今日の音楽 4月30日 スタートレック
映画版「スタートレック」は1980年7月に日本で公開されました。
1966年からテレビ放送が始まったSFドラマの草分け的な作品で、シリーズ第1作の「宇宙大作戦」のレギュラーを中心に映画化したものです。
音楽はジェリー・ゴールド・スミスが担当しましたが、テレビドラマのファンファーレやモチーフが引用されテレビとの一体感を出しています。
デュトワ指揮 モントリオール・シンフォニエッタ: ストラヴィンスキー:バレエ《ミューズの神を率いるアポロ》、協奏曲《ダンバートン・オークス》、協奏的舞曲、《バーゼル協奏曲》
カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団: グリーグ:《ペール・ギュント》第1組曲&第2組曲/シベリウス:交響詩《フィンランディア》 他 (SHM-CD)
ロストロポーヴィチ(vc)小澤征爾指揮ロンドン交響楽団: ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番/プロコフィエフ:交響的協奏曲
アルゲリッチ(p)シャイー指揮ベルリン放送交響楽団: チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 (SHM-CD)
ブルガーゴーズマン(S)ウェルザー=メスト指揮クリーヴランド管弦楽団: ワーグナー:管弦楽曲集、ヴェーゼンドンクの5つの詩
アルゲリッチ(p)アバド指揮ロンドン交響楽団: ショパン: ピアノ協奏曲第1番/リスト: ピアノ協奏曲第1番 (生産限定盤)(UHQCD)(特典:なし)
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映画版「スタートレック」は1980年7月に日本で公開されました。
1966年からテレビ放送が始まったSFドラマの草分け的な作品で、シリーズ第1作の「宇宙大作戦」のレギュラーを中心に映画化したものです。
音楽はジェリー・ゴールド・スミスが担当しましたが、テレビドラマのファンファーレやモチーフが引用されテレビとの一体感を出しています。
映画「ファイナル・カウントダウン」は1980年7月に日本で公開されました。
いわゆるタイム・スリップもので、アメリカの原子力空母ニミッツが第二次大戦の日本による真珠湾攻撃の前日にタイムスリップしてしまったという設定のもの。
エンディング・テーマは「Mr and Mrs Tideman」ですが、この曲が岩崎宏美が歌った「聖母たちのララバイ」に盗用されて作曲家の木森敏之が盗作を認めたためレコード大賞を取れなかったとして知られている曲です。
アニメ映画「地球へ」は1980年4月に公開されました。
西暦三千数百年、人類がスーパーコンピューターによって管理され、子供を教育する惑星と社会生活をおくる大人の惑星に分けられていた時代を描いた竹宮恵子原作のSFアニメ。
子供は成人になると成人検査によって社会人としての適性を検査されるが、実は過去の記憶を消され新たに洗脳によって社会に適応されられると共に、超能力を持つ新人類であるミュウを炙り出す事が目的でした。
主人公ジョミーはミュウの中でも特殊な能力をそなえ、ミュウの長になり統治機構がある地球(テラ)へ侵攻しようとする戦いを描いたものです。
主題歌の「地球へ」はダ・カーポが歌っていました。
映画「翔べ イカロスの翼」は1980年1月に公開されました。
キグレサーカスで活躍した「ピエロのクリちゃん」栗原徹を描いた草鹿宏のノンフィクション小説を映画化したもので、シンガー・ソングライターのさだまさしが主演したことでも話題になりました。
写真家を目指し、サーカスの写真を撮るためにサーカスの団員と生活を共にする内にサーカスに魅せられ、自らピエロとして生きる事を選んだ栗原徹。「ピエロのクリちゃん」として人気を得たものの、水戸で綱渡りの最中に落下し28年の短い生涯を閉じました。
栗原が、なぜサーカスでピエロになる道を選んだのかという青春のロマンと、サーカスに生まれ、サーカスから脱出する事を夢見ていた女性(原田美枝子扮する百合)との愛を中心に描いたものです。
音楽はさだまさしが担当し、主題歌の「道化師のソネット」はオリコンチャートの2位になる大ヒットを記録し、さだまさしの代表作のひとつとして今でもコンサートなどで歌われています。
