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2019年9月30日 (月)

今日の音楽 9月30日 歌劇「真珠とり」

ビゼーの歌劇「真珠採り」は1863年9月30日にパリのリリック座で初演されました。

ローマ大賞を受賞して留学していたローマから帰国したビゼーに対し、その楽才を認めていたリリック座の支配人カルヴァロに「真珠採り」の台本を渡して作曲を依頼された作品。初演は成功したが批評家たちからは酷評されたそうです。その中で唯一高い評価をしたのがベルリオーズだったそうです。

全3幕で100分程度の作品ですが、この曲の名前が知られているのは、第1幕でナディールによって歌われるロマンス「耳に残るあの歌声」というアリアが有名だからだと思います。タンゴ楽団のアルフレッド・ハウゼ楽団によって「真珠採りのタンゴ」という曲に編曲されて世界的な大ヒットをした事が大きな要因でしょう。

 

2019年9月29日 (日)

今日の音楽 9月29日 くるみ割り人形

4年ぶりの高校OBの演奏会は1986年5月5日。前プロは高校生によるシベリウスの交響詩「フィンランディア」。中プロはチャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」でした。

アンコールピースとしての「花のワルツ」だけの演奏を除いても、何度も演奏しているバレエ「くるみ割り人形」の組曲の初めての演奏が、この年でした。絶対音楽の最高峰と言われる交響曲などは、何回演奏してもその度に、技術的なもの以外の音楽的な或いは時には時代背景だったり作曲者のアナリーゼだったりが進歩して、或いは変化して毎回全く違う演奏をしたりするものですが、標題音楽では、そこまで演奏する毎の変化はありません。なので、自分の中でマンネリに陥りがちになってしまう事もあるという難点があります。

「くるみ割り人形」は日本でも、さらに世界的に見てもとても人気の高い曲です。チャイコフスキーの三大バレエの中ではシンフォニックで劇的な「白鳥の湖」に比べると、ストーリー自体が劇的では無いこともあって、軽い気持ちで聴く事ができますし、演奏する方もひたすら楽しく演奏すれば良いので、複雑な事を考えずに演奏できる=聴衆も軽い気持ちで聴く事ができる音楽でしょう。

組曲として選ばれた曲の多くが、「くるみ割り人形」のディヴェルティスマンである事も、この組曲が肩が凝らない曲になっている理由のひとつです。ディヴェルティスマンはバレリーナの踊りを見せる事を目的にした音楽で、直接ストーリーとは関係ない曲だからです。「白鳥の湖」はチャイコフスキーが選んだ組曲は存在していませんが、よく演奏される組曲版では有名な「情景」や「四羽の白鳥の踊り」などストーリーの中の曲が使われているため、非常に劇的なものになっています。

「くるみ割り人形」の組曲は、小序曲、行進曲、金平糖の精の踊り、ロシアの踊り、アラビアの踊り、中国の踊り、葦笛の踊り、花のワルツという8曲からなる組曲です。花のワルツはクラシック音楽の中でもトップクラスの有名曲ですが、その他の曲もそれぞれが魅力溢れる曲です。

小序曲は、ヴァイオリン、ヴィオラとフルート、オーボエ、クラリネットという低音楽器を欠いた編成の曲で、コントラバスは休み。なのですが、この曲とても好きです。中音域以上によるかなり分厚い合奏で響きがとても素晴らしい曲です。思わず聞き惚れてしまって、次の行進曲の準備を怠ってしまう事たびたびです。
行進曲は、おもちゃの行進曲なので威風堂々というよりはチョコチョコ歩く感じ。ですが、コントラバスは速いピチカートが要求されてとても忙しい。
金平糖の踊りの主役はチェレスタ。何と言っても発明されたばかりのチェレスタを使った最初の曲として知られている曲です。この曲もコントラバスの出番はほんの僅か。
ロシアの踊り(トレパック)はとても速いテンポの曲で、コントラバスにとってはこの組曲中の最大の難曲。あっと言う間に終わっちゃいますが。
アラビアの踊り(コーヒーの精の踊り) の主役はクラリネットですが、大変なのはヴィオラとチェロ。60小節にわたって同じ伴奏を繰り返します。音はオクターヴのソだけ。
中国の踊り  主役はフルート。ここでもファゴットがファシファシファシファシという同じ伴奏を31小節半繰り返します。コントラバスはピツィカートでちょっとだけ登場。
葦笛の踊り  これも主役はフルートの三重奏。三部形式で中間部はすごく眠くなるアンニュイなメロディ。
花のワルツ  ご存知の曲。ハープのカデンツァがとっても素晴らしい曲です。

 

 

2019年9月28日 (土)

