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2019年2月28日 (木)

今日の音楽 2月28日 人間の証明

1977年の日本での映画興行収入第3位は「人間の証明」でした。

原作は森村誠一の証明シリーズ3部作の1作目。映画では西条八十の詩集「ぼくの帽子」の一節がキャッチコピーとして使われました。

森村誠一の推理小説はトリックやプロットの意外性などよりは、主人公の棟居刑事の地道な捜査による真相の解明という内容になっており、寧ろ映画にし易い内容でした。

動機になる部分は、戦後の米兵相手の娼婦というスキャンダルと、それによって生まれてしまった子供の存在。米兵相手の娼婦のスキャンダルが動機という事では松本清張の「ゼロの焦点」に通じるものがありました。

また、ダイイングメッセージの「ストウハ」実は「ストローハット」や、「キスミー」実は「霧積」との聞き間違えというのも、「カメダ」実は「亀嵩」だった松本清張の「砂の器」に通じるところがあります。

主演の刑事は松田優作、犯人は岡田茉莉子、殺された息子は主題歌を歌っていたジョー山中が出演しています。主題歌は西条八十の「ぼくの帽子」、「母さん、ぼくのあの帽子どうしたでしょうね。あなたがくれたあの麦わら帽子ですよ」という詩をそのまま英訳してジョー山中が歌っていました。

2019年2月27日 (水)

今日の音楽 2月27日 八甲田山

1977年の日本での興行収入第2位は「八甲田山」でした。

1902年に実際にあった八甲田山雪中行軍遭難事件(青森の連隊が210名中199名死亡)を題材とした新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」を原作とした映画でした。

豪華なキャスト、弘前歩兵第三十一連隊と青森歩兵第五連隊との意地の張り合いが思わぬ惨劇を招いたというストーリー、CM等でさんざん流れていた北大路欣也扮する神田大尉のセリフ「天はわれを見放した」などによって大成功を収め日本映画史上トップクラスの人気を誇る映画となりました。

キャストは、弘前歩兵第三十一連隊が、高倉健(徳島大尉)、加藤健一、前田吟、丹波哲郎、藤岡琢也、青森歩兵第五連隊が北大路欣也(神田大尉)、東野英心、緒形拳、新克利、下条アトム。本部に三國連太郎、加山雄三、小林桂樹、神山繁、森田健作。家族に栗原小巻、加賀まりこなど。

私も八甲田へ行った際に雪中行軍遭難の碑を見てきました。数十年に一度の大寒波だったそうですが、酸ヶ湯などは毎年5m以上の積雪にもなる場所。遭難現場の田代平も夏は穏やかな湿原です。

2019年2月26日 (火)

今日の音楽 2月26日 ラスト・コンサート

映画「ラスト・コンサート」は1976年12月に日本で公開されました。

落ちぶれた作曲家と病魔におかされた少女が出会い、再起を賭ける作曲家と懸命に生きようとする少女の交流を描いたラブ・ストーリー。

音楽は「ベニスの愛」で知られるチプリアーニ。

2019年2月25日 (月)

今日の音楽 2月25日 動物の謝肉祭

サン=サーンスの組曲「動物の謝肉祭」は、1922年2月25日にピエルネ指揮コンセール・コルンヌ管弦楽団の演奏で初演されました。

原曲は室内楽編成で作曲され1886年3月9日に私的な演奏会で非公開演奏されましたが、内容がパロディという事もあって純粋にオリジナルだった「白鳥」を除いて生前に出版されることはありませんでした。

そのため、初演はサン=サーンスの死後になり管弦楽編成で演奏されています。各曲とも動物のタイトルがついていますが、一部は人間を動物になぞらえたパロディとなっています。また、「亀」=天国と地獄、「象」=ファウストの劫罰の妖精のワルツや真夏の夜の夢のスケルツォがアレンジされている、「化石」=死の舞踏やきらきら星などを使用しています。

「象」はピアノ伴奏のコントラバスソロ曲の代表として知られている曲で、技術的にはそれ程難しくないので、多分コントラバスを弾く人なら一度は弾いた事がある曲でしょうね。私も人前では弾いた事はありませんが、練習はしました。

2019年2月24日 (日)

