今日の音楽 10月28日 アルプス交響曲
リヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲op.64は1915年10月28日にシュトラウス自身の指揮、シュターツカペレ・ドレスデンの演奏でベルリンで初演されました。
リヒャルト・シュトラウスは4曲の交響曲を作曲していますが、絶対音楽として作曲された第1番・第2番は共に10代の作品でリヒャルト・シュトラウスの音楽が確立される以前のものという事もあって、演奏される事は多くはありません。
頻繁に演奏されるのは後の2曲の標題つきの交響曲。交響曲と言っても、交響曲の形式を有しているわけではないので、長大な交響詩と考える事もできる、シュトラウス得意分野の作品です。
アルプス交響曲は、10代の頃に登山をしたドイツ・アルプスのツークシュピッツェの体験が元になっていて、当初は4楽章形式の交響曲とする構想もあったようです。作品はアルプスの夜から始まり、日の出、登山、アルプスの自然、嵐、下山、日没、そして夜という1日を表現しています。
この曲は4管編成という非常に大きな編成になっており、実際の演奏では割愛される事が多いですがホルン12本、トランペット、トロンボーン各2本というバンダや、ウィンドマシーン、サンダーマシーンという特殊楽器(効果音)も指定されていたりハープが4本だったり、完全な形でステージで演奏される事は滅多にありません。私も一度だけ演奏会で聴きましたが、バンダ無し、ハープ2本でした。
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