今日の音楽 9月28日 愛のハーモニー

愛のハーモニー That's What Frends are for ディオンヌ&フレンズ  1986年Billboard年間ランキング第1位 最高位1位

1982年のバート・バカラックとキャロル・ベイヤー・セイガーのコンビによる映画「ラブINニューヨーク」のテーマ曲のカバー曲。ディオンヌ・ワーウィックは1960年代には「ウォーク・オン・バイ」、「サン・ホセへの道」「小さな願い」や「恋よさようなら」などバカラックの作品を多くヒットさせていましたが、久々のバカラック作品となりました。

フレンズのメンバーは、録音ではスティービー・ワンダー、グラディス・ナイト、エルトン・ジョンという当代の大アーティストたち。エルトン・ジョンはピアノ、スティービー・ワンダーはハーモニカでも参加しています。

この曲はライブ演奏される時などは、メンバーが変わる事もありホイットニー・ヒューストンなども参加しています。

2019年9月27日 (金)

今日の音楽 9月27日 コーラス・ライン

映画「コーラスライン」は1985年12月に日本で公開されました。

1975年に初演されたブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品。役名も出ない端役であるコーラスラインのダンサーのオーディションを描いた作品。演出家のザック(マイケル・ダグラス)は「ダンサーは額縁であり、目を惹いてはいけない」と宣告されますが、それでもダンサーたちは8人の採用枠を勝ち取るためにすべてを賭けます。

オーディションは踊りだけでなく、「君たちの全てを知りたい」というザックの問いかけで自分の人生についても語り、それがサブストーリーとしてオーディションと並行して進行していきます。

特に、ザックの元恋人であり、かつてはスターダンサーだったもののハリウッドに進出して失敗しブロードウェイに戻ってきたキャシー(アリソン・リード)は周囲の若いダンサーに混じって、かつての栄光もかなぐり捨てて、このオーディションに賭けて行きます。音楽は「スティング」で知られるマーヴィン・ハムリッシュ。

最後に全員のコーラスで歌われるのが「ワン」です。

 

2019年9月26日 (木)

今日の音楽 9月26日 ヴァイオリン・ソナタ(フランク)

フランクのヴァイオリン・ソナタ イ長調は1886年9月26日にイザイの結婚式で非公開初演されました。

当時31歳だったヴァイオリニストのイザイの結婚祝いに作曲したものでフランク自身は結婚式には参加しませんでしたが友人のボーデスが結婚式の朝にイザイと婚約者にこのプレゼントを届け、イザイとボーデスの親戚のピアニスト マリー・レオンタインが急いでリハーサルを行って結婚式の出席者に披露しました。正式な公開初演は同年の12月16日に同じ演奏者でブリュッセルで行っています。

フランク得意の循環形式を使った4楽章からなるソナタでピアノとヴァイオリンが対等の関係で演奏される二重奏と呼ぶべき曲です。非常に暗い第1楽章から始まり終楽章は華やかな曲となっていて、フランス系のヴァイオリンソナタの最高傑作と言われる曲です。

2019年9月25日 (水)

今日の音楽 9月25日 バック・トゥ・ザ・フューチャー

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は1985年12月に日本で公開されました。

一世を風靡した「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のシリーズ1作目。スピルバーグなどが製作総指揮をして、ロバート・ゼメキスが監督をしたタイム・スリップもの。

科学者のドク(クリストファー・ロイド)と高校生のマーティ(マイケル・J・フォックス)がタイムマシン(デロリアンという車)の実験をしている最中に、タイムマシンの燃料であるプルトニウムを調達するために騙したリビアの過激派によってドクが殺害され、マーティは咄嗟にタイムマシンに乗って逃走しようとしますが、誤って30年前にタイムスリップしてしまいます。

燃料を使い果たしてしまったマーティは1955年の世界でドクと会い、未来に帰る手助けをしてもらい、ドクが殺害される直前まで戻って逃げ延びるというのがストーリーの骨格。

それにマーティの両親が結婚できない=未来にマーティが存在しないという危機を救うというストーリーが絡み合います。

音楽はアラン・シルヴェストリ、主題歌としてヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「パワー・オブ・ラブ」が使われています。

2019年9月24日 (火)

今日の音楽 9月24日 タッチ

1985年の邦楽ランキング第39位は岩崎良美の「タッチ」でした。

あだち充の野球漫画「タッチ」がアニメ化されテレビ放映された時の主題歌です。1985年3月から1987年3月にかけて101話が放映されました。
オリコン最高位は12位と爆発的なヒットはしませんでしたが、息の長いヒット曲となり姉の岩崎宏美と比較され伸び悩んでいた岩崎良美の最大のヒット曲となりました。確かに姉の宏美は歌唱力では当時のアイドルでは抜きん出たものがありましたが、中音域以下の地声と高音域のファルセットの境目がはっきりしていて時々違和感を感じる事がありますが、良美は境目がわかりにくく自然な歌声なので、お互いにそれぞれの良さがあるように思います。

2019年9月23日 (月)

