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2019年1月31日 (木)

今日の音楽 1月31日 オデッサ・ファイル

映画「オデッサ・ファイル」は1975年3月に公開されました。

原作はフレデリック・フォーサイスのサスペンス小説。「オデッサ」は若手ドイツ記者と元ナチのための秘密組織で、西ドイツ司法省宛に匿名で送られてきた「オデッサ」の支援を受けて海外に逃亡した元ナチス親衛隊隊員たちの顔写真や所在などを記録したファイルの事。

音楽は「キャッツ」「オペラ座の怪人」などのアンドリュー・ロイド・ウェバー。主題歌は、映画の内容とは真逆の温かいクリスマス・ソング「クリスマス・ドリーム」。歌っているのは、これまた温かい歌声のペリー・コモでした。

2019年1月30日 (水)

今日の音楽 1月30日 悲しみの三重奏曲第1番

ラフマニノフの悲しみの三重奏曲第1番ト短調は1891年1月30日にラフマニノフのピアノ、クレインのヴァイオリン、ブランドゥコーフのチェロでモスクワで初演されました。

ラフマニノフがモスクワ音楽院在籍中に作曲した単一楽章による作品です。ソナタ形式にはなっていますが、テンポが展開部をはさんでシンメトリーになっていたり工夫が窺えます。

作曲の動機ははっきりしていませんが、長大な楽曲構成と葬送行進曲による締めくくりなどチャイコフスキーの偉大な芸術家の思い出を手本にしたといわれています。初演は作曲後すぐにされていますが出版は1947年という死の直前で、作品番号も付与されていません。

2019年1月29日 (火)

今日の音楽 1月29日 ドラゴンへの道

ブルース・リー主演のドラゴンへの道は1975年1月に公開されました。

日本では「燃えよドラゴン」のヒットを受けて、過去に遡って配給権を買ったため公開は「燃えよドラゴン」よりも後になりますが、制作の順序はドラゴン危機一髪、ドラゴン怒りの鉄拳の次にあたるものです。

ブルー・スリー作品の中では明るめのストーリーで、ブルース・リー自身が監督もしています。音楽はジョセフ・クーです。

2019年1月28日 (月)

今日の音楽 1月28日 憂鬱なセレナード

チャイコフスキーの憂鬱なセレナードop.26は1876年1月28日にブロツキーのヴァイオリン独奏、ニコライ・ルービンシュタインの指揮によってモスクワで初演されました。

サンクトペテルブルク音楽院で教授をつとめていた名ヴァイオリニストのレオポルド・アウアーの依頼で作曲されましたが、初演は何故か他のヴァイオリニストでした。

静けさと哀調を帯びたメロディが支配する曲になっています。

2019年1月27日 (日)

今日の音楽 1月27日 タワリング・インフェルノ

ポセイドン・アドヴェンチャーに続く豪華パニック映画「タワリング・インフェルノ」は1975年の興行収入第1位の映画でした。

スティーヴ・マックイーン、ポール・ニューマン、フレッド・アステア、ウィアム・ホーリデン、フェイ・ダナウェイ、リチャード・チェンバレン、ジェニファー・ジョーンズ、ロバート・ワーグナーなど豪華キャストでも話題になった、サンフランシスコの超高層ビルが落成式の日に火災になり、大惨劇へと向かっていく様子と、消火・救助活動をする消防士たちの人間模様を描いたもの。

主題歌は、ポセイドン・アドヴェンチャーと同じモーリン・マクガヴァンの歌 "We may never love like this again"。但し、この映画では実際にモーリン・マクガヴァンが出演して歌っていました。

2019年1月26日 (土)

今日の音楽 1月26日 エマニエル夫人

センセーショナルな話題となった映画「エマニュエル夫人」も1974年に公開されました。

性の解放を追及するようになったバンコクに住む外交官夫人エマニュエルを描いた映画で当時としては大胆な性描写などが話題になった作品です。

まあ、内容は何ともない退屈なものでしたが、日本でもヒットしました。勿論映画館まで行って見てはいません。

主題歌はピエール・バシュレの歌。映画同様アンニュイな雰囲気を醸しだしていました。

2019年1月25日 (金)

今日の音楽 1月25日 交響曲「世界の調和」

ヒンデミットの交響曲「世界の調和」は1952年1月25日に初演されました。

「世界の調和」は天文学者ケプラーを描いたオペラを元に作曲した交響曲で、第1楽章 道具の音楽、第2楽章 人間の音楽、第3楽章 世界(宇宙)の音楽 からなる曲です。

画家マチスのような力感は感じられないし、もちろんメロディックなものではありませんが、ヒンデミットらしい和音などは聞くことができます。

2019年1月24日 (木)

今日の音楽 1月24日 アメリカン・グラフィティ

1974年公開の「アメリカン・グラフィティ」は1960年代の若者を描いた映画で、当時のオールディズ・ミュージックが多数使用されていました。

まだ、売れていない頃のジョージ・ルーカスが監督した作品で、ルーカスの世代の高校生が誰でも経験したようなほろ苦くて甘い体験を思い起こさせ興業的に大成功した作品です。その後、「ジョーズ」「未知との遭遇」などで主演して「グッバイ・ガール」でアカデミー主演男優賞を受賞したリチャード・ドレイファスが主演し、監督として「コクーン」「バクイ・ドラフト」「アポロ13」などを作り、「ビューティフル・マインド」でアカデミー監督賞を受賞したロン・ハワードや、ハリソン・フォードが出演しています。