ショスタコーヴィチの5つの断章op.42は、1965年4月26日にブラズーコフ指揮レニングラード・フィルハーモニー交響楽団の演奏で初演されました。
交響曲第5番を作曲する前年にわずか1日で書き上げられた曲です。オーケストラのための即興曲といった感じの短い5つの曲の組曲で、テンポの速い曲は全く無いという特徴を持っています。
シベリウスの悲しきワルツop.44は1904年4月25日に初演されました。
ヤルネフェルトの戯曲に義弟のシベリウスが音楽をつけ劇音楽として1903年に上演されたのが「クオレマ」です。この第1曲目を1904年に改訂して「悲しきワルツ」として上演して好評を博しました。
ワルツといえば、3拍子の踊りの音楽ですが、この曲はおよそ踊りとは程遠い音楽です。悲しげで静かに3拍子の音楽が奏でられ、長調に転じますが美しいけれど儚い美しさといった音楽、最後は盛り上がり、また静かになって曲は終わります。
シベリウスの面目躍如といった弦楽器の美しさが味わえる曲です。
1980年の日本での映画興行収入第10位は戦国自衛隊でした。
一時期流行したif・・・ものの先駆的な半村良原作の小説の映画化作品。近代武器で武装した
自衛隊が、戦国時代タイムスリップしたら・・・という作品で、クライマックスを川中島の合戦に置いて、自衛隊が上杉謙信と手を組んで天下取りを狙うというのがストーリー。
最終的には、川中島で全ての近代兵器を失い多くの犠牲を出しながら上洛を果たした自衛隊の伊庭が、近代兵器を失った事で上杉からも見捨てられてしまうというもの。
伊庭には千葉真一、上杉謙信には夏木勲が扮していました。音楽は羽田健太郎が担当し主題歌は松村とおるが歌っていました。
1990年の日本での興行収入第7位の映画は「クレイマー、クレイマー」でした。
ダスティン・ホフマンとメリル・ストリープ主演の作品で、家庭を顧みない仕事一筋の旦那テッドを、自立をめざす妻ジョアンナが見限って家を出たため、一人息子の世話をしなければならなくなるが、やがて息子の協力を得て絆が深まって行きます。
やがて、目を離した隙に息子が大怪我を負い、怪我が心配で仕事に身が入らなくなったテッドは会社を解雇され、自立したジョアンナに収入で大きく差を開けられ、裁判で息子の養育権もジョアンナに取られてしまいます。
息子の引渡しの日、ジョアンナは息子を連れて行く事が彼のためにならないと感じ、息子と話すためにアパートのエレベーターに乗る・・・というストーリーです。
音楽はヴィヴァルディのマンドリン協奏曲RV425が使われています。特に第1楽章は軽快で、テレビCMなどにもしばしば使われていて知られています。
ヨハン・シュトラウスのワルツ「ウィーン気質」は1873年4月22日にシュトラウス指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で初演されました。
1873年4月20日にオーストリア=ハンガリーのフランツ・ヨーゼフ一世の王女とバイエルン王子レオポルトの結婚式が行われ、22日にこの婚礼を祝して開催された宮廷オペラ舞踏会で初演されたのが「ウィーン気質」です。
婚礼と無関係な曲名をつけたのは5月から開催されるウィーン万博にも使いまわせるようにした為だとか・・・
後に、シュトラウスはこの曲を中心にして既成の曲を多く用いて構成されたオペレッタ「ウィーン気質」です。
1980年の日本での映画興行収入第6位は「二百三高地」でした。
二百三高地は、日露戦争の旅順攻囲戦の203高地の激戦を舞台にした映画。乃木希典には仲代達也がキャスティングされ、戦局の推移、徴兵された民間人の苛酷さ、庶民の姿がそれぞれ描かれたものです。
音楽は山本直純が担当し、主題歌は山本と親交があったさだまさしに依頼。「海は死にますか、山は死にますか・・・」の歌詞は万葉集の第十六巻から取られています。
1980年の日本での映画興行収入第5位は「地獄の黙示録」でした。
これもベトナム戦争を扱った作品ですが、原作のジョゼフ・コンラッドの「闇の奥」の舞台はアフリカのコンゴで、これをベトナムに舞台を移して描いたものです。監督は「ゴッド・ファーザー」などのコッポラで主演もマーロン・ブランド。
内容としては対ベトナムではなくて、米軍から勝手に独立した元グリーンベレーのカーツの王国との戦いになっています。
音楽はコッポラの息子カーマインとフランシスが共同で担当していますが、最も有名な曲はワーグナーの楽劇「ワルキューレ」の第3幕への前奏曲、通称「ワルキューレの騎行」です。8人のワルキューレたちが、後にブリュンヒルデが炎に包まれて軟禁される岩山へ行進する音楽。映画では武装ヘリ9機が南ベトナム解放戦線の拠点である村落を攻撃するシーンで使われていました。
