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2019年11月30日 (土)

今日の音楽 11月30日 ラスト・エンペラー

1988年の日本での映画興行収入第2位は「ラスト・エンペラー」でした。

清朝最後の皇帝で、後に満州国の傀儡の皇帝となった愛新覚羅溥儀の生涯を描いた作品。ペルトリッチが脚本・監督をして中華系アメリカ人のジョン・ローンが主演しました。

1908年10月21日清朝第11代皇帝の光緒帝の崩御(砒素による毒殺説が有力)に伴い、光緒帝に子がいなかったために西太后から次期皇帝に指名されたのは弟の醇親王の長男溥儀でした。即位時はわずか2歳。光緒帝が亡くなった翌日には西太后も死亡し、4年後には辛亥革命が起きて退位。退位後も外国元首と同等の扱いをされ紫禁城にも住み続けるという条約の元皇帝並みの生活が続きました。家庭教師としてスコットランド人のジョンストン(ピーター・オトゥール)が雇われ教育を受ける事になりました。

1924年に北京政変が発生し清室の優遇措置の一方的な破棄が通達され溥儀らは強制的に紫禁城から退去させられ、ジョンストンがイギリスやオランダに庇護を申し入れたものの内政干渉となるおそれがあるなどの理由で拒否され、最終的には日本が受け入れる事になりました。この事が後に日本による満州国傀儡政府の誕生へと繋がっていきます。

第二次大戦集結とともに満州国は解体されソ連に捕らえられ強制収容所に送られ、中華人民共和国成立後は身柄を中国に移され政治犯収容所に1959年の特赦が出るまで収監されていました。その後は一般市民として暮らしますが、博物館として一般公開されている紫禁城へ入り、かつて自分の座っていた玉座を眺める・・・・

音楽は、坂本龍一、デイヴィッド・バーン、蘇聡が担当。坂本龍一は日本人として初のアカデミー作曲賞を受賞しています。坂本龍一は甘粕大尉役でも出演していました。

2019年11月29日 (金)

今日の音楽 11月29日 乾杯

1988年の邦楽年間ランキング第5位は長渕剛の「乾杯」でした。

長渕剛が友人の結婚への祝福として書き1980年に発売のアルバム「乾杯」に収録した曲。ライヴなどでは必ずと言っていいほど歌われていましたがシングル化はされていませんでした。1988年にセルフカバーアルバム「NEVER CHANGE」製作のために再レコーディングしてシングルとしてリリースし大ヒットとなりました。

淡々としたテンポの中で、これから長く新たな人生を歩き出す2人を祝福する内容で結婚式の定番音楽になると共に小学校の音楽の教科書にも掲載され卒業式にも歌われる曲となっています。オリジナルバージョンとシングル化されたバージョンはメロディラインと歌詞は同じですが、かなり異なる印象の曲になっています。私も、友人の結婚式で歌った事がありますが、まだシングル化される前なので、年配の披露宴の出席者はこの曲自体を知らなかったようでした。

 

2019年11月28日 (木)

今日の音楽 11月28日 ピアノ協奏曲第5番(ベートーヴェン)

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73「皇帝」は1811年11月28日にシュナイダーのピアノ独奏でライプツィヒで初演されました。

ピアノ協奏曲の名曲数ある中で、「王様」と言っても良い曲は、このベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番だと思います。聴覚障害がひどくなって初めて初演を他のピアニストに委ねたのですが、初演は不評に終わりベートーヴェン存命中には2度と演奏される事はなく、また、ベートーヴェンも正式なピアノ協奏曲はこれが絶筆となってしまいました。

「皇帝」という通称は作曲家兼ピアニストで楽譜の出版もしていたクラーマーがこの曲を聞いた印象から付けたもので、ベートーヴェン自身が皇帝を意識して作曲したものではありません。でも、確かに「皇帝」と呼ぶにふさわしい曲だと思います。

