今日の音楽 10月24日 プラトーン
今日からネタは1987年に入ります。
1987年の日本での映画興行収入第3位は「プラトーン」でした。
ベトナム戦争を描いたオリバー・ストーン監督作品。ベトナム帰還兵のオリバー・ストーンの実体験に基づくもので、米軍による無抵抗なベトナム民間人に対する虐殺・放火・強姦や、米兵の麻薬汚染、仲間割れによる殺人、同士討ちなどを赤裸々に描いたもの。アカデミー作品賞・監督賞など4部門を受賞しました。
主演はチャーリー・シーン。音楽はジョルジュ・ドルリューが担当しましたが、エンディングでかかるバーバーの「弦楽のためのアダージョ」が非常に印象的でした。
元々洋画の映画音楽はクラシック音楽が使われている事が多いし、ヴォーン=ウィリアムズやバーンスタイン、ミヨー、ショスタコーヴィチなどは映画のために作曲した音楽が現在はクラシック音楽作品として演奏されていますので、濃密な関係があると思います。
プラトーンのように従来から存在するクラシックの名曲を映画に使ったものも数多くあります。代表的なところでは「ベニスに死す」のマーラーの交響曲第5番第4楽章、「恋人たち」のブラームスの弦楽六重奏曲第1番、「2001年宇宙への旅」のリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」、「ベイブ」のサン=サーンスの交響曲第3番等々、印象に残るものだけでもたくさんあります。
その中で、個人的には、このプラトーンの「バーバーのアダージョ」と「未来惑星ザルドス」のベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章が好きです。
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