今日の音楽 11月10日 水のいのち
高田三郎の合唱組曲「水のいのち」は1964年11月10日に山田和男指揮の日本合唱協会の演奏で初演されました。
1964年度文化庁芸術祭参加作品としてTBSの委嘱で作曲され、芸術祭奨励賞を受賞した作品です。
詩は高野喜久雄によるもので、タイトル通り、自然の水が誕生してから海に注いでやがて空に戻っていく様子を歌った曲です。
第1曲 雨 雨が地面に降り注ぎ、水の誕生を表している静かな曲
第2曲 水たまり 雨として降り注いで水が水たまりを形成し、水面が美しい空を写します。人間社会の醜さを泥にたとえ美しい水面に人間が焦がれる気持ちを表現しています。
第3曲 川 水たまりからやがて川へとなり逆巻く激流となっていく様子を表現する力強い曲。
第4曲 海 川はやがて海へと注ぎます。静かな海をを表現していますが、大自然が人類へ詰問するように歌って欲しいと要望された曲。
第5曲 海よ 海に注いた水がやがて再び空に昇り、また雨になっていくという輪廻の悲しみや喜びを表現する長大な曲。起伏にも富んだスケールの大きな曲になっています。
今でも非常に人気の高い合唱曲で、男声合唱、女声合唱にも編曲されています。
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