今日の音楽 6月7日 リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲
1982年の高校OBオーケストラの演奏会の中プロは リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲でした。
レスピーギは20世紀初頭に活躍したイタリアの作曲家で、ヴェリズモ全盛のイタリアにおいて独自の音楽を作り上げた作曲家です。フランス印象派とは異なる独特の色彩感の管弦楽法と、古典や古典音楽への復調の傾向も強く、ロッシーニの音楽を主題としたバレエ「風変わりな店」yたローマの風土や歴史を題材としたローマ三部作などが知られています。
そんな中で16世紀から17世紀にかけて作曲されたリュートのための音楽を編曲した「リュートのための古風な舞曲とアリア」は1917年の第1組曲を皮切りに1931年の第3組曲まで3つの組曲が存在しています。
特に第3組曲は、弦楽合奏のために編曲されたもので、セレナード以外の弦楽合奏曲の代表作のひとつとして演奏される機会も多い曲になっています。イタリアーナ、宮廷のアリア、シチリアーナ、パッサカリアの4曲からできていて、非常に優れた作品となっています。弦楽器のみの演奏ですが、豊かな色彩を持ち特にシチリアーナはCMなどに使われています。
演奏は時には美しく、時には力強く、弦楽器の表現力を余す事無く引き出していて、演奏する側もとても楽しい曲です。この曲は演奏会では2回演奏していますが、遊びやアンサンブルの場でも良く弾く曲なので、複数回弾いていると思います。
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