今日の音楽 2月15日 美しく青きドナウ
ヨハン・シュトラウスのワルツ「美しく青きドナウ」op.314は1867年2月15日にウィーンのディアナ・ザールで初演されました。
オーストリアの第2の国家とも言われ、ヨハン・シュトラウス二世の、強いてはウィンナ・ワルツの中で最も人気の高いワルツが「美しく青きドナウ」でしょう。
元々はウィーン男声合唱協会からの依頼によってシュトラウスにとっては合唱用のワルツとしては初めての作品として作曲されました。歌詞はヨーゼフ・ヴァイルによるもので数週間前にプロイセンとの戦争に敗戦して意気消沈しているオーストリアの人々を励ます意味で明るく呼びかける内容のものになりました。
元々ピアノ伴奏で考えられていましたが、オーケストラ伴奏をつける事になりました。初演当日はシュトラウス二世と彼のオーケストラは宮廷で演奏するスケジュールで、ウィーンに駐留していたハノーファー王歩兵連隊管弦楽団によって初演されています。
曲は第1ワルツの主旋律をホルンが奏でる序奏と「ドミソソ」から始まる第1ワルツ、歯切れのよい第2ワルツ、跳ねるような活発な第3ワルツ、優雅な第4ワルツと転調され雰囲気を変えた第5ワルツとコーダからなっています。
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