今日の音楽 2月24日 ペール・ギュント

グリーグの「ペール・ギュント」は1876年2月24日にオスロの国民劇場で初演されました。

イプセンの戯曲「ペール・ギュント」の上演のためにイプセンから依頼されて作曲された劇付随音楽です。全27曲で、その中から1891年に第13曲「朝のすがすがしさ」(朝)、第12曲「オーセの死」、第16曲「アニトラの踊り」、第8曲「ドヴレ山の魔王の広間にて」(山の魔王の宮殿にて)の声楽パートや台詞を省いて一部を削除して第1組曲op.46として発表。

1892年に第4曲「花嫁の略奪とイングリッドの嘆き」(イングリッドの嘆き)、第9曲「ドヴレ山の魔王の娘の踊り」、第21曲「ペール・ギュントの帰郷、海の嵐の夕方」(ペール・ギュントの帰郷」、第19曲「ソルヴェイグの歌」の4曲を選んで第2組曲として発表しました。第2組曲は翌年改訂され、「ドヴレ山の魔王の娘の踊り」の代わりに第15曲の「アラビアの踊り」を入れています。

第1組曲は、学校の教科書にものっていました。その中でも特に「朝」はテレビドラマなどの朝のシーンではトップクラスの使用量ではないでしょうか。また、第2組曲の「ソルヴェイグの歌」は、原曲の歌詞入りの歌も演奏される機会が多い曲です。

2019年2月23日 (土)

今日の音楽 2月23日 カサンドラ・クロス

「カサンドラ・クロス」は1976年12月に日本で公開されました。

イタリア、イギリス、西ドイツ合作のサスペンス映画。国際保健機構にゲリラが3人侵入し、銃撃戦で感染性の強い病原菌の入ったガラス容器を割ってしまい、生き残った一人が逃走して大陸横断鉄道へ乗り込んでしまいます。

この列車を制圧し隔離施設に向かう途中にあるカサンドラ・クロス橋梁は既に廃線になり崩落の危険性が指摘されている場所。橋に到達する前に列車を止めようとする機構の人間と乗客を橋の事故に見せかけて抹殺しようとするアメリカ兵のせめぎ合いを描いたドラマ。カサンドラ・クロス橋梁の崩落シーンが一大スペクタクルとして話題になった映画です。

音楽の担当は、大御所のジェリー・ゴールドスミスでした。

2019年2月22日 (金)

今日の音楽 2月22日 タクシー・ドライバー

「タクシー・ドライバー」は1976年9月に日本で公開されました。

ロバート・デ・ニーロ主演の元海兵隊のタクシー運転手が、腐敗した社会に対する怒り、虚しさや孤独感から徐々に精神を病んで行き過激な行動に走るという作品。

子役として活躍していた13歳のジョディ・フォスターはこの作品でアカデミー助演女優賞にノミネートされています。

音楽は本作が遺作となったバーナード・ハーマン(ヒッチコックとのコンビによる「めまい」「北北西に進路を取れ」、「市民ケーン」などを担当)が担当し、トム・スコットのサックス演奏を中心にしたアンニュイな音楽でした。

2019年2月21日 (木)

今日の音楽 2月21日 屋根の上の牛

ミヨーのバレエ「屋根の上の牛」op.58は1920年2月21日にパリのシャンゼリゼ劇場で初演されました。

ブラジルの古いタンゴの曲名に由来する題名の曲で、ブラジルの音楽が多数取り入れられています。元々はチャップリンの無声映画のために作曲されたものをジャン・コクトー台本によるバレエに編曲しなおして完成しました。バレエ自体は特にストーリー性を持っていません。

ヴァイオリン独奏が重要なパートを占めており、また転調が非常に多い曲となっています。とても活発な曲ですが途中に哀愁を漂わせる抒情的なメロディもはさんでおり、楽しい曲です。

2019年2月20日 (水)

今日の音楽 2月20日 交響曲第1番(カリンニコフ)

カリンニコフの交響曲第1番ト短調は1897年2月20日にキエフで初演されました。

貧しい家庭に生まれ、作曲家として評価されチャイコフスキーにも認められたが不遇の内に結核が元で34歳で早逝した作曲家です。生涯2曲の交響曲を残していますが、この第1番は数年前にブームが起こりカリンニコフの名を世に知らしめた曲です。

