今日の音楽 4月16日 交響詩「マゼッパ」
リストの交響詩「マゼッパ」S.100は1854年4月16日にワイマールの宮廷劇場で初演されました。
リストは複数の作品で「マゼッパ」の題名を使用しています。15歳の時1826年に、ヴィクトル・ユゴーの叙事詩「マゼッパ」に感銘を受けてピアノのための「12の練習曲」S.136の第4曲として作曲されています。「マゼッパ」は17世紀後半のウクライナの英雄イヴァン・マゼーパの事でコサック国家の成立に尽力した人物です。
1837年に改作されて「24の大練習曲」S.137の第4曲となりました。1840年に「マゼッパ」S.138という題名で単独で出版され、これを基に1851年に交響詩第6番「マゼッパ」S100として作曲したものです。激しい闘争の音楽が一旦おさまりファンファーレを経て勝利の行進曲という最も有名な交響詩「レ・プレリュード」にも似た展開を持つ曲です。
なお、ピアノ曲としても1851年に改作され「超絶技巧練習曲」の第1曲にしています。この曲は三段譜で書かれていてオクターヴの連続移動や広い間隔の手の跳躍など高度が技術が必要になっています。
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