今日の音楽 9月23日 タンポポ

映画「タンポポ」は1985年11月に公開されました。

「ラーメンウェスタン」と称した伊丹十三監督の3作目の映画。前年大ヒットした「お葬式」に次ぐ作品。長距離トラックの運転手ゴロー(山崎努)とガン(渡辺謙)が偶然立ち寄ったさびれたラーメン屋は、店主が亡くなってその妻(タンポポ)が経営していました。タンポポの幼馴染で土建屋のピスケン(安岡力也)がしつこく交際を迫ったのを助けようとしたゴローは逆にやられてしまい、タンポポに介抱されることに。翌日ゴローはタンポポからラーメン屋の指導を求められ、行列のできるラーメン屋をめざして厳しい修行をしていくというストーリーを骨子に、食に関するサブ・ストーリーをちりばめてできている映画です。

しかもサブ・ストーリーもとても濃い内容があったり、笑いを誘うエピソードだったりで、それ自体が非常に楽しめるものです。
サブ・ストーリーは
①白服の男    役所広司、黒田福美
②ラーメンの正しい食べ方 大友柳太郎
③スパゲティのマナー教室 岡田茉莉子
④空気の読めない新米サラリーマンとフランス語の読めない重役 高橋長英、橋爪功
⑤ターボー(タンポポの子供)にオムライスを作ってあげる乞食 高見映 
⑥歯の痛い男  藤田敏八
⑦親に自然食以外を食べる事を禁止されている子供  
⑧スーパーの店内の品物を触りまくる老婆とマネージャー 津川雅彦、原泉
⑨大学教授になりすましたスリに北京ダックを食べさせる詐欺師  中村伸郎
⑩危篤の妻にチャーハンを作らせる男  井川比佐志、三田和代
という結構な俳優陣が出演しています。

音楽は、クラシック音楽などが使用されていますが、メイキングのビデオを見ると、リストの「レ・プレリュード」の使い方にはかなり拘ったようです。

2019年9月22日 (日)

今日の音楽 9月22日 テラ戦士Ψ BOY

映画「テラ戦士ΨBOY」は1985年7月に公開されました。

謎の生命体BOYによって集められたMOMOKO(菊地桃子)らエスパー少年たちが地球支配を狙いBOYを手中に収めた悪のエスパー・フレイムと戦うB級映画でした。内容は先に取り上げた「幻魔大戦」のようなものですが、まあ菊地桃子のためのアイドル映画ですかね。

でも嫌いではありませんでした。この映画。

主題歌は菊地桃子が歌った「BOYのテーマ」。作詞は秋元康、作曲は林哲司で、オリコンで2週連続1位となっています。そういえば、この年松田聖子が歌った尾崎亜美作詞作曲の「ボーイの季節」(映画「ペンギンズ・メモリー 幸福物語」の主題歌)もヒットしています。ボーイ・ブームだったんでしょうか(笑)

2019年9月21日 (土)

今日の音楽 9月21日 いっそセレナーデ 

1985年の邦楽年間ランキング第31位は井上陽水の「いっそセレナーデ」でした。

日本を代表するシンガー・ソングライターの一人である井上陽水。井上陽水名義になってからの初期は「傘がない」「夢の中へ」「心もよう」「闇夜の国から」などフォーク・ロック調のヒット曲が多かったのですが、1980年代初めになると「ジェラシー」や「リバーサイドホテル」などポップス調にサウンドが変化してきています。その後は、この「いっそセレナーデ」や「新しいラプソディ」などバラード調の曲がヒット。

他の歌手への提供曲を含めて非常に幅広い曲を書けて歌える、本当に日本を代表するシンガー・ソングライターだと思います。

2019年9月20日 (金)

今日の音楽 9月20日 ターミネーター

映画「ターミネーター」は1985年5月に日本で公開されました。

ひとつの時代を築いた映画「ターミネーター」シリーズの第1作はB級映画なみの制作費(640万ドル)で作られました。
近未来で人類とスカイネットという人工知能によって生み出された機械軍との熾烈な戦いの最中に、スカイネットによって人類の抵抗軍のリーダーであるジョン・コナーを過去に遡って抹殺すべく現代に送り込まれたのがシュワルツネッガー扮する殺人アンドロイドであるターミネーター。これを追って、ジョン・コナーの母になるサラ・コナーを守るために未来からやってきたのがカイル・リース軍曹、という設定。

ターミネーターの追求を逃れながらやがてサラとカイルは愛し合うようになりますが、追い詰められたカイルは瀕死の重傷を負い爆薬を使ってダーミネーターと共に爆死してしまいます。残されたのはターミネーターの右腕とサラが宿した子供でした。

この子供が成じてジョン・コナーとなるわけですが、よく考えればそこには歴史のパラドクスが生じています。ターミネーターが過去に戻ってサラを殺しに来なければ、カイルがサラを守るために過去に戻る事はなく、カイルがサラに会わなければジョンは生まれなかったという矛盾があるわけです。

