今日の音楽 3月17日 獄門島
石坂浩二の金田一耕助シリーズ3作目の「獄門島」は1977年8月に公開されました。
「斧琴菊」の三種の神器、「手毬唄」に次いで、今回は俳句を判じ物にしたストーリーです。
終戦直後が舞台で、戦死した戦友鬼頭千万太の死の報せを持って、また千万太が死の間際に「おれが帰らないと3人の妹が殺される」という言葉が気になり瀬戸内海に浮かぶ獄門島へ金田一耕助が訪れたところからストーリーが始まります。結局芭蕉などの俳句になぞらえて3人の妹は殺されてしまいますが、動機は鬼頭家の跡継ぎに狂った父と、その妾の3人姉妹を継がせるわけにはいかないという思いからの殺人。
ちょっと現代人には理解しがたい動機ではありました。
犯人は複数人で、映画では犯人のひとりが女性に変更されていましたが、殺人のトリックは今までの2作品より優れており、映画自体の出来も、3人娘の気持ち悪さはあったものの一番だったと思います。
音楽は、獄門島以降の横溝シリーズを担当する事になる田辺信一。歌謡曲も作曲していますが、どちらかといえば編曲の方が多かったです。
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