今日の音楽 5月31日 ヴァイオリン協奏曲第3番(ブルッフ)
ブルッフのヴァイオリン協奏曲第3番ニ短調op.58は1891年5月31日にデュッセルドルフで初演されました。
ブルッフといえばヴァイオリン協奏曲第1番とスコットランド幻想曲というヴァイオリンとオーケストラのための曲で良く知られておりヴァイオリン協奏曲自体3曲も作曲していますが、特にヴァイオリンの技術が優れていたというわけではなさそうです。
ヴァイオリンの曲が多いのは、この時期にヨアヒム、アウアー、ヴュータン、サラサーテといった優れたヴァイオリニストが複数存在していた事が理由のようです。
第1番はヨアヒムの助言を得て作曲されヨアヒムによって初演され、第2番はサラサーテに献呈され、スコットランド幻想曲はサラサーテに献呈されましたが初演はヨアヒム、そしてこの第3番はヨアヒムに献呈され初演されています。第1番などに比べると歌うような流れに欠けている事もあり、取り上げられる事は多くありません。