また、続編のターミネーター2で明らかになるのが、スカイネットはターミネーターの右腕が無ければ完成する事はなかったという事で、つまりジョン・コナーが近未来でスカイネットと戦わなければ、ターミネーターは過去に遡ってジョンを抹殺に来ることはなく、ターミネーターが過去に遡らなければスカイネットは生まれなかったという事。

この映画はつまり、こういう理屈的な見方をしてはいけない映画で、サラを守り、如いてはジョンを守るために戦う者の壮絶なアクションを楽しむ映画でしょうね。

主演は、サラ役のリンダ・ハミルトン、カイル役のマイケル・ビーンとターミネーター役のシュワルツェネッガー。コナン・ザ・グレートとキング・オブ・デストロイヤーでようやく名の知れるようになったシュワちゃんが一躍トップスターへと進んでいったのがこのシリーズでした。同様に監督のジェームズ・キャメロンにとってもこの作品は出世作となり、これ以降エイリアン2、アビス、T2、トゥルー・ライズ、タイタニック、アバターなどの大作を世に送り出しています。

何と言っても、警察署の窓口を追い出された時のセリフ"I'll be back" はシュワルツェネッガーの決め台詞となりました。

音楽はフラッド・フィーネルで、彼にとっても出世作となりました。メロディらしき音楽はあまり無いのですが、テーマ曲の冒頭のリズムが印象的でした。

2019年9月19日 (木)

今日の音楽 9月19日 翼の折れたエンジェル

1985年の邦楽年間ランキング第13位は中村あゆみの「翼の折れたエンジェル」でした。

中村あゆみは福岡出身のシンガー・ソングライター。定時制高校に通いながらOLをしたり、道路工事の仕事をしながら、真夜中はディスコなどで遊びまくるという生活を送っており音楽との関係は殆ど皆無だったようです。自宅に泥棒が入って困り果てて駆け込んだ飲食店で後にプロデューサーとなる高橋研と出会い、音楽の世界へ進んでいきます。

高校3年の1984年にデビューし、3枚目のシングルが「翼の折れたエンジェル」でした。この曲は日清のカップヌードルのCMソングに起用されてヒットし結婚・離婚・再婚・出産・活動休止などを経て現在も音楽活動をしています。

彼女の魅力は、あどけない顔と、それに似合わないハスキー・ボイスのギャップ。小さいからだから出るパワフルな音楽というギャップでしょうね。

 

2019年9月18日 (水)

今日の音楽 9月18日 すべてをあなたに

すべてをあなたに Saving All My Love for You ホイットニー・ヒューストン 1985年Billboard年間ランキング第23位 最高位1位

2012年に48歳でこの世を去ったホイットニー・ヒューストンのデビュー・アルバム「そよ風の贈り物」からの2作目のシングル。「マホガニー物語」などで知られるマイケル・マッサーが作曲し、キャロル・キングの元夫で離婚後もキングとの共同作品を続けていたジェリー・ゴフィンの作詞による1978年にマリリン・マックー&ビリー・デイヴィスJrが発表した曲のカバー曲。ホイットニー初の全米1位となる曲でした。

内容は不倫相手にすべての愛を捧げるという内容。この曲のほか「オール・アット・ワンス」「グレイテスト・ラブ・オブ・オール」といった代表的なバラード曲を含んだこのアルバム「そよ風の贈り物」は、私も買いました。

2019年9月17日 (火)

今日の音楽 9月17日 さびしんぼう

映画「さびしんぼう」は1985年4月に公開されました。

大林宣彦監督による、「転校生」「時をかける少女」に続く尾道三部作の完結編となる作品。「転校生」(原作は「おれがあいつであいつがおれで」)と同じ山中恒の「なんだかへんて子」をベースとしています。尾美としのりと富田靖子が主演し、富田靖子は「さびしんぼう」と主人公の井上ヒロキの憧れの女性「橘百合子」を演じています。

音楽は宮崎尚志が担当しましたが、橘百合子が学校のピアノで練習しているショパンの練習曲「別れの曲」が全編と通じて主要な場面で流れます。本編中ではヒロキと百合子は別れる事になるのですが、エンディングの直前に、数年後に家業の寺の住職を継いだヒロキの隣にいる女性の横顔が百合子らしき女性だったという余韻を残しています。

私が個人的に大好きな邦画のひとつで、この映画に影響されて息子の名前を決める時に「ヒロキ」という音を先に決めました。(実際には漢字の名前にしていますが、読み方はヒロキです)

主題歌?は富田靖子がショパンの「別れの曲」の旋律で歌う「さびしんぼう」です。

これで尾道三部作が完結するわけですが、直接的なストーリーの関連は全くありませんが、全て青春の淡い恋をノスタルジックに描いています。

2019年9月16日 (月)

今日の音楽 9月16日 あなたを・もっと・知りたくて

1985年の年間邦楽ランキング第12位は薬師丸ひろ子の「あなたを・もっと・知りたくて」でした。

薬師丸ひろ子が映画と無関係に発売した初のシングルが「あなたを・もっと・知りたくて」でした。民営化されたNTTのキャンペーンソングとして起用され、本人もCMに出演しています。電話が効果音として登場するラブソングで軽快なメロディ、曲中のセリフなど、薬師丸ひろ子の爽やかな声を活かした曲になっています。

