今日の音楽 12月1日 交響曲第2番(ニールセン)
ニールセンの交響曲第2番ロ短調「四つの気質」は1902年12月1日にニールセンの指揮で初演されました。
古代ギリシャ・ローマでは、それぞれの体液の過多と人間の気質には関係があると考えられていました。4つの体液は黄胆汁質(胆汁質)、黒胆汁質(憂鬱質)、多血質、粘液質です。
これを4つの楽章にあてて作曲されたのがこの曲です。
第1楽章は、胆汁質。典型的な特徴は荒々しく熱血漢。短気。野心家。傲慢。激しい和音で始まる激しい曲調の楽章です。
第2楽章は、粘液質。優柔不断で臆病。穏やかで公平。ワルツではじまる落ち着いた楽章。
第3楽章は、憂鬱質。寡黙で頑固。孤独癖があり社交を好まない。強欲で倹約家。利己的で根に持つタイプ。注意深く勤勉。憂鬱な曲想の緩徐楽章。
第4楽章は、多血質。社交的で図々しいが気前も良い。後先を考えず心変わりしやすい。遊び好きで教養とは無縁。非常に明るい楽章。何もしなくても幸福が舞い込んでくると信じて突き進む男を描いているそうです。
という事を知って聞くとより楽しい曲です。
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