ロシアの民族的音楽の要素が強く、第1楽章は弦楽合奏によっていきなり主要主題が奏でられます。この主題は最終楽章にも登場します。抒情的な音楽で演奏効果は非常に高いために一時アマチュアオーケストラでも盛んに演奏されましたが、なにしろ残された管弦楽曲が非常に少ないため、人気が完全に定着するには至っていません。

2019年2月19日 (火)

今日の音楽 2月19日 バリー・リンドン

「バリー・リンドン」は1976年7月に日本で公開されました。

18世紀のヨーロッパを舞台にしたスタンリー・キューブリックが監督したイギリス映画。ライアン・オニール扮するレイモンド・バリーがアイルランドの農家に生まれたバリーが貴族に取り入ってやがて貴族の未亡人レディ・リンドンと結婚してバリー・リンドンの名前を手にいれるが、浪費癖から次第に没落し、やがて酒に溺れて廃人同様に落ちぶれていく半生を描いた作品です。

音楽は「エデンの東」で知られるレナード・ローゼンマンですが、この映画ではアイルランド民謡やクラシック音楽を編曲して使っており、アカデミー編曲賞を受賞しています。

中でもヘンデルの組曲第11番のサラバンドが主要テーマとして使われています。

2019年2月18日 (月)

今日の音楽 2月18日 マホガニー物語

ダイアナ・ロス主演の映画「マホガニー物語」は1976年5月に日本で公開されました。

デザイナーをめざしてファッション業界に乗り込んだトレーシーが、モデルの才能を見出されスター街道を歩んでいくサクセスストーリー。

主演のダイアナ・ロスが歌った主題歌 Do you know where your're goning toは全米ヒットチャートの第1位に輝いた曲です。

2019年2月17日 (日)

今日の音楽 2月17日 ピアノ協奏曲第1番(リスト)

リストのピアノ協奏曲第1番変ホ長調S.124は1855年2月17日にリストのピアノ、ベルリオーズの指揮でワイマールの宮廷で初演されました。

リストがこの曲の作曲を開始したのは1830年代で当初は3つの楽章から構成されるものとして1935年に完成しています。その後単一楽章の形式に改訂され最終稿が完成されたのは1849年でした。さらに1853年に改訂して初演されたわけです。

単一楽章ですが、中身は自由なソナタ形式-緩徐楽章-スケルツォ風-行進曲風の自由な形式の部分の4つの楽章から構成されています。第3楽章ではトライアングルが使用されてかなり斬新なものとなっています。

2019年2月16日 (土)

今日の音楽 2月16日 O嬢の物語

フランス映画「O嬢の物語」は1976年3月に日本公開されました。

エマニュエル夫人に続いてエロディシズムで話題になった映画でした。所謂SMによる倒錯の世界を描いた作品で、まあ、この話題が全てという感じだったように記憶しています。

勿論映画館では見ていません。テレビで見た記憶がありますがカットだらけで・・・でした。

音楽はエマニュエル夫人と同じピエール・バシュレによるもので、メロディラインは美しい曲でした。

2019年2月15日 (金)

今日の音楽 2月15日 美しく青きドナウ

ヨハン・シュトラウスのワルツ「美しく青きドナウ」op.314は1867年2月15日にウィーンのディアナ・ザールで初演されました。

オーストリアの第2の国家とも言われ、ヨハン・シュトラウス二世の、強いてはウィンナ・ワルツの中で最も人気の高いワルツが「美しく青きドナウ」でしょう。

元々はウィーン男声合唱協会からの依頼によってシュトラウスにとっては合唱用のワルツとしては初めての作品として作曲されました。歌詞はヨーゼフ・ヴァイルによるもので数週間前にプロイセンとの戦争に敗戦して意気消沈しているオーストリアの人々を励ます意味で明るく呼びかける内容のものになりました。

元々ピアノ伴奏で考えられていましたが、オーケストラ伴奏をつける事になりました。初演当日はシュトラウス二世と彼のオーケストラは宮廷で演奏するスケジュールで、ウィーンに駐留していたハノーファー王歩兵連隊管弦楽団によって初演されています。