 

2019年9月15日 (日)

今日の音楽 9月15日 テイク・オン・ミー

テイク・オン・ミー Take on Me  a-ha  1985年Billboard年間ランキング第10位 最高位1位

a-haは英語歌詞で歌うノルウェーの3人組のバンドで1982年に結成され1983年にイギリスへ渡って活動を開始しました。1984年にノルウェー語の「テイク・オン・ミー」でデビューしましたが国内ではヒットしましたが、国際的には注目される事はありませんでした。

1985年にアレンジし直されて英語で歌って再リリースされた「テイク・オン・ミー」が全米1位、全英2位の大ヒットとなり世界的に知られるグループとなったわけです。

1987年には映画「007 リビング・デイライツ」の主題歌を担当し1984年にはリレハンメル・オリンピックのテーマ曲の提供をするなど活躍しましたがその後3人はソロ活動に専念。1998年にバンド活動を再開しましたが2010年に解散。2015年に30周年を記念して再結成パフォーマンスを行うなど断続的に活動はしています。

「テイク・オン・ミー」はメンバー共同による作詞作曲で冒頭のファルセットが印象的。実写とロトスコープを使った鉛筆によるアニメーションの組み合わせによるMTVもヒットの手助けをしています。


2019年9月14日 (土)

今日の音楽 9月14日 朝の歌

エルガーの朝の歌op.15-2 の管弦楽版は1901年9月14日にクイーンズ・ホールでヘンリー・ウッズの指揮で初演されました。

原曲は、ヴァイオリンとピアノのための曲で1899年に出版されています。「夜の歌」op.15-1と対をなす曲で、管弦楽版の初演は「夜の歌」と同日に行われています。

わずか3分ほどの小品ですが愛らしいメロディの曲です。

2019年9月13日 (金)

今日の音楽 9月13日 ミサ曲ハ長調(ベートーヴェン)

ベートーヴェンのミサ曲ハ長調op.86は1807年9月13日にアイゼンシュタットのエステルハージ邸で初演されました。

ニコラウス・エステルハージからの委嘱で作曲したミサ曲です。1807年というのは「運命」「田園」といったベートーヴェンの傑作が作曲されていた頃のもので、晩年に作曲された「ミサ・ソレムニス」に比べると知名度は低いものの傑作のひとつと言っても過言でない作品です。

ミサ曲の要素が「キリエ」「グローリア」「クレド」「サンクトゥス」「アニュス・デイ」という5つの楽章から構成されています。初演の評価は良くなかったようで、特に委嘱したエステルハージ公が気に入らなかったと伝えられています。エステルハージ公はハイドンを崇拝していたという事もあり美しさを讃えたこの曲が気に入らなかったためと思われます。

この初演に満足しなかったベートーヴェンは翌年の12月22日に行われた交響曲第5番、第6番、ピアノ協奏曲第4番などの公開初演が行われた演奏会で「グローリア」と「サンクトゥス」を再演しています。

2019年9月12日 (木)

今日の音楽 9月12日 ヴァイオリン協奏曲第3番(モーツァルト)

モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216は1775年9月12日にザルツブルグで作曲されました。

モーツァルトはヴァイオリン協奏曲を5曲作曲しています。ピアノ協奏曲に比べると影が薄いのですが、この曲はとても素晴らしい曲です。
特に第2楽章は非常に美しく、モーツァルトらしい楽章だと思います。

第2番の作曲からわずか3ヶ月しか経っていないのですが、かなり技術的にも進化しています。19才ぐらいの作品なので、伸び盛りだったのでしょうね。

2019年9月11日 (水)

今日の音楽 9月11日 アマデウス

映画「アマデウス」は1985年2月に日本で公開されました。

ピーター・シェーファーによるモーツァルトとサリエリの人生を描いた戯曲を映画化したもの。史実に沿ったものではありますが、大きく脚色されていて本当の史実とは異なっています。

主人公はモーツァルトですが、この作品の本当の意味での主役はサリエリです。天真爛漫で天才であったモーツァルトがザルツブルクの宮廷音楽家として雇われた時に、保守派の音楽家たちから疎まれ蔑まれたモーツァルトを表面上理解したふりをして、実は他の音楽家たちより強く彼への嫉妬心と憎しみをもった存在としてサリエリは描かれています。

この映画ではモーツァルトにレクイエムを依頼したのは、モーツァルトを衰弱させる目的だったサリエリという事になっていますが、現在の研究の結果としてはヴァルゼック伯爵という田舎の領主が自分の作品という事で発表するために秘密裏に依頼したというのが定説になっています。またサリエリは精神病で入院したわけではなく通風などによって死の直前まで入院していたという事もわかっています。