第1楽章冒頭からいきなりピアノの独奏による序奏から始まって、恒例のカデンツァが無いという新しい試みがされています。
第2楽章は変奏曲で美しく清らかな音楽です。
第3楽章はかけあがる音階からはじまるロンド風のソナタ形式。コーダではティンパニの伴奏でピアノが静まり、そこから一気呵成にエンディングを迎えるというのが印象的。

個人的に一番好きなピアノ協奏曲ではありませんが、やっぱりピアノ協奏曲の王様です。

2019年11月27日 (水)

今日の音楽 11月27日 ロコモーション

いよいよネタは1988年に入ります。この年はリクルート事件が発覚した年です。私自身もすっかり洋楽から離れてしまったので、洋楽ネタが少なくて申し訳けないのですが。。。

ロコモーション Loco-Motion カイリー・ミノーグ 1988年Billboard年間ランキング第49位 最高位3位

カイリー・ミノーグはオーストラリアのメルボルンで生まれて子役としてテレビなどで活躍していました。その歌手デビュー作が、リトル・エヴァのヒット曲「ロコモーション」のカバーで、これがオーストラリアでは7週連続の大ヒットとなり全米でも大ヒット。その後ヒット曲を連発しましたが1990年代から暫くはアイドルから本格歌手への転換期で低迷しましたが21世紀に入って、「熱く胸を焦がして」が大ヒットしてカムバック。現在までも活躍が続いています。

ロコモーションは多くの歌手がカバーしていますが、カイリー・ミノーグとグランド・ファンクが双璧。ジェリー・ゴフィンとキャロル・キングの黄金コンビによる共作です。

 

 

2019年11月26日 (火)

今日の音楽 11月26日 チェロ協奏曲第1番(プロコフィエフ)

プロコフィエフのチェロ協奏曲第1番ホ短調op.58は1938年11月26日にベレゾフスキーのチェロ、メリク=パシャーエフ指揮ソヴェト国立交響楽団の演奏でモスクワで初演されました。

プロコフィエフがフランスに亡命していて、ソ連へ帰国する直前に着手し、帰国後に完成した曲です。初演は完全な失敗に終わったようで、その原因は独奏チェロが難しすぎる事だったようです。ほとんど全曲を通して高音部記号が用いられていて高音域の重音を多用していたというのが挙げられています。

1947年に巨匠のロストロポーヴィチが再演してから次第に演奏されるようになったようですが、それでも技巧的な難しさは多くのソリストが取り上げるには敷居が高いのか演奏される機会はあまり無いようです。

切れ目無く演奏される3つの楽章からできていますが、親しみ深いわけでもなく、やはりプロコフィエフのチェロ協奏曲といえば交響的協奏曲でしょうね。

2019年11月25日 (月)

今日の音楽 11月25日 アルト・サキソフォンと弦楽オーケストラのための協奏曲

グラズノフのアルト・サキソフォンと弦楽オーケストラのための協奏曲は1934年11月25日にスウェーデンで初演されました。

グラズノフ最晩年の作品で、北欧出身のサキソフフォン奏者シグールト・ラッシャーに献呈されているアルト・サキソフォンと弦楽合奏のための協奏曲です。
単一楽章の作品ですが、構成は大きく急-緩-急の3つの部分に分けられており古典的な協奏曲の形式を踏まえたものと見る事ができます。
19世紀半ばにベルギーのアドルフ・サックスによって考案されたサキソフォンは今ではジャズや吹奏楽などに欠かせない楽器となっていますが、これはサキソフォンが運指が容易で運動機能が高い事、発音が比較的容易である事など、最新の楽器ならではの特徴を持つ事に起因しています。なので演奏が容易かというと、その分非常に細かく速いパッセージを吹かされたり難しい譜面が充てられるので簡単というわけでは無さそうです。

で、この曲自体はそれ程面白い曲というわけでは無いです。(あくまでも個人の感想)
サキソフォンという楽器は非常に目立つ音色なので、弦楽合奏との競演ではちょっと浮いた感じですかね。

2019年11月24日 (日)