リストの交響詩「タッソー、悲劇と勝利」S.96の最終稿は1854年4月19日に初演されました。
「タッソー」はゲーテの戯曲を基にした交響詩です。モデルとなったのは16世紀イタリアの詩人トルクァート・タッソ。タッソの最高傑作とされる叙事詩「解放されたエルサレム」の内容が異端と見られることを恐れて一部を書き改めたものの、これが原因で精神に異常を来たしエステ家のフェラーラ公に幽閉され、脱出したものの病院に収容され、退院後流浪を続けて創作活動を続けました。晩年には教皇クレメンス8世から桂冠詩人に叙するためローマに招聘されましたが、その直前に没しています。
このタッソの生涯を「愛と悩み」「ローマでの栄光」ヴェネツィアの船頭も歌っている彼の詩の永遠の勝利を表したもので、リストの交響詩の多くのパターンである前半の葛藤と後半の開放で表現されている曲です。
ショーソンの交響曲変ロ長調は1891年4月18日にサル・エラールで初演されました。
19世紀フランスの楽壇では、器楽曲が疎んじられ舞台音楽や声楽がもてはやされていました。その為に器楽曲の頂点たる交響曲の数は少なく、知られた曲といえばベルリオーズの幻想交響曲(1830年作曲)ぐらいのものでした。サン=サーンスなどにより、器楽曲の見直しの機運が高まり国民音楽協会が設立される1870年代に入り、ようやく交響曲が陽の目を見るようになってきました。
ショーソンの交響曲は1886年のサン=サーンスの交響曲第3番、ダンディのフランスの山人の歌による交響曲、1889年のフランクの交響曲ニ短調などを受けて交響曲の復興の時代の最後の作品となっています。
叙情性豊かで、ドイツ・オーストリア音楽の流れも汲んだ管弦楽法や半音階の技術を取り入れた曲になっています。
1980年の日本での映画の興行成績第1位は「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」でした。
スター・ウォーズ・シリーズの第2作目、ストーリー的にはエピソード5が「帝国の逆襲」です。第2シリーズの中で唯一 EpisodeⅤは付け加えられましたが日本語タイトルが改題されなかった作品です。
反乱軍にデス・スターを破壊された帝国軍の激しい反撃から始まります。ホスで猛吹雪の中遭難してしまったルークにオビ=ワンの零体が惑星ダゴバへ行ってジェダイ・マスターのヨーダから学ぶように言われダゴバへ旅立します。ハン・ソロとレイアは旧友のランドが執政官を勤めるクラウド・シティに逃れるが帝国との取引に利用され帝国に身柄を渡されてしまう、ハン・ソロはカーボン冷凍され、助けに来たルークはダース・ベイダーとの戦いで右手を切り落とされ、さらにベーダーから衝撃の事実を聞かされるが、暗黒面への誘いを拒否して奈落に身を投げて逃亡します。
音楽は引き続きジョン・ウィリアムズが担当し、主要な音楽は前作から引継ぐ形になっています。この作品での最も代表的な音楽は「ダース・ベイダー・マーチ」と言われる「帝国のマーチ」です。
リストの交響詩「マゼッパ」S.100は1854年4月16日にワイマールの宮廷劇場で初演されました。
リストは複数の作品で「マゼッパ」の題名を使用しています。15歳の時1826年に、ヴィクトル・ユゴーの叙事詩「マゼッパ」に感銘を受けてピアノのための「12の練習曲」S.136の第4曲として作曲されています。「マゼッパ」は17世紀後半のウクライナの英雄イヴァン・マゼーパの事でコサック国家の成立に尽力した人物です。
1837年に改作されて「24の大練習曲」S.137の第4曲となりました。1840年に「マゼッパ」S.138という題名で単独で出版され、これを基に1851年に交響詩第6番「マゼッパ」S100として作曲したものです。激しい闘争の音楽が一旦おさまりファンファーレを経て勝利の行進曲という最も有名な交響詩「レ・プレリュード」にも似た展開を持つ曲です。
なお、ピアノ曲としても1851年に改作され「超絶技巧練習曲」の第1曲にしています。この曲は三段譜で書かれていてオクターヴの連続移動や広い間隔の手の跳躍など高度が技術が必要になっています。
ファリャのバレエ「恋は魔術師」は歌入の音楽劇「ヒタネリア」として1915年4月15日にマドリッドで初演されました。