というようにこの映画は伝記映画と思って見てはいけない作品で、娯楽作品として見てもらいたい映画です。
映画では、下品で野卑なモーツァルトを選んだ神へのサリエリの反逆が大きなテーマになっています。

この映画では、モーツァルトの作品があちらこちらで使われています。冒頭の「ドン・ジョヴァンニ」の序曲の冒頭の音楽に続いて演奏されるのが交響曲第25番です。この25番は、モーツァルトの交響曲の中では、たった2曲しかない短調の曲です。有名な40番と同じト短調という事で初期の作品の中では最も知られた交響曲でした。

2019年9月10日 (火)

今日の音楽 9月10日 悲しみにさよなら

1985年邦楽年間ランキング第9位は安全地帯の「悲しみにさよなら」でした。

安全地帯は1973年に旭川で結成されアマチュアバンドとして活動していました。1981年には井上陽水に招かれて上京しバックバンドとして活動。1983年に1stアルバムを発表し、4枚目のシングル「ワインレッドの心」が大ヒットして、一躍メジャー・バンドとなりました。

「悲しみにさよなら」は安全地帯の9枚目のシングルとして2枚目のオリコン1位を獲得しています。

その後も「碧い瞳のエリス」「プルシアンブルーの肖像」や、井上陽水とのコラボ「夏の終わりのハーモニー」など立て続けにヒット曲を飛ばしましたが1992年から長期活動休止となり玉置はソロ活動や俳優業へと中心を移しましたが2001年から2003年までの間活動を再開、2003年から再度の活動休止がありましたが2010年に再度活動を開始、現在まで続いています。

2019年9月 9日 (月)

今日の音楽 9月9日 4つの厳粛な歌

ブラームスの4つの厳粛な歌op.121は1896年9月9日にウィーンで、ジスターマンスのバス独唱、ケーンラード・ボスのピアノで初演されました。

ブラームスが亡くなる前の年に完成したバスとピアノのための歌曲集、ブラームスにとって最後の歌曲となる曲です。3曲目までが旧約聖書、第4曲が新約聖書からテキストを取っています。テキストはルター聖書のためドイツ語です。

第1曲 人の子らに臨むところは獣にも臨むからである
第2曲 わたしはまた、日の下に行われるすべてのしえたげを見た
第3曲 ああ死よ、おもえを思い出すのはつらいことか
第4曲 たといわたしが、人々の言葉や御使たちの言葉を語っても

こういう厳粛な内容で、しかもブラームスの死の直前という神聖な曲にもかかわらず、日本人はこの曲を聴くと、いきなりニヤリとしてしまいます。というのも・・・・第1曲目の冒頭が「こがねむし」という童謡と全く同じメロディ。そう、あの「こがねむしは金持ちだ・・」というメロディです。実はこのメロディ、ドヴォルザークの交響曲第8番の終楽章にもちょっと顔を出します。ブラームスを尊敬していたドヴォルザークが、このメロディを引用したかどうかは知りませんが。

2019年9月 8日 (日)

パイオニア交響楽団第32回定期演奏会のご報告

8月31日にパイオニア交響楽団の第32回定期演奏会が無事、大きな事故もなく終了いたしました。
ご来場頂いたお客様、ありがとうございました。

無事、事故も無くと書きましたが、実は私個人にとっては、無事な演奏で終わった、とは言えませんでした。
前半の「祝典序曲」と「仮面舞踏会」は何事も無く終える事ができましたが、後半のショスタコーヴィチの交響曲第5番は100%満足という結果にはなりませんでした。

この曲第1楽章の展開部のところでト音記号の非常に高い音域の音が出てきます。しかも音が飛ぶし、テンポも速い。アマチュア演奏家の多くはこの部分を演奏するために、指板の横などに目印をつける人も多いという演奏が難しい箇所です。目印をつけたところで簡単に弾けるというわけでも無いのですが、今回の本番では、練習時の苦戦からは考えられないぐらい巧く弾けました。これで張り切り過ぎたせいか、展開部が終わったあたりで、弓を持つ右腕が曲げ伸ばしできなくなってしまいました。靭帯かなんかを痛めてしまったかと思い、最悪ステージからリタイアも頭を過ぎりました。幸いこの後は暫くは強い音の場面があまりないので、腕さえ曲げなければ弾けるので、休みの場面では必死にマッサージをしながら何とか弾いたのですが、なにしろ集中力が欠如しているので、1ヶ所テンポが緩くなるところで指揮よりも飛び出ししてしまいました。第1楽章の後半は大きな音を出す場面が少ないので何とか弾けるのですが、その後待ち構えているのが、チェロとコントラバスのダウン弓の連続ではじまる第2楽章。ここは今の状況では弾けません。腕揉みをずっと続けている内に、ちょっとずつ筋肉が柔らかくなって来たようです。(結局は筋肉が攣った状態になったようです)第1楽章の最後までには多少の痛みは残るものの、運動障害は解決。第2楽章には何とか間に合いました。