今日の音楽 11月24日 ハムレット

チャイコフスキーの幻想序曲「ハムレット」op.67aは1888年11月24日にペテルブルクで初演されました。

交響曲第5番と同時期に作曲された演奏会用序曲で、同年の初めに会って共感し合ったノルウェーのグリーグに献呈されています。
以前から「ハムレット」上演のための付随音楽を依頼されていましたが、滞っている中先に序曲が出来上がっています。後に完成した劇付随音楽op.67bでは、序曲は短縮版を用いています。

チャイコフスキーはシェイクスピアを題材とした幻想序曲を3曲作曲しましたが、最も有名な「ロメオとジュリエット」と「テンペスト」の3曲になっています。「ハムレット」も登場人物を様々な動機で表現し非常に表現豊かな音楽になっていて、もう少し演奏されても良いような気がします。

2019年11月23日 (土)

今日の音楽 11月23日 私をスキーに連れてって

映画「私をスキーに連れてって」は1987年11月に公開されました。

1980年代のスキーブームに拍車をかけた作品。この映画が公開された後しばらくは、休日の有名スキー場のリフト待ち数時間という酷い状態になりました。今ほど高速道路網も発達していなくて、冬の毎土曜日の雪山へ行く道は現在のゴールデンウィークのような大渋滞。
一番酷かったのが、2月の連休の朝5時に関越高速道練馬インター近くの家を出発して、群馬県の武尊スキー場に着いたのが夕方5時過ぎ。(普通の時ならば練馬から2時間半ぐらいの距離)リフトは終了していて、そのスキー場はナイターが無いため、板を担いで100mぐらい滑走して1日目終了。2日目は帰りの渋滞を避けるため朝一番からお昼前まで、それでもリフト混雑で3回ぐらいしか乗れず帰途についたという、何しに行ったんだかわからない経験があります。

前置きが長くなりましたが、この映画の原作はホイチョイ・プロダクション。商社に勤めているものの仕事では冴えない商社マン矢野(三上博史)はスキーを履くと人が変わる男。たまたまスキー場で合った池上優(原田知世)に一目ぼれ。実は彼女も同じ会社の秘書課のOL。矢野が仕事で賭けている新発売のスキー用品SALLOTのお披露目が万座温泉スキー場で行われるが、その会場に製品が届いていない事がSALLOTを使って志賀高原でスキーをしていた優たちにわかり、彼女ら4人は危険な山越えをして万座温泉を目指す。まあ、実は車で大廻をして駆けつけた他のメンバーが間に合って無事にお披露目は終了していたのですが・・・

主題歌は松任谷由実の「サーフ天国、スキー天国」。その他に「恋人がサンタクロース」「ロッヂで待つクリスマス」「A Happy New Year」「Blizard」が使われています。

この映画公開の後、ゲレンデでは原田知世が着ていた白いスキーウェアやスキーヘアバンドを身につける女性スキーヤーが滅茶苦茶増えました。

2019年11月22日 (金)

今日の音楽 11月22日 イーストウィックの魔女たち

映画「イーストウィックの魔女たち」は1987年10月に日本で公開されました。

ニューイングランドの片田舎イーストウィックに暮らす3人の未亡人たちは実は不思議な能力の持ち主で、その能力で理想の男性を呼び寄せるがそれは悪魔だった。やがて悪魔と未亡人たちの壮絶なバトルが始まる、というストーリー。

悪魔デイルにジャック・ニコルソンが扮し、未亡人たちをシェール、スーザン・サランドン、ミシェル・ファイファーが演じています。
音楽はジョン・ウィリアムズ。

 

2019年11月21日 (木)

今日の音楽 11月21日 悲しい気持ち

1987年の年間邦楽ランキング第46位は桑田佳祐の「悲しい気持ち」でした。

原由子の産休で1985年にサザン・オールスターズが活動を休止し、1986年に1年間限定でKuwata Bandの活動を経て桑田圭佑がソロ活動を開始した初めてのシングルが「悲しい気持ち Just a man in love」でした。

