH主題を変奏したもので、バッハ自身もフーガの技法で使っていますし、リスト、リムスキー=コルサコフなど多くの作曲家がこのBACH主題を使った曲を作曲しています。

バッハの主題による変奏曲とフーガは、バッハの実際の作品カンタータ第128番「ただキリストの昇天によりてのみ」の中の二重唱「神の全能の力は計り知れず」から取られたものです。主題と14の変奏、フーガからなる30分程かかる大規模な変奏曲で複雑な対位法や多用な性格変奏が用いられ、フーガは四声の二重フーガとなっています。

2019年12月13日 (金)

今日の音楽 12月13日 交響曲第3番(ハチャトゥリャン)

ハチャトゥリャンの交響曲第3番ハ長調「シンフォニー・ポエム」は1947年12月13日にムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルの演奏で初演されました。

ロシア革命30周年記念のために書かれた曲で、タムタムとトランペットのファンファーレで華々しく始まり、オルガンが登場し・・・という25分ほどの単一楽章の曲。

3管編成ではありますが、オルガンや15本のソロトランペットが登場する事もあり、地方では演奏できない、と共産党に怒られたそうです。

2019年12月12日 (木)

今日の音楽 12月12日 キキーモラ

リャードフの管弦楽のための民話「キキーモラ」op.63は1909年12月12日にジロディの指揮でサンクト・ペテルブルクで初演されました。

ロシア民間説話から採られた作品。キキーモラは岩山に住む魔法使いの許で育っている幻獣。働き者には願いをかなえ、怠け者は食ってしまうといわれています。容姿も性格も複数の説があるようで、リャードフの描いたキキーモラは、まだ子供のキキーモラをあやすおしゃべり猫や水晶のゆりかごなどが表現されています。

2019年12月11日 (水)

今日の音楽 12月11日 AMBITIOUS

1988年の邦楽年間ランキング第47位はハウンド・ドッグのAMBITIOUSでした。

日本テレビ系の「チョモランマがそこにある」の主題歌で、ハウンド・ドッグ13枚目のシングル。
「出来るまで何度も飛ぼうとした翼をなくしていないか?」「つまらないことで壁にぶつかりため息をついていないか?」「届くまで腕をのばしてみた太陽は見えているか?」「やりたいことがわかっているのにはじめてないんじゃないか?」・・・

人生の応援歌です。Chanceはつかむしかない。自分のすべてがわかるまで心を燃やした夢は終わらないと締めくくっています。
ハウンド・ドッグは大友康平と他のメンバーの確執があり現在は大友康平ひとりのバンドになってしまっていますが、とても残念です。

2019年12月10日 (火)

今日の音楽 12月10日 交響曲第4番「法悦の詩」

スクリャービンの交響曲第4番「法悦の詩」op.54は1908年12月10日にニューヨークで初演されました。

神秘主義に傾倒したスクリャービン後期の代表作。オルガン、ハープ、チェレスタなどを含めた四管編成の大オーケストラによる単一楽章の交響曲。「法悦」は言語では「エクスタシー」で、性的な絶頂や宗教的な悦びなどを表しているといわれています。

音楽はメロディはあまりエクスタシーを感じさせる美的なものはありませんが、神秘和音といわれる四度音程を6つ積み重ねた和音で不思議な魅力を持つ響きです。

2019年12月 9日 (月)

今日の音楽 12月9日 となりのトトロ

映画「となりのトトロ」は1988年4月に公開されました。

昭和30年代前半の埼玉県所沢市を舞台にしたスタジオジブリの長編アニメで、公開は「火垂の墓」との併映でしたが、配収は風の谷のナウシカを大きく下回って成功とは言えませんでした。

その後キネマ旬報の年間ベスト1位になるなど、多くの映画賞を受賞し、翌年テレビ放映、トトロのキャラクターの成功などによって、ジブリを代表する作品のひとつとなりました。