ただ、演奏中に腕が攣ったなどという事は初めてのこと。老化が進んじゃったんでしょうかね。

それ以外では自分としては弾けた演奏会だったと思います。ただ、本番で興奮すると速くなっていくというオーケストラの習性は健在で、第2楽章の冒頭もオーケストラが速くなるのを必死に抑えながら弾きましたが、最終楽章は異常に速くなってました。

次回の演奏会は来年3月ですが、モーツァルトのジュピターとシューマンのライン、ワーグナーのリエンチ序曲というオーストリア・ドイツプロ。久しぶりに譜面自体を演奏するのも難しいというプログラムになります。個人の技術の見直しには良いプログラムだと思いますので、練習すると同時に、腕をもう少し鍛えないとね。

 

 

 

今日の音楽 9月8日 ウィ・アー・ザ・ワールド(USA フォー・アフリカ)

ウィ・アー・ザ・ワールド We are the World  USA フォー・アフリカ 1985年Billboard年間ランキング第20位 最高位1位

アフリカの飢餓救済のためにアメリカのスーパースターが集結したプロジェクトが USA フォー・アフリカでした。前年にイギリスのスーパー・スターが集まって同目的のために結成された「バンド・エイド」によるチャリティ・ソング「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」が話題になり、これに触発されてハリー・ベラフォンテが提唱したもの。

ライオネル・リッチー、マイケル・ジャクソンが共同で曲を書き、クインシー・ジョーンズがプロデュースをして完成したのが「ウィ・アー・ザ・ワールド」でした。楽曲自体も当時アメリカ国内だけでシングル400万枚、アルバム300万枚を売上、最終的にはシングルが750万枚の売上となりました。またメイキングを含めた映像商品もヒットして売上金額は6300万ドルとなりすべての印税がチャリティとして寄付されています。

参加メンバーは、上記メンバーのほか、ジャズ・ボーカリストのアル・ジャロウ、カントリーの大御所ウィリー・ネルソンとケニー・ロジャース、スティビー・ワンダー、ケニー・ロギンス、キム・カーンズ、ジェームズ・イングラム、シンディ・ローパー、シーラ・E、スティーブ・ペリー、スモーキー・ロビンソン、ダイアナ・ロス、ダリル・ホール&ジョン・オーツ、ディオンヌ・ワーウィック、ティナ・ターナー、ヒューイ・ルイス、ビリー・ジョエル、ブルース・スプリングスティーン、ベット・ミドラー、ポンター・シスターズ、ボブ・ディラン、ポール・サイモン、レイ・チャールズなど超豪華メンバーでした。

2019年9月 7日 (土)

今日の音楽 9月7日 ビバリーヒルズ・コップ

1985年の日本での映画興行収入ランキング第19位は「ビバリーヒルズ・コップ」でした。

エディ・マーフィーが主演した痛快アクション・コメディ。デトロイト市警察本部の刑事アクセルが何故か管轄外のビバリーヒルズで大活躍をするアクション作品。所轄の署長などかからは煙たがれますが、最後は勧善懲悪のハリウッド的作品となっています。

この後1987年に「ビバリーヒルズ・コップ2」が1994年に「ビバリーヒルズ・コップ3」が製作されました。

音楽はハロルド・フォルターメイヤー。サウンドトラックは28回グラミー賞のBest Score Soundtrackを受賞しています

2019年9月 6日 (金)

今日の音楽 9月6日 恋におちて

1985年の邦楽ランキング第3位は小林明子の「恋におちて」でした。

大学時代から軽音楽同好会のロックバンドでキーボード奏者を経験し、大学卒業後音楽出版社に勤務した後、作曲家として1984年にデビューしました。翌年にTBS系のドラマ「金曜日の妻たちへⅢ」の主題歌「恋におちて -Fall in love-」で歌手デビュー。いきなり大ヒットとなりました。その後も歌手活動を続けましたがデビュー曲を超えるヒットには恵まれていません。また作曲活動も続けています。

「恋におちて -Fall in love-」は作詞が湯川れい子、作曲が小林明子で元々は勤務先の歌手に歌ってもらうつもりで作曲したものの、その歌手が引退して自分で歌うことになったそうです。歌詞の中で英語で歌われる部分がありますがこの部分は山口美江が担当していますが、所々文法が間違っている部分があるのはご愛嬌です。

 

2019年9月 5日 (木)

今日の音楽 9月5日 ルール・ザ・ワールド

ルール・ザ・ワールド Everybody Wants to Rule the World  ティアーズ・フォー・フィアーズ 1985年Billboard年間ランキング第5位 最高位1位

ティアーズ・フォー・フィアーズはローランド・オーザバルとカート・スミスを中心とし1980年代を中心に活躍したブリティッシュ・ロックバンド。「ルール・ザ・ワールド」は彼らの初の全米1位シングルでした。日本でもノエビア化粧品のCMソングなどで使用されていました。

 