小林武史の全面協力で制作され、サザンにはないシンセサイザーなどのサウンドが駆使されたポップな曲になっています。

2019年11月20日 (水)

今日の音楽 11月20日 交響曲「大地の歌」

マーラーの交響曲「大地の歌」はマーラの没後1911年11月20日にワルター指揮カイム管弦楽団(現ミュンヘン・フィル)の演奏で初演されました。

第8番の交響曲完成後、マーラーは次なる交響曲には第九のジンクスを嫌って番号を付けませんでした。性格的にも通常の交響曲と異なり、ベートゲの編んだ「中国の笛」をテキストにした連作歌曲とし仕上がっています。李白の詩を中心としたアルト(またはバリトン)とテノール独唱と管弦楽のための作品で、歌曲とシンフォニーの融合を目指したマーラーの究極の音楽とも言われています。

結局マーラーはこの後第9番の交響曲を一応完成しましたが、その完成度から考えるとこれからまだ手を加えるつもりだったように思われます。そして第10番作曲の途中で亡くなってしまい、生前に初演まで行ったのは第8番までという事になってしまいました。

 

2019年11月19日 (火)

今日の音楽 11月19日 漂流教室

映画「漂流教室」は1987年7月に公開されました。

1972年から1974年にかけて少年サンデーに連載された楳図かずおの漫画を映画化したもので、重い内容の原作に対して未来志向の作品になって人物設定も原作とあまりにかけ離れたストーリーとなっているため楳図かずお本人は一度も見ていないといっています。(でもカメオ出演はしています)

監督は大林宣彦。主演は林泰文、浅野愛子。印象に残っているのは担任の先生役の南果歩でした。

という事で、大林作品の中では一番の失敗作とも言われている作品です。主題歌はブレイクする前に今井美樹の歌った「野性の風」。彼女に取って2枚目のシングルです。

2019年11月18日 (月)

今日の音楽 11月18日 最後のHolly Night

1987年の年間邦楽ランキング第40位は、杉山清貴の「最後のHolly Night」でした。

1985年オメガトライブ解散後、1986年「さよならオーシャン」でソロデビューした杉山清貴の2枚目のシングルです。
JALのキャンペーンソングやミノルタのCMソングとしても使われ、オリコンの通算ランキングでは杉山清貴最大のヒット曲となっています。

 

 

2019年11月17日 (日)

今日の音楽 11月17日 交響曲第5番(グラズノフ)

グラズノフの交響曲第5番変ロ長調op.55は1896年11月17日にグラズノフ自身の指揮でサンクトペテルブルクの貴族会館で初演されました。

前作の第4番では国民楽派的な交響曲との訣別として3楽章形式を導入しましたが、第5番では伝統的な4楽章の構成に戻しています。
「英雄」という別名を持つように明朗で生命力が漲る曲でドイツ・ロマン派の音楽を髣髴とさせる曲です。

グラズノフの交響曲の中では人気が高い曲ですが、これは終楽章の勇壮華麗な音楽の影響が強いのでしょうかね。

2019年11月16日 (土)

今日の音楽 11月16日 組曲「マスクとベルガマスク」

フォーレの組曲「マスクとベルガマスク」は1919年11月16日に初演されました。

「マスクとベルガマスク」はヴェルレーヌ原作の詩集「艶なる宴」を元にフォーショワが舞台劇として編纂したもの。マスクは魅惑的な仮面、ベルガマスクは北イタリアのベルガモ風の奇抜な衣装で、リュートを弾きながらこの格好で踊り歩いていますが、その仮面の下には悲しげな表情が隠されているという内容です。ドビュッシーもこれを基に「ベルガマスク組曲」を作曲しています。

フォーレの劇音楽は、この作品が何回も演奏される事は無いだろうと考えて、8曲中4曲を過去の自分の作品を用いて、2曲は自作の曲を元にアレンジしたものを用いているため、完全な新作は2曲だけという手抜き作品でした。