音楽は1960年代のオールデイズが多数使われています。

ザ・デル・ヴァイキングスの「カム・ゴー・ウィズ・ミー」です。

2019年1月23日 (水)

今日の音楽 1月23日 映画に愛をこめて アメリカの夜

1974年に公開された「映画に愛をこめて アメリカの夜」はフランソワーズ・トリュフォーが監督した映画の撮影をテーマとした作品でした。

映画の中身は、楽屋落ち的なところもありますが、音楽が秀逸。

音楽担当は、長い間トリュフォーと組んでいたジョルジュ・ドルリュー。特にこの曲のテーマは、バロック音楽の大家 バッハの曲をアレンジしたものかと間違えるほどの、殆どバロック音楽というオリジナル曲です。

2019年1月22日 (火)

今日の音楽 1月22日 未来惑星ザルドス

ション・コネリーが主演した「未来惑星ザルドス」で使用された音楽は、ベートーヴェンの交響曲第7番の第2楽章でした。

2293年の未来を舞台とした映画で、人類は不老不死の「エターナル」と死のある「獣人」に分かれており、エターナルはボルテックスという土地に住み、獣人は荒廃した土地でエターナルに食料を生産しているという設定。二つの世界を行き来できるのはザルドスという人の頭部を模した空飛ぶ石像で、獣人から穀物を受け取る代わりに獣人の中から選ばれたエクスターミネーターという殺し屋集団に武器を渡していました。

ショーン・コネリー扮するエクスターミネーターのゼッドはザルドスを操るエターナルを殺害してザルドスに乗り込んでボルテックスへ旅立ち、シャーロット・ランプリング扮するコンスエラらと暮らし始めるが、やがてエターナルの安逸だが刺激のない暮らしに耐えられなくなり仲間のエクスターミネーターをボルテックスに呼び込みます。彼らはボルテックスを地獄のように変えて生きますが、エターナルはむしろそれを喜んで受け入れ滅んでいきます。

やがてゼッドはザルドスの中でコンスエラと所帯を持ち子供を産み、育て、老いて死んでいくという最後の数分のシーンで流れていたのがベートーヴェンの交響曲第7番の第2楽章でした。

2019年1月21日 (月)

今日の音楽 1月21日 天体の音楽

ヨゼフ・シュトラウスのワルツ「天体の音楽」op.235は1868年1月21日にゾフィエンザールで初演されました。

ヨゼフ・シュトラウスの代表作で、映画「会議は踊る」のテーマ曲としても使われた曲です。
兄ヨハンから音楽監督を引き継いだウィーン大学の医学生などで構成される「医学舞踏会」の決定で、当時流行していた天球の音楽(ピタゴラスによる天球の運行が耳には聞こえない音を発していて宇宙全体が一つのハーモニーを奏でているという思想)をテーマとする舞踏会での曲を依頼され作曲されたもの。

静かな星空を思わせる前奏からぞくぞくとさせる曲で、構成力は兄を上回るといわれたヨゼフの真骨頂を聞くことができます。

2019年1月20日 (日)

今日の音楽 1月20日 イルカの日

映画「イルカの日」は1974年6月の日本公開でした。

ロベール・メルルの小説の映画化で、イルカに簡単な言語を覚えさせる研究を行っていた海洋動物学者を利用して大統領暗殺計画に利用しようとする財団とのサスペンス・スリラー映画。

イルカの可愛らしさと、それを利用しようとする人間の醜さを描いたもので、音楽は「ジャッカルの日」「ジュリア」「プラトーン」などのジョルジュ・ドルリューが担当しました。とてもせつないメロディが心に沁みます。

2019年1月19日 (土)

今日の音楽 1月19日 追憶

映画「追憶」は1974年4月13日の公開でした。

学生運動盛んな頃、左翼思想に傾倒する頑固なケイティ(バーブラ・ストライサンド)と政治的な主義にとらわれないハベル(ロバート・レッドフォード)が大学で出逢うが、卒業後はそれぞれ別の道を歩みます。第二次大戦中、軍人となったハベルと再会したケイティは戦後に結婚しますが、マッカーシズムの時代がはじまり、ケイティの政治思想が再燃し政府への抗議などを行いますが、作家となっていたハベルの仕事にも営業を及ぼすようになり、ハベルの浮気やケイティの理想主義への反発などでケイティが出産するのを見届けて離婚する事になりました。

それから時を経てニューヨークでお互いに結婚していたハベルとケイティは再会をするが、もう昔に戻る事はできませんでした。

この映画ではスティングでも音楽を担当したマーヴィン・ハムリッシュ(こちらの方がアメリカでの公開は先)が音楽を担当し、バーブラ・ストライサンドが歌った主題歌「追憶」がアカデミー歌曲賞を受賞して大ヒットになりました。今でも映画主題歌の傑作のひとつと謳われる作品です。

2019年1月18日 (金)

今日の音楽 1月18日 ペーパー・ムーン

映画「ペーパー・ムーン」は1974年3月の公開でした。

詐欺師の男モーゼと、母親を交通事故で亡くした女の子アディが、詐欺をしながら絆を深めていくロードムービー。なんといっても、ライアン・オニールと実の娘のテイタムの共演と、テイタムの史上最年少でのアカデミー助演女優賞を獲得した演技が話題になった映画です。モノクロ映画が大恐慌時代