2019年9月 4日 (水)

今日の音楽 9月4日 ネバー・エンディング・ストーリー

1985年の国内での映画興行収入ランキング第5位は「ネバー・エンディング・ストーリー」でした。

原作はミヒャエル・エンデの「はてしない物語」。いじめられっ子の主人公バスチアンが飛び込んだ書店でみつけた「ネバーエンディング・ストーリー」という本は読んだ本人が物語の主人公になれるという本。書店主は「本は読み終われば現実に戻されるから危険な本だ」と止めるが、バスティアンは本を盗んで、学校をさぼって自宅の屋根裏で読み始めます。

「無(The Nothing)」による崩壊の危機に瀕した「ファンタージェン」を救うために旅だった勇者「アトレイユ」だが、次第に「無」の支配が広がって行きます。それを救えるのはアトレイユでもなく王女でもない・・・というストーリー。
映画の最後のシーンが原作と異なるなどの理由で、原作者とこの映画は裁判にまで発展したそうです。

「ファルコン」、「ロックバイター」などのキャラクターもストーリーも、映画の出演者も殆ど子供ばかり、という事などから、かなり子供向けの内容ですが、「無」(実は無関心だったり、虚無思想だったり)という子供にはわかりにくいテーマを扱っているという事もあって、ちょっと中途半端感が漂う映画でした。この映画は原作とは関係なく続編、パート3も作られましたが、ヒットしませんでした。

主題歌はカジャ・グーグーの元ヴォーカリストだったリマール。曲は大ヒットしました。

2019年9月 3日 (火)

今日の音楽 9月3日 ミ・アモーレ

中森明菜の「ミ・アモーレ」は1985年の邦楽ランキング第2位でした。

ここでは、あんまりアイドル歌手は扱わないのですが、中森明菜は別格のひとりとして登場させました。
と言っても特別なファンでもなく、レコードは1枚も持っていませんが、アイドルの域を出た歌手だったと思います。
この曲は中森明菜の11枚目のシングル。ミ・アモーレというタイトルはスペイン語のMi(私の)とイタリア語のamore(愛)がくっついた言葉で、作詞家の無知によるタイトルと言われてしまったために、ポルトガル語のMeu Amore eに無理やり作り変えたという、まあどうでも良いエピソードがあります。

さらに、歌詞を変えてラテン色を強めた「赤い鳥逃げた」もこの後で発売になって、こちらも大ヒットしました。ミ・アモーレの方はセカンド・ラヴに次ぐ2番目の売上枚数ですが、個人的には「赤い鳥逃げた」のアレンジ・歌詞の方が好みです。

 

2019年9月 2日 (月)

今日の音楽 9月2日 ライク・ア・ヴァージン

ライク・ア・ヴァージン Like a Virgin  マドンナ 1985年Billboard年間ランキング第2位 最高位1位

1982年にデビューしセクシーなイメージを売りに1980年代後半を席捲したマドンナがブレイクした曲です。
アルバム「ライク・ア・ヴァージン」の先行シングルとして発売されたものです。

個人的には、マドンナ自体はこれより前に発売された「バーニング・アップ」から知っていましたが、こんなにブレイクするとは思っていませんでした。

2019年9月 1日 (日)

今日の音楽 9月1日 グレムリン

1985年の日本での映画興行収入第1位は、「ゴースト・バスターズ」、第2位は「グレムリン」でした。

「グレムリン」とは機械に悪戯をする妖精というのが本来の意味。この映画では、ルールや自然との調和を重視しない人間への批判という意味を込めているという事です。スピルバーグなどが製作総指揮をとり、ジョー・ダンテが監督しています。

チャイナタウンの骨董店を訪れた発明家ランダルが息子ビリーのクリスマス・プレゼントを物色中籠の中で歌っている生き物を気に入るが店主は売り物ではないと断る。しかし店主の孫が売ってしまう。ランダルは骨董店の息子と交わした3つの約束「①光に当ててはいけない②濡らしてはいけない③真夜中過ぎに食べ物を与えてはいけない」をビリーに約束させ「ギズモ」と名づけて飼い始めるが、偶然が重なって1つづつ約束が破られ、ギズモから悪戯好きで残虐なグレムリンが分裂し町中をパニックに陥れる。

ビリーと恋人のケイトは、グレムリンを退治するために奮闘し、ようやく平穏が訪れる。ビリーの元に骨董屋の店主が訪れギズモを引き取って行くが最後に「約束とはどういうものか分かったでしょう。いつか君たちにもモグワイを飼う資格を得る時が来る」と語る。

というお話。ビリーの恋人を演じたのがフィービー・ケイツ。最も可愛い時期でした。グレムリンたちが映画館で「白雪姫」を見ながらコーラスをするシーンは圧巻。専門家の評価は高くありませんでしたが、日本では大ヒットし、私も面白かったと思います。映画は理屈ばかりじゃありませんから。

音楽は巨匠のジェリー・ゴールドスミス。

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