という事もあって、過去の自作品をそのまま用いた4曲を除く4曲を管弦楽組曲として編曲しなおしました。

序曲、メヌエット、ガヴォット、パストラールの4曲です。この内、オリジナルはメヌエットとパストラールです。作品としては印象派の傾向はそれ程強くないように感じます。

2019年11月15日 (金)

今日の音楽 11月15日 交響曲第4番(ベートーヴェン)

ベートーヴェンの交響曲第4番変ロ長調op.60は1807年11月15日にベートーヴェンの指揮でブルク劇場で初演されました。

シューマンによって「2つの北欧神話の巨人(第3番「英雄」と第5番「運命」)の間にはさまれたギリシャの乙女」と語ったといわれる作品。生き生きとした要素と美しさを併せ持つ名作なのですが、なにしろベートーヴェンは上記の巨人の他、「田園」やら第九やら近年人気の高い第7番などという名曲が目白押しなので、今ひとつ地味な存在に見られているようです。

この曲、実はアマチュアにとっては、ある意味ベートーヴェンの交響曲の中で最も演奏が難しい曲かもしれません。私自身も弾いた事がありません。

第1楽章は、長いくらい雰囲気の、しかもメロディにもならない(下降音階による)序奏があります。最後クレッシェンドして主部に入ると一転して快速な主題、第2主題はベートーヴェンらしい優しいメロディが快活に、シンコペーションを加えて演奏されていきます。コーダは非常に簡潔な短いものです。
第2楽章  展開部のないソナタ形式。付点を伴うリズムによって揺れるような第1主題ともの悲しいクラリネットによって提示される第2主題からなる楽章。最後にティンパニのソロがあるというのもこの時代としては珍しいものです。
第3楽章  スケルツォ楽章 ヘミオラを多用したスケルツォ。トリオはベートーヴェンらしいドラマティックなものです。
第4楽章  アマチュアにとって非常に難しいというのが実はこの楽章。弦楽器の細かいppによる音符の連続、ファゴットの速いフレーズ・・・。一般にベートーヴェンの偶数番号の交響曲は奇数番号の動に比べて静などと言われていますが、この楽章はベートーヴェンの中でも激しさでは第7番の終楽章に匹敵するぐらい豪快な曲だと思います。

2019年11月14日 (木)

今日の音楽 11月14日 ピアノ三重奏曲第2番(ショスタコーヴィチ)

ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番ホ短調op.67は1944年11月14日にレニングラードで初演されました。

スラブ圏では、ピアノ三重奏曲は特別な曲、特に追悼音楽として作曲される事が少なくありません。

有名なものとしては、チャイコフスキーの「ある偉大な芸術家の思い出のために」(ニコライ・ルービンシテインの追悼)やアレンスキーの第1番(カルル・ダヴィドフ=チェリストの追悼)、ラフマニノフの第2番(チャイコフスキーへの追悼)などがあります。

ピアノ三重奏を追悼音楽として最初に使ったのはロシア音楽の祖と言われるグリンカの悲愴三重奏曲と言われています。

ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番は親友である作曲家のソレルチンスキーの追悼のために書かれたものです。チェロのハーモニクス主題による始まる第1楽章、オーソドックスなスケルツォ楽章の第2楽章、「ユダヤの旋律」による主題とした哀悼の楽章である終楽章から構成されています。

2019年11月13日 (水)

今日の音楽 11月13日 Bad

Bad  マイケル・ジャクソン 1987年Billboard年間ランキング第59位 最高位1位

アルバム「Bad」からの2枚目のシングルカット曲。マイケル・ジャクソンの曲のヒットに欠かせないミュージック・ビデオは、私服警官に強盗と間違えられて射殺されてしまった若者の実話を基に製作されたもの。監督は「アリスの恋」「ダクシー・ドライバー」「ニューヨーク・ニューヨーク」などを監督したマーティン・スコセッシ。ドラマシーンは白黒、ダンスシーンはカラーという構成になっています。

2019年11月12日 (火)

