今日の音楽 11月20日 交響曲「大地の歌」
マーラーの交響曲「大地の歌」はマーラの没後1911年11月20日にワルター指揮カイム管弦楽団(現ミュンヘン・フィル)の演奏で初演されました。
第8番の交響曲完成後、マーラーは次なる交響曲には第九のジンクスを嫌って番号を付けませんでした。性格的にも通常の交響曲と異なり、ベートゲの編んだ「中国の笛」をテキストにした連作歌曲とし仕上がっています。李白の詩を中心としたアルト(またはバリトン)とテノール独唱と管弦楽のための作品で、歌曲とシンフォニーの融合を目指したマーラーの究極の音楽とも言われています。
結局マーラーはこの後第9番の交響曲を一応完成しましたが、その完成度から考えるとこれからまだ手を加えるつもりだったように思われます。そして第10番作曲の途中で亡くなってしまい、生前に初演まで行ったのは第8番までという事になってしまいました。
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