今はフル・オーケストラによるバレエ曲として知られていますが、元々は室内オーケストラ(八重奏)の編成で作曲されたものです。
この初演はあまり評判が良くなかったので、翌年から1916年にかけて演奏会用組曲として独唱つきの2管編成のものに改訂されて成功を収め、これを受けてバレエ音楽へと1925年に改訂を行って現在の形になっています。
1925年改訂版では13曲のバレエ音楽になっています。特に第8曲の「火祭りの踊り」はよく知られた曲で、単独で演奏される事もあります。
1980年の日本での興行収入第3位は「復活の日」でした。
小松左京のSF小説の映画化作品。イギリスで試験中だった猛毒の新型ウィルスが産業スパイによって持ち出され、スパイの乗った飛行機がアルプス山中に墜落し世界中に蔓延。おびただしい犠牲者を出し人類を含めた地球上の脊椎動物が殆ど絶滅してしまいます。生き残ったのは南極に滞在していた各国の観測隊員と、海中を航行していた原子力潜水艦の乗組員だけ。南極の人々は国家を超えて「南極連邦委員会」を結成し人類再建に歩み始めます。
4年後、日本の観測隊の地質学者がアラスカへの巨大地震の襲来を予測。その地震をホワイトハウスが敵国の核攻撃と誤認してしまうと核弾頭を内蔵したICBMが自動発射され、それを受けた旧ソ連のARS(自動報復装置)も南極を爆撃する事が判明。
吉住やカーター大佐らは決死隊としてワシントンへ向かいホワイトハウスへ侵入するが到着寸前に地震が発生し核は発射されていしまいますが、南極は標的にならず、開発中のワクチンも完成します。
6年後、南極から南米へと残った人々が移住を開始しますが、そこへワシントンから生き延びて徒歩で大陸を縦断してきた吉住が帰還したところで物語りは終わります。
吉住は草刈正雄、カーター少佐はボー・スヴェンソン、女性ではオリヴィア・ハッセーが競演していました。
音楽は羽田健太郎が担当。主題歌はジャニス・イアンが歌った「ユー・アー・ラヴ」でした。
「ルパン三世 カリオストロの城」は1979年12月に公開されました。
「ルパン三世」の劇場版第2作目で、宮崎駿の映画初監督作品です。今でも、「ルパン三世」の映画の中では最も人気の高い作品となっています。またルパンシリーズに登場する女性の中でも、峰不二子についで人気の高いのが、この映画のヒロインであるクラリスでした。クラリスはカリオストロ公国の公女で両親を亡くして以来修道院に入っていたが、彼女の持つ「銀の山羊の指輪」を目的に結婚を迫るカリオストロ伯爵(金の山羊の指輪を所有しており、この2つの指環が揃うときに秘宝が手に入るというもの)から、ルパン三世がクラリスを守るというもの。
音楽は大野雄二が担当し主題歌「炎のたからもの」はポピーによって歌われました。
007ムーン・レイカーは1979年12月に日本で公開されました。
ムーン・レイカーは007シリーズ第11作(小説では第3作)の映画で、元々は水面に写った月を熊手で掻き寄せようとする人=馬鹿者という意味のイギリスの隠語。イギリスの大陸間弾道ミサイル開発プロジェクトの名称が「ムーンレイカー計画」で、このミサイルに部品を供給するドラックスという黒幕(元ナチス党員でイギリスに恨みを抱いている)がミサイルに核弾頭をつけてロンドンを攻撃することを目論むというストーリー。
主題歌は、「ゴールドフィンガー」「ダイアモンドは永遠に」についで3曲目となるシャーリー・バッシーが歌いましたが、久々に英米ともにチャートインできませんでした。
映画「蘇る金狼」は1979年8月に公開されました。
原作は大薮春彦。主役の朝倉哲也は表の顔が真面目なサラリーマンですが、ボクシングジムで肉体を鍛えて会社の乗っ取りを企み成功したかに見えたが、最終的には女心を掴みきれずに命を絶たれるというストーリーのハードボイルド作品。朝倉を演じたのは松田優作、恋人である京子を演じたのが風吹ジュンでした。
音楽はケーシー・ランキンが担当し、主題歌は元ペドロ&カプシシャスの前野曜子が歌った「蘇る金狼」のテーマでした。物凄く迫力ある上手な歌手でしたね。
映画「白昼の死角」は1979年4月に公開されました。
原作は高木彬光で、破綻した東大法学部生を中心とした学生金融会社「太陽クラブ」の残党で、法律の死角を突いて手形詐欺などを行う詐欺グループのリーダー鶴岡七郎が詐欺行為で成功していくにも係わらず、被害者のみでなく仲間たちも不幸になっていくというストーリー。
音楽は宇崎竜童が担当。主題歌はダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「欲望の街」。