今日の音楽 11月12日 スタンド・バイ・ミー

映画「スタンド・バイ・ミー」の日本公開は1987年4月でした。

スティーヴン・キングの非ホラー短編集の「恐怖の四季」の中に収録された秋の物語の映画化です。
オレゴン州の小さな町キャッスルロックに住む4人の少年たちが好奇心から、線路伝いに「死体探し」の冒険に出るというストーリー。

4人の仲間はやがて、それぞれ別々の世界を歩んでいきますが、映画では作家になったゴーディが「複雑な家庭環境の中で仲間との友情を感じた12歳の頃のような友達は二度と出来る事は無い」と回想するノスタルジックな雰囲気を前面に押し出す作品となっていました。

主題歌として使われたのが1961年にヒットしたベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」。ジョン・レノンなど多くのミュージシャンがカバーしているオールデイズの名作のひとつで当時はBillboard最高位4位のヒットとなっていますが、この映画によるリバイバル・ヒットも第9位とヒットしています。日本では1987年にオリコンの洋楽ヒットチャートで4週連続1位となっています。

 

2019年11月11日 (月)

今日の音楽 11月11日 MAY

1987年の邦楽年間ランキング第39位は斉藤由貴のMAYでした。

MAYは斉藤由貴の8枚目のシングル。斉藤由貴主演大森一樹監督の映画「恋する女たち」の主題歌です。作詞は谷山浩子、作曲はMAYUMI(堀川まゆみ)で、内気な女の子の恋する心理を歌ったとっても優しい曲です。

前にも書きましたが、斉藤由貴は決して歌が巧いというわけではありませんが、方向性の異なる音楽を次々と自分なりに表現する力がとても惹かれます。同じ谷山浩子の作詞の「土曜日のタマネギ」はアカペラ(シングルでは伴奏あり)でタマネギを擬人化してポトフになっていく様子を歌った曲でこれも傑作のひとつだと思います。

2019年11月10日 (日)

今日の音楽 11月10日 水のいのち

高田三郎の合唱組曲「水のいのち」は1964年11月10日に山田和男指揮の日本合唱協会の演奏で初演されました。

1964年度文化庁芸術祭参加作品としてTBSの委嘱で作曲され、芸術祭奨励賞を受賞した作品です。
詩は高野喜久雄によるもので、タイトル通り、自然の水が誕生してから海に注いでやがて空に戻っていく様子を歌った曲です。


第1曲 雨  雨が地面に降り注ぎ、水の誕生を表している静かな曲
第2曲 水たまり  雨として降り注いで水が水たまりを形成し、水面が美しい空を写します。人間社会の醜さを泥にたとえ美しい水面に人間が焦がれる気持ちを表現しています。
第3曲 川  水たまりからやがて川へとなり逆巻く激流となっていく様子を表現する力強い曲。
第4曲 海  川はやがて海へと注ぎます。静かな海をを表現していますが、大自然が人類へ詰問するように歌って欲しいと要望された曲。
第5曲 海よ 海に注いた水がやがて再び空に昇り、また雨になっていくという輪廻の悲しみや喜びを表現する長大な曲。起伏にも富んだスケールの大きな曲になっています。

今でも非常に人気の高い合唱曲で、男声合唱、女声合唱にも編曲されています。

2019年11月 9日 (土)

今日の音楽 11月9日 ラ・イスラ・ボニータ

ラ・イスラ・ボニータ La Isla Bonita  マドンナ 1987年Billboard年間ランキング第58位最高位4位

3枚目のアルバム「True Blue」からのシングルカットで、スペイン語で「美しい島」という意味のタイトルを持つ曲。内容は夢の中で「美しい島-モデルはベリーズのサン・ペドロと推測される」という意味。

音楽もボサノバなどの要素を取り入れたロックミュージックでソフトに仕上がっています。

2019年11月 8日 (金)

