今日の音楽 9月13日 ミサ曲ハ長調(ベートーヴェン)
ベートーヴェンのミサ曲ハ長調op.86は1807年9月13日にアイゼンシュタットのエステルハージ邸で初演されました。
ニコラウス・エステルハージからの委嘱で作曲したミサ曲です。1807年というのは「運命」「田園」といったベートーヴェンの傑作が作曲されていた頃のもので、晩年に作曲された「ミサ・ソレムニス」に比べると知名度は低いものの傑作のひとつと言っても過言でない作品です。
ミサ曲の要素が「キリエ」「グローリア」「クレド」「サンクトゥス」「アニュス・デイ」という5つの楽章から構成されています。初演の評価は良くなかったようで、特に委嘱したエステルハージ公が気に入らなかったと伝えられています。エステルハージ公はハイドンを崇拝していたという事もあり美しさを讃えたこの曲が気に入らなかったためと思われます。
この初演に満足しなかったベートーヴェンは翌年の12月22日に行われた交響曲第5番、第6番、ピアノ協奏曲第4番などの公開初演が行われた演奏会で「グローリア」と「サンクトゥス」を再演しています。
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