曲は第1ワルツの主旋律をホルンが奏でる序奏と「ドミソソ」から始まる第1ワルツ、歯切れのよい第2ワルツ、跳ねるような活発な第3ワルツ、優雅な第4ワルツと転調され雰囲気を変えた第5ワルツとコーダからなっています。

2019年2月14日 (木)

今日の音楽 2月14日 華麗なるヒコーキ野郎

ジョージ・ロイ・ヒル監督とロバート・レッドフォードのコンビによる3作目「華麗なるヒコーキ野郎」は1976年3月に日本で公開されました。

それまでのそのコンビによる映画は「明日に向かって撃て!」「スティング」と、どれもノスタルジックな映画作りで成功したものでしたが、この作品も1920年代という第一次世界大戦後を舞台にした、空を飛ぶことに人生をかけた男の生き様を描いた作品でした。

音楽はヘンリー・マンシーニ、主題曲は行進曲になっています。

2019年2月13日 (水)

今日の音楽 2月13日 ベンジー

「ベンジー」は1976年の日本での興行収入第14位でした。

野良犬のベンジーを可愛がってくれたチャプマン家のポールとシンディが何者かに誘拐され、ベンジーが寝ぐらとしている空家に監禁されてしまい、2人を助けるためにベンジーが大活躍するというストーリー。ベンジーを演じた俳優犬のヒギンスはミックス犬で、この時点で既に14歳だったそうです。その後「ベンジーの愛」「名探偵ベンジー」など続編が作られていますが、それを演じたのはベンジーの娘ベンジーンでした。

主題歌は、「朝焼けの少女」などで知られるカントリー歌手のチャーリー・リッチが歌った「アイ・フィール・ラヴ」。とても爽やかな歌です。

2019年2月12日 (火)

今日の音楽 2月12日 カッコウの巣の上で

ケン・キージーのベストセラー小説の映画化「カッコーの巣の上で」は1976年の日本での興行収入13位でした。

ケン・キージーが1962年に発表したベストセラー小説の映画化。ジャック・ニコルソンが演じる主人公マクマーフィーが刑務所での強制労働から逃れるために精神異常を装って入った精神病院は、患者の人間性を含めた全てを支配しようとする病院で、そこから自由を勝ち取ろうとするストーリー。

作品賞、監督賞、脚色賞と、ジャック・ニコルソンが主演男優賞、敵対する看護婦長を演じたルイーズ・フレッチャーが主演女優賞と5つのアカデミー賞を受賞しています。

音楽は「愛と青春の旅だち」や」「ナイルの宝石」などを担当したジャック・ニッチェ。

2019年2月11日 (月)

今日の音楽 2月11日 オーメン

オカルト映画の代表作「オーメン」は日本での1976年興行収入第6位でした。

6月6日午前6時に誕生し、頭に「666」の痣を持つ悪魔の子ダミアンをめぐる作品で、シリーズ4作まで作られました。

キリスト教に基づく話のため、日本人の私には宗教的背景はわかりにくいものがあり、後味が非常に悪い映画でもありますが、非常に人気の高いシリーズでした。

音楽はジェリー・ゴールドスミスでアカデミー作曲賞を受賞しています。ジェリー・ゴールドスミスといえば映画音楽の大御所で、「パットン大戦車軍団」「パピヨン」「チャイナ・タウン」「風とライオン」「カプリコン・1」「トワイライド・ゾーン」「ポルターガイスト」「グレムリン」など数多くの音楽を手がけ18回もアカデミー作曲賞にノミネートされていますが、受賞したのがこの映画の音楽だけというのも不思議な感じがします。

主題歌は「Ave Satani」、歌詞はAve MariaのMaria を Satan(悪魔)に変えたもので悪魔を讃え、キリストを否定する内容です。

2019年2月10日 (日)

今日の音楽 2月10日 犬神家の一族

1976年の映画興行収入の年間第1位は前年公開のジョーズ、続いてグレート・ハンティング、続・人間革命、ミッドウェイと続き、第5位が「犬神家の一族」でした。

今でこそ綾辻行人、法月綸太郎、有栖川有栖、新本格ミステリー作家などが多く輩出されていますが、当時は探偵小説の横溝正史、社会派の松本清張が全盛期でした。そのためこの2人の作品は数多く映画化やドラマ化されていました。