ストーリーは、母親の療養のために父親と共に農村へ引っ越してきたサツキとメイの姉妹が、子供の時にしか会えないといわれる不思議な生き物「トトロ」と交流するお話。大小のトトロをはじめ、猫バス、まっくろくろすけなどのキャラクターが子供たちにうけて、子供に見せたい映画として今でも高い人気があります。第1回目のテレビ放映が1989年で、その後1998年からは1年おきに合計16回もテレビ放映されていますが未だに10%台半ばの視聴率を稼いでいます。

音楽は勿論、久石譲で、オープニングテーマの「さんぽ」とエンディングテーマの「となりのトトロ」はシングルとしても発売され人気を博し、今では小学校低学年や幼稚園・保育園などには欠かせない音楽となっています。「さんぽ」では久石のアイデアでデモとしてイントロにバグパイプの音色を使ったところ宮崎監督が気に入って曲全体に使用されるようになったそうです。

2019年12月 8日 (日)

今日の音楽 12月8日 風のLONELY WAY

1988年の邦楽年間ランキング第40位は杉山清貴の「風のLONELY WAY」でした。

杉山清貴5枚目のシングルで、日本テレビ系「火曜サスペンス劇場」の第6代のエンディング・テーマとして使用されました。初代の「聖母たちのララバイ」から「家路」「橋」「25時の愛の歌」「夜のてのひら」までの5代にわたって岩崎宏美の楽曲が使われていましたが、この第6代からは多くの歌手によって歌われるようになりました。

楽曲も良い曲が多く、露出も多かったために売上も好調な曲が多かったようです。
そんな中でもオリコンの1位になった曲は初代の岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」、第6代の杉山清貴「風のLONELY WAY」だけでした。

 

2019年12月 7日 (土)

今日の音楽 12月7日 優駿 ORACION

1988年の日本での映画興行成績第4位は「優駿ORACION」でした。

原作は宮本輝の吉川英治文学賞を受賞した小説。競走馬「オラシオン」を主人公として誕生から日本ダービー挑戦までの成長と、それを取り巻く人間たちを描いたものです。

フジテレビ開局30周年記念作品として制作され大ヒットしました。馬主となる和具久美子を斉藤由貴、オラシオンの生産者渡海博正には緒形直人、久美子の腹違いの弟を吉岡秀隆が演じています。音楽担当は三枝成彰。本編では使われませんでしたが、イメージソングとして使われたのが斉藤由貴と来生たかおのデュエットによる「ORACION -祈り-」です。

 

2019年12月 6日 (金)

今日の音楽 12月6日 交響曲第4番(シューマン)

シューマンの交響曲第4番ニ短調op.120は1840年12月6日にダーヴィト指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏で初演されました。

シューマンの番号が付けられた4つの交響曲の内、この第4番だけは作曲した順番で番号が付けられていない曲になっています。実際には第1番「春」の直後に作曲されました。本来はメンデルスゾーンが指揮をする予定でしたが体調不良によってコンサートマスターであったダーヴィトが指揮したこともあり初演の評価が低く、出版は見合わせられてしまいました。

その後1851年に第3番の「ライン」を完成した後、この曲の改訂を行いました。楽章間の統一性を高め、楽章ごとの切れ目を無くした事が最大の改訂点で1853年12月30日に初演され出版されました。4番目の出版のために第4番の交響曲となったわけです。

シューマンの死後ブラームスは初稿を再評価して一部改訂稿の要素を取り入れた初稿が出版されています。厳密な初演時の初稿は初演版と呼ばれています。

2019年12月 5日 (木)

今日の音楽 12月5日 ピアノ協奏曲第25番(モーツァルト)

モーツァルトのピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503は1786年12月4日に完成し、翌5日に初演されたと言われています。

人気の高い20番台のモーツァルトのピアノ協奏曲の中では、少し地味目の存在の曲ですが、1785年と86年の2年間に書き上げられた6曲のピアノ協奏曲の最後の華麗な曲です。この後はモーツァルトは1788年に26番、1791年に27番を作曲するのみという事を考えると、一区切りの曲とも言えるかもしれません。