今日の音楽 11月8日 SHOW ME

1987年の邦楽年間ランキング第29位は森川由加里の「SHOW ME」でした。

森川由加里は1987年7月に「雨のカルメン」で歌手デビューして、2曲目のシングルが「SHOW ME」。TBS系のテレビドラマ「男女7人秋物語」の主題歌に使われてヒットしました。前年に放映された「男女7人夏物語」の主題歌「CHA-CHA-CHA」に続くヒット曲になっています。

外見は美貌の歌手でしたが、下町生まれの江戸っ子で気風が良いというキャラクターで人気を博しました。

「SHOW ME」はアメリカのカバー・ガールズが1987年に発売したシングルのカバー曲です。

2019年11月 7日 (木)

今日の音楽 11月7日 マルサの女

1987年の日本での映画興行収入ランキング第8位は「マルサの女」でした。

「お葬式」「タンポポ」に続く伊丹十三監督作品で、国税局査察部(通称マルサ)の女性査察官と脱税者との戦いをコミカル&シリアスに描いたドラマ映画で、続編も作られました。

港町税務署の調査官板倉亮子は東京国税局査察部の捜査官に抜擢され、着々と功績を上げ、やがて税務署時代から目をつけていたラブホテル経営者の権藤との戦いが始まるというのがストーリー。

板倉亮子には伊丹十三の妻でもある宮本信子、権藤は山崎努が演じ、その他でも板倉の直属の上司である統括官花村に津川雅彦、同僚の伊集院に大地康男などが配されています。第11回日本アカデミー賞では作品賞、主演女優賞、主演男優賞、助演男優賞、監督賞など主要部門をほぼ独占しました。

音楽はサックス奏者でもある本多俊之が担当し、サックスを使った軽快なメロディは様々なところでも使われています。

2019年11月 6日 (水)

今日の音楽 11月6日 神聖な舞曲と世俗的な舞曲

ドビュッシーの神聖な舞曲と世俗的な舞曲は1904年11月6日にデルクール夫人のハープ独奏、コロンヌ指揮コンセール・コロンヌの演奏で初演されました。

ハープ独奏と弦楽合奏のための作品で、作曲された経緯がユニークな曲です。
現代のハープはエラール社の開発したダブル・アクション・ペダル・ハープが使われています。47本の弦を変ハ長調全音階で張って、7本のペダル(それぞれ3段階、フラット・ナチュラル・シャープ)を踏んで各オクターヴそれぞれの弦を同時に半音上げたり全音上げたりして演奏するものです。

ハープの起源は古くて紀元前の所謂竪琴に遡りますが、その後コンサートのハープは17世紀に誕生し18世紀以降はシングル・アクション・ハープが使用されていました。但し音楽が複雑になると共に転調や臨時記号の制約の多いハープに不便を感じるようになり、誕生したのがプレイエル社のクロマティック・ハープです。これはピアノの白鍵と黒鍵にあたる弦を二列に配して途中で交差させるというもので、ドビュッシーの「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」はこの楽器の普及のためにドビュッシーに依頼して作曲されたものです。

但し、この楽器は非常に重く音量も小さい欠点があったため、ダブル・アクション・ペダル・ハープに取って変わられました。
曲はゆったりとした神聖な舞曲と速い世俗的な舞曲の2曲からできていますが続けて演奏されます。

なお、エラール社もペダル・ハープ普及のためにドビュッシーに作曲を依頼して「序奏とアレグロ」が生まれました。

2019年11月 5日 (火)

今日の音楽 11月5日 十字軍の王シーグル組曲

グリーグの劇音楽「十字軍の王シーグル」の管弦楽組曲版は1892年11月5日にオスロで初演されました。

元は1872年に作曲された第1回十字軍に参加したノルウェー国王シーグル一世を題材としたビョルンソンの戯曲のために作曲された劇音楽です。

組曲版はその中から3曲を選んだものです。
第1曲は、劇音楽の第3曲目「力比べ(王の広間にて)」。第2幕の前奏曲になるもので、クラリネットとファゴットの素朴なテーマから始まる曲です。
第2曲は、第2曲目「ボルグヒルの夢(間奏曲)」
第3曲は、第5曲目の「忠誠行進曲」。ファンファーレの後、チェロ4本による合奏で堂々とした主題が演奏され、全奏へと引き継がれていきます。金管楽器による三連符の信号音がありこの主題がクライマックスを迎えて第一部が終了。その後は多彩な変化が楽しめます。

