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2019年9月20日 (金)

今日の音楽 9月20日 ターミネーター

映画「ターミネーター」は1985年5月に日本で公開されました。

ひとつの時代を築いた映画「ターミネーター」シリーズの第1作はB級映画なみの制作費(640万ドル)で作られました。
近未来で人類とスカイネットという人工知能によって生み出された機械軍との熾烈な戦いの最中に、スカイネットによって人類の抵抗軍のリーダーであるジョン・コナーを過去に遡って抹殺すべく現代に送り込まれたのがシュワルツネッガー扮する殺人アンドロイドであるターミネーター。これを追って、ジョン・コナーの母になるサラ・コナーを守るために未来からやってきたのがカイル・リース軍曹、という設定。

ターミネーターの追求を逃れながらやがてサラとカイルは愛し合うようになりますが、追い詰められたカイルは瀕死の重傷を負い爆薬を使ってダーミネーターと共に爆死してしまいます。残されたのはターミネーターの右腕とサラが宿した子供でした。

この子供が成じてジョン・コナーとなるわけですが、よく考えればそこには歴史のパラドクスが生じています。ターミネーターが過去に戻ってサラを殺しに来なければ、カイルがサラを守るために過去に戻る事はなく、カイルがサラに会わなければジョンは生まれなかったという矛盾があるわけです。

また、続編のターミネーター2で明らかになるのが、スカイネットはターミネーターの右腕が無ければ完成する事はなかったという事で、つまりジョン・コナーが近未来でスカイネットと戦わなければ、ターミネーターは過去に遡ってジョンを抹殺に来ることはなく、ターミネーターが過去に遡らなければスカイネットは生まれなかったという事。

この映画はつまり、こういう理屈的な見方をしてはいけない映画で、サラを守り、如いてはジョンを守るために戦う者の壮絶なアクションを楽しむ映画でしょうね。

主演は、サラ役のリンダ・ハミルトン、カイル役のマイケル・ビーンとターミネーター役のシュワルツェネッガー。コナン・ザ・グレートとキング・オブ・デストロイヤーでようやく名の知れるようになったシュワちゃんが一躍トップスターへと進んでいったのがこのシリーズでした。同様に監督のジェームズ・キャメロンにとってもこの作品は出世作となり、これ以降エイリアン2、アビス、T2、トゥルー・ライズ、タイタニック、アバターなどの大作を世に送り出しています。

何と言っても、警察署の窓口を追い出された時のセリフ"I'll be back" はシュワルツェネッガーの決め台詞となりました。

音楽はフラッド・フィーネルで、彼にとっても出世作となりました。メロディらしき音楽はあまり無いのですが、テーマ曲の冒頭のリズムが印象的でした。

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