1976年の「犬神家の一族」は2回目の映画化であり、「人間の証明」「野性の証明」など1970年代後半から1980年代へ続く所謂角川映画の一作目であり、出版社が映像へ進出するきっかけとなったエポックメーキングの作品です。

石坂浩二が金田一耕助を演じ、その他の出演者も島田陽子、あおい輝彦、犯人役の高峰三枝子、草笛光子、坂口良子、地井武男んだど豪華なキャストの作品となりました。
この映画で、犬神佐清に化けて犬神家への復讐をしようとする青沼静馬の母親青沼菊乃役を演じた大関優子という女優さん、無名ながらとてもキレイな方だと思って見ていましたが、後に改名して有名女優になっています。佳那晃子さんです。

音楽はルパン三世の音楽などで有名な大野雄二。主題曲は「愛のバラード」でした。

2019年2月 9日 (土)

今日の音楽 2月9日 あの空に太陽が

1975年年末に公開された「あの空に太陽が」の主題歌はオリヴィア・ニュートン=ジョンが歌っていました。

スキーの滑降競技中の事故で脊髄を損傷し下半身が動かせなくなったジル・キンモントという実在のスキーヤーが周囲の励ましの元再出発するという映画。

主題歌はまだまだ駆け出しの頃のオリヴィアの歌でした。

2019年2月 8日 (金)

今日の音楽 2月8日 ジョーズ

スピルバーグの出世作「ジョーズ」も1975年の公開でした。

「刑事コロンボ 構想の死角」や「激突」などのテレビ作品で監督をつとめ評判になって、「続・激突!カージャック」で映画デビューをした28歳のスピルバーグの2作目の映画で、当時ゴッド・ファーザーを抜いて「スターウォーズ」に抜かれるまで歴代興行収入1位となっていた作品です。

パニック映画の代表作で、低音楽器から不気味に始まる主題曲は様々なシチュエーションで使われる名作となりました。音楽担当は勿論ジョン・ウィリアムズです。

2019年2月 7日 (木)

今日の音楽 2月7日 ダブ

映画「ダブ」は1975年夏に公開されました。

小さなヨットで世界一周を果たした16歳の青年ロビン・リー・グレアムの体験記を基に製作した青春ドラマ。航海の最中に知り合った年上の女性を演じたのがデボラ・ラフィン演じるパティ。

パティのために航海を中断しようと考えるロビン。父親はロビンの航海記録を出版させようと中止を反対し、パティも年下の男の子との結婚を躊躇うが、結局結婚して航海を後押しする事になるという内容。音楽はジョン・バリーで主題歌「愛の潮風」を歌ったのがニュー・シーカーズから独立したリン・ポールでした。

2019年2月 6日 (水)

今日の音楽 2月6日 交響曲第3番「ライン」(シューマン)

シューマンの交響曲第3番変ホ長調op.97「ライン」は1851年2月6日にデュッセルドルフで初演されました。

シューマンが完成した交響曲の中で一番最後の曲。(第4番は2番目の交響曲ですが、後年改訂して出版されたため4番とされました)

標題の「ライン」はシューマン自身がつけたものではありませんが、デュッセルドルフに招かれてからライン川沿岸を好んで散歩し、その影響を受けて作曲されたもので、各楽章がローレライ、コプレンツからボン、ボンからケルン、ケルンの大聖堂、デュッセルドルフのカーニバルと深い関係を持っているようです。

第1楽章は、シンコペーションのリズムを使った生き生きとした主題を持つ曲です。第2楽章は上行・下行を繰り返したゆたうようなメロディのスケルツォです。第3楽章は穏やかですが明るい楽章、第4楽章は厳かな曲、終楽章は非常に活気のある楽章です。

この曲の人気の要因は、短調の楽章を持たない事もあって、明るく溌剌とした流れるような曲という事ではないでしょうか。

2019年2月 5日 (火)

今日の音楽 2月5日 メリーゴーランド

イタリア映画「メリーゴーランド」も1975年公開の映画でした。

幼くして母を失い、仕事に熱中して家庭を顧みない父に育てられた少年ルカが、突然白血病に襲われることで父親を取り戻しますが、ルカの願いだったメリーゴーランドに乗りながら父親の胸の中で命が尽きるというストーリー。