2019年12月 4日 (水)

今日の音楽 12月4日 いつか何処かで 

1988年の邦楽ランキング第21位は桑田佳祐の「いつか何処かで」でした。

「いつか何処かで(I FEEL THE ECHO)は桑田佳祐のソロ2枚目のシングルで、JALの沖縄キャンペーンのイメージソングとして使われ、また映画「彼女が水着にきがえたら」の挿入歌とともに使われました。前作の「悲しい気持ち」同様シンセサイザーなどを多用しています。

2019年12月 3日 (火)

今日の音楽 12月3日 オリノコ・フロウ

Billboardランキングとは無関係ですが、エンヤが日本デビューを果たしたのが1988年「オリノコ・フロウ」でした。

アイルランドの歌手エンヤはケルト音楽を特徴として1986年にデビュー。日本では1988年に、この「オリノコ・フロウ」でデビューしました。この曲はイギリスでも初のチャート入りを果たし1位に輝いた曲です。日本では不二家のネクターのCMに起用されています。

オリノコ・フロウはベネズエラとコロンビアを流れるアンデス川とラプラタ川に次ぐ南米第3位の大河。オリノコはカリブ族の言葉で川を意味するものだそうです。

2019年12月 2日 (月)

今日の音楽 12月2日 ヴァイオリン・ソナタ第2番(ブラームス)

ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調op.100は1886年12月2日にヘルメスベルガーのヴァイオリン、ブラームスのピアノでウィーンで初演されました。

避暑地のスイス・トゥーン湖畔で作曲された曲。室内楽はブラームスが最も得意とした分野で弦楽六重奏、ピアノ五重奏、ピアノ四重奏、クラリネット五重奏など数々の名曲を残しています。そのブラームスが室内楽でも最も作曲に躊躇したのが弦楽四重奏とヴァイオリン・ソナタ。これはベートーヴェンの幻影と言われています。ベートーヴェンは室内楽の中では弦楽四重奏を16曲、ヴァイオリン・ソナタを10曲作曲しており得意の分野だった事もあって、ブラームスはこれらの作曲には躊躇いがあったようです。

通常のヴァイオリン・ソナタはヴァイオリン独奏とピアノ伴奏という形になっているものが多いのですが、ブラームスの独奏楽器を伴う音楽では独奏楽器と所謂伴奏が対等の立場で曲を構成しています。このヴァイオリン・ソナタもピアノが対等に近い立場で構成されています。第1楽章の冒頭もピアノが主和音を奏でその後主題を提示する形で始まります。こういうブラームスの特徴を理解した上で聞くと良いでしょう。

2019年12月 1日 (日)

今日の音楽 12月1日 交響曲第2番(ニールセン)

ニールセンの交響曲第2番ロ短調「四つの気質」は1902年12月1日にニールセンの指揮で初演されました。

古代ギリシャ・ローマでは、それぞれの体液の過多と人間の気質には関係があると考えられていました。4つの体液は黄胆汁質(胆汁質)、黒胆汁質(憂鬱質)、多血質、粘液質です。

これを4つの楽章にあてて作曲されたのがこの曲です。
第1楽章は、胆汁質。典型的な特徴は荒々しく熱血漢。短気。野心家。傲慢。激しい和音で始まる激しい曲調の楽章です。
第2楽章は、粘液質。優柔不断で臆病。穏やかで公平。ワルツではじまる落ち着いた楽章。
第3楽章は、憂鬱質。寡黙で頑固。孤独癖があり社交を好まない。強欲で倹約家。利己的で根に持つタイプ。注意深く勤勉。憂鬱な曲想の緩徐楽章。
第4楽章は、多血質。社交的で図々しいが気前も良い。後先を考えず心変わりしやすい。遊び好きで教養とは無縁。非常に明るい楽章。何もしなくても幸福が舞い込んでくると信じて突き進む男を描いているそうです。

という事を知って聞くとより楽しい曲です。

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