2019年11月 4日 (月)

今日の音楽 11月4日 交響曲第8番(ショスタコーヴィチ)

ショスタコーヴィチの交響曲第8番ハ短調op.65は、1943年11月4日にムラヴィンスキー指揮ソヴェト交響楽団の演奏で初演されました。

ショスタコーヴィチは1932年に作曲した歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」が不倫を扱っているなどの理由で1936年にソヴェト共産党の機関紙「プラウダ」によってブルジョワ的形式主義的な音楽であると批判され粛清の危機にさらされました。それ以降交響曲第4番の初演を中止するなど交響曲第5番で名誉を回復するまで音楽活動に影響を与えられました。

その後は第5番と対をなす第6番、社会主義戦争そのものを描いた第7番と、社会主義的リアリズムを前面に出した作品を作曲し続け、この第8番も戦争を描いた作品として作曲されたものです。

但し、この曲はスターリングラード攻防戦の犠牲者への墓碑として作曲されたため、非常に暗い音楽となってしまい1948年のジダーノフ批判の遠因となってしまいます。この曲は1960年まで演奏が禁止されましたが、音楽的には非常に優れた作品であるため近年はこの曲の価値が見直されています。60分という長大な5楽章の交響曲になっています。

2019年11月 3日 (日)

今日の音楽 11月3日 ルカ

ルカ Luka スザンヌ・ヴェガ 1987年Billboard年間ランキング第52位 最高位3位

スザンヌ・ヴェガはアメリカの社会派シンガー・ソングライターです。2枚目のアルバム「孤独(ひとり)」からシングルカットされた「ルカ」は児童虐待を子供の視点から描いた作品。

MY Name is Luka(僕の名前はルカ)から始まり、下の階の住人に、虐待の様子が聞こえても、「どうしたの」とは聞かないでほしい。逆らわない方が良い、という絶望的な気持ちが淡々と歌われています。

2019年11月 2日 (土)

今日の音楽 11月2日 ピアノ協奏曲第1番(マルティヌー)

マルティヌーのピアノ協奏曲第1番は1926年11月2日にヘシェルマンのピアノ、マンツェル指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で初演されました。

マルティヌーは近代チェコを代表する作曲家。非常に多作であらゆる分野に多くの作品を遺しました。作風も新古典主義、新印象派などと言われていますが形式にこだわらず自由な作風なので作品ごとに異なる雰囲気を持つという作曲家でした。

ピアノ協奏曲も4曲作曲しています。第1番は2管編成ですが多彩な響きや終楽章にはバロック的な手法を使用した魅力的な曲です。

 

2019年11月 1日 (金)

 今日の音楽 11月1日 輝きながら

1987年の邦楽年間ランキング第13位は徳永英明の「輝きながら」でした。

19歳の時に歌手をめざして上京しデビューのきっかけを求めて様々なオーディションなどを受け、ようやく25歳直前の1986年にアルバム「Girl」、シングル「レイニーブルー」(この曲すごく良い曲です)でデビューした徳永英明。翌年4枚目のシングルがフジカラーのCMで採用されてオリコン4位の大ヒットとなってメジャーの仲間入りをしました。その曲が「輝きながら」でした。

シンガー・ソングライターとして活動していた徳永英明が他の作曲家による初めてのシングル。その後も「風のエオリア」「最後の言い訳」「夢を信じて」「壊れかけのRadio」などヒットを重ねていきました。

その後は声帯ポリープやもやもや病に苦しみながらも、男性として女性の心情を歌ったり、女性の歌を歌ったりと自分の世界を築いて活動を続けています。私が最初に買ったのは、1987年に発売された初のベストアルバム「INTRO」でした。「レイニーブルー」「輝きながら」などが入ってます。

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