第32回パイオニア交響楽団定期演奏会・1
所属するパイオニア交響楽団の第32回定期演奏会のPRです。今回はショスタコーヴィチを中心とする20世紀のロシア音楽プロです。
前プロで演奏するのはショスタコーヴィチの祝典序曲です。
1954年のロシア革命37周年記念演奏会のために急遽依頼され3日間で書き上げ11月6日に初演されています。3日間という短時間で書き上げることが出来たのにはネタ元があったわけで、1947年の十月革命30周年を記念して作曲された未発表曲を改作したという説もありますが、新作と考えても複数の自作曲の引用があるので不可能では無いと思われます。
冒頭のファンファーレは娘の誕生日のために1944年ごろ作曲した7つのピアノ小品曲「子供のノート」の第7曲「誕生日」の冒頭からの引用。
第1主題は、オラトリオ「森の歌」の第5曲「スターリングラード市民は前進する」からの引用。
終盤では「ジャズ組曲」第2番の第3曲が引用されています。
ショスタコーヴィチの音楽といえば、ソヴェト共産党、とりわけスターリン体制との確執が曲の内容に大きく影響していますが、この曲もスターリンの死の翌年に完成されたことから、スターリン体制からの解放を祝って書かれたなどとも言われています。
冒頭トランペットによるファンファーレからはじまる荘重な序奏が終わると、テンポはPrestoに変わってクラリネットによって物凄く速い第1主題が演奏されます。第2主題はこのテンポの中でホルンとチェロによって朗々と聞こえるメロディですが、テンポは速いままなので、結構演奏は大変。
最後はファンファーレが戻ってきますが、ここではバンダが使われています。バンダの人数は基本的に10人という大人数。バンダをどこに配置するかなどはまだ決まっていないし、実際にバンダの演奏が聴けるのは演奏会当日のステージ・リハーサルだけなので、演奏する我々も楽しみです。
2019年8月31日(土) PM2:00開演
場所 めぐろパーシモン大ホール(東急東横線 都立大学駅下車7分)
指揮 黒岩英臣
全席自由 1,500円
先着10組様に入場チケットのプレゼントを行っています。詳しくは こちらへ。
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