今日の音楽 3月2日 ロッキー
1977年の日本での映画興行収入第8位は「ロッキー」でした。
売れない俳優だったシルヴェスター・スタローンが自ら書いた脚本を売り込み、主演し、B級シネマ出身の監督アヴィルドセンが監督した低予算映画でしたが、アメリカ人の大好きなサクセス・ストーリーに仕上げたシンプルな作品であった事もあって、大ヒット。アカデミー作品賞を受賞しています。
内容は、売れないボクサーのロッキーが、王者アポロのタイトルマッチ相手の代役として「イタリアの種馬」というロッキーのニックネームだけで選ばれ、これを機に奮闘努力してタイトルマッチでは負けはしましたがチャンピオンを追い詰めるというアメリカン・ドリームを実現したストーリー。スタローンもアヴィルドセンもこの映画によってアメリカン・ドリームを掴んだわけです。
音楽の担当はビル・コンティ。1974年に「ハリーとトント」の音楽を担当しましたが、「ロッキー」の音楽、特にフィラデルフィアの町中でトレーニングして、最後にフィラデルフィア美術館の階段(この映画のヒットによって、ロッキーステップと呼ばれるようになったそうです)を駆け上がるシーンのロッキー・マーチは多くの映画音楽の中でも最も有名な曲のひとつとなりました。ビル・コンティはこの後ロッキー・シリーズや同じアヴィルドセン作品の「ベスト・キッド」シリーズの他、「グリニッジ・ヴィレッジの青春」「結婚しない女」「グロリア」「007/ユア・アイズ・オンリー」など数々の映画を担当しています。
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