音楽はフランコ・ミカリッツィで、メリーゴーランドを思わせるような悲しい繰り返しのメロディが印象的でした。

2019年2月 4日 (月)

今日の音楽 2月4日 オリエント急行殺人事件

1975年はイギリスの人気作家アガサ・クリスティ原作の「オリエント急行殺人事件」が公開されています。

クリスティは「スタイルズ荘の怪事件」でデビューし66の長編、156の中短編を書き遺しました。探偵役ではミス・マープルも人気が高いですが、何と言っても元ベルギーの刑事エルキュール・ポアロ。ワトソン役のヘイスティング大尉とともに多くの作品で活躍しました。

「オリエント急行殺人事件」は、「そして誰もいなくなった」と双璧をなす人気作品で、「そして誰もいなくなった」にはポアロは登場しませんので。ポアロ作品の中でも最も人気の高い作品です。

何度か映像化されており、1974年製作のこの作品は豪華な出演者と、オリエント急行という世界一豪華な列車を舞台にしたために映像効果が非常に高かったこともあり、大ヒットしています。ポアロ役はアルバート・フィーニーで、共演がアンソニー・パーキンス、ショーン・コネリー、ヴァネッサ・レッドグレイブ、イングリッド・バーグマン、マイケル・ヨーク、ジャクリーン・ビセットなど。

雪に閉ざされた立ち往生しているオリエント急行の車両という密室ものと意外な犯人というのがこの作品の内容なのですが、密室ものとして考えると謎は解けませんね。

音楽はリチャード・ロドニー・ベネット。ミステリアスな音楽が心に残ります。

2019年2月 3日 (日)

今日の音楽 2月3日 チャイナタウン

映画「チャイナタウン」は1975年4月に公開されました。

監督はロマン・ポランスキー、ジャック・ニコルソンとフェイ・ダナウェイが酒宴したサスペンス映画です。アカデミー脚本賞を受賞。ニコルソンはロサンゼルスの私立探偵、フェイ・ダナウェイは謎の依頼主を演じていました。

ホントに脚本はよくできていました。音楽はジェリー・ゴールドスミスで、ミステリアスな旋律をもつ音楽でした。

2019年2月 2日 (土)

今日の音楽 2月2日 酒・女・歌

ヨハン・シュトラウス二世のワルツ「酒・女・歌」op.333は1869年2月2日に初演されました。

シュトラウスの代表的作品のひとつで、ジョセフ・ベルが「酒と女と歌を愛さぬ者は生涯馬鹿で終わる」という格言に基づいて書いた詩に、音楽をつけたもので元々は男声合唱曲でした。

後にオーケストラ版に改作されて初演されたのは3月16日でした。非常に長い導入部を持っていて序奏が全体の半分近くを占めています。その為に大部分をカットして序奏最後の方の行進曲部分から演奏される事が多い曲です。ブラームスにもワーグナーにも愛された魅力的な曲です。

2019年2月 1日 (金)

今日の音楽 2月1日 ザッツ・エンターテインメント

MGM ミュージカルの歴史を飾った作品のアンソロジー映画 ザッツ・エンターテインメントは1975年3月の公開でした。

MGMが創立50周年を記念して製作したもの。ミュージカル映画は既に全盛期を過ぎており、作られるミュージカル映画はかつてのものとは違って、ロックを使ったり、内容もストーリー重視のものが多いという時代になっていました。

そこで佳き日のハリウッド映画のオムニバスとして、フランク・シナトラ、ジーン・ケリー、ミッキー・ルーニー、ビング・クロスビー、フレッド・アステア、デビー・レイノルズ、ジュディ・ガーランドなどの全盛期の姿を振り返るように作られています。「ザッツ・エンターテインメント」のタイトルは、1953年のミュージカル映画「バンド・ワゴン」のために書き下ろされた曲に由来します。

登場するミュージカルは「雨に唄えば」「私を野球に連れてって」「バンド・ワゴン」「世紀の女王」「踊る海賊」「踊る大紐育」「オズの魔法使い」「上流社会」「掠奪された七人の花嫁」「巴里のアメリカ人」など。聴いた事があっても、見たことがないミュージカル・ナンバーをまとめて見る事が出来てとても楽しい作品でした。

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