映画「ディア・ハンター」は1979年3月に日本で公開されました。
ベトナム戦争末期の苛酷な体験が原因で心身に痛手を負った3人の帰還兵の生死や友情を描いた作品。ロバート・デ・ニーロ主演。
ベトナム戦争を題材にした映画は「帰郷」「地獄の黙示録」「プラトーン」「グッドモーニング・ベトナム」「フルメタル・ジャケット」「7月4日に生まれて」などなど、非常に多く、いかにアメリカの歴史の中でベトナム戦争が負の遺産だったが窺い知れます。
音楽はスタンリー・マイヤーズ。主題曲の「カヴァティーナ」はジョン・ウィリアムズ(スター・ウォーズなどの作曲のジョン・ウィリアムズと同姓同名の別人)によるギターの演奏が素晴らしい名曲です。
ショーソンの「愛と海の詩」op.19の管弦楽伴奏版は1893年4月8日にマリー指揮の国民音楽協会の演奏、ソプラノ独唱ブランクによって初演されました。
ショーソンは国民音楽協会の主要メンバーでしたが、ワーグナーに心酔していて、ワーグナー的な響きを作品の中に取り込んだりしています。また、国民音楽協会のサン=サーンスと仲が悪かったドビュッシーとも親交があり、ドビュッシーと共にバイロイトに行った事もあったようです。
「トリスタンとイゾルデ」や「パルジファル」の初演を聞いた衝撃が冷めない1882年に「愛と海の詩」を書き始めています。作品は、第1部「水の花」、第2部「愛の死」からなっていて、ショーソンの友人の詩人ブショールの詩集「愛と海の詩」から3篇ずつを取り上げて中間に間奏曲を置いて完成したのがこの曲です。
1979年日本での映画興行収入第7位は「エイリアン」でした。
大型宇宙船という閉鎖された場所に入り込んだ異星人が乗組員を次々と襲い寄生していく恐怖を描いた作品で、シュールレアリズムのデザイナーギーガーがエイリアンをデザインし話題になりました。
最後まで生き残ったリプリーを演じたのがシガニー・ウィーバーで、この映画の成功で一躍スターとなり、「ゴースト・バスターズ」「ワーキング・ガール」「コポー・キャット」など数々の映画に出演するようになりました。また、エイリアンはシリーズ化されエイリアン4まで映画化されましたが、その全てに出演しています。
音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当しています。非常に不気味な音楽です。
3楽章のイタリア風序曲の形式から脱却しウィーン風の4楽章の形式で作曲された曲。モーツァルトが10代の時に作曲されたもので第3楽章のメヌエットを除いてソナタ形式で作曲されています。管楽器はオーボエとホルンだけというシンプルな構成ですが、優れた表現力で交響曲の発展を予測させる作品です。
1979年の国内の映画興行収入第5位は「銀河鉄道999」でした。
松本零士が連載していた漫画がテレビアニメ化され、それを映画化したもの。永遠の命である機械の体を手に入れるために999号で旅をする少年と、謎の美女メーテル(実は機械帝国の王女)が行く先々で事件に遭遇する冒険物語。
主題歌の「銀河鉄道999」は当時アニメ主題歌として歴代最高の売上を記録しました。
ショーソンははじめは法律を学んで、パリ音楽院に入学したのが24歳という遅咲きの上に、44歳で交通事故で亡くなってしまったため作品の数は多くありませんが、フランクの弟子として、またサン=サーンスが発足したフランス国民音楽協会の主要メンバーとして活動した作曲家でした。
非常に洗練された美しい音楽を書く作曲家で、特にヴァイオリンと管弦楽のための詩曲は彼の代表作として、重要なヴァイオリンソロのレパートリーのひとつとして今でも演奏されています。この曲は、ショーソンが亡くなる前年に作曲されツルゲーネフの小説「愛の勝利の歌」に基づく交響詩として着想されましたが、それを絶対音楽にまで昇華して発表したものです。
原作はアガサ・クリスティの「ナイルに死す」で、パラマウント映画では「オリエント急行殺人事件」に次ぐ2作目。ポワロ役は前作のアルバート・フィーニーからピーター・ユスティノフに変わり、これ以降の映画では彼がポワロを演じています。出演はロイス・チャイルズ、ミア・ファロー、ジョージ・ケネディ、ベティ・デイヴィス、オリヴィア・ハッセー、デヴィッド・ニーブンなど。
この作品にはワトソン役のヘイスティング大佐は登場せず、ポワロの友人レイス大佐がワトソン役を演じています。
音楽はニーノ・ロータが担当しました。