今日の音楽 5月11日 典子は今
1981年の日本での興行収入第8位の映画は「典子は、今」でした。
サリドマイド児として生まれた辻典子さんが本人役で出演したドキュメンタリー映画です。身体障害者の社会参加を強く訴えた作品で、「手が無い」以外は普通の人と変わらない彼女に対して世間の壁は厚く、様々な偏見にさらされながらも努力で熊本市役所に合格します。
健常者である私が、彼女の半生をどうのこうのと言える立場ではありませんが、散々断られた末にようやく普通学級の入学を許可された小学校の先生が言った「この子に障害はない。手がなくて不便なだけ」という言葉に集約されると思います。
同じ障害者同士で文通を続けて来た広島の冨永みちこさんを一人旅で訪問しますが、みち子の兄によって彼女が自殺してしまった事を知らされます。みちこの兄(三上寛が演じていました)が典子を誘って釣りに行ってはまちを釣り上げる最後のシーンで歌われたのが三上寛の「典子は、今」です。
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