今日の音楽 5月12日 ピアノ三重奏曲(フォーレ)
フォーレのピアノ三重奏曲ニ短調op.120は1923年5月12日に国民音楽協会の演奏会で初演されました。
フォーレは舞台音楽中心だった近代フランス音楽において器楽曲の発展に大きな功績を残した作曲家のひとりですが、特に室内楽の分野で多くの作品を残しています。そのフォーレの最晩年の作品のひとつがピアノ三重奏曲です。(作品番号がある曲は121曲ですので、最後の弦楽四重奏曲=未完成の1つ前の作品になります)
既に聴覚障害に見舞われており、更に視力も衰えていた事もあって非常に苦労しながら作ったものと言われています。
急-緩-急の3つの楽章からできています。第1楽章、第2楽章は非常に美しい楽章で、終楽章はスケルツォを採用して楽しい気分を強調しています。ラヴェルのピアノ三重奏曲とともに、この時代のフランスにおけるピアノ三重奏曲の傑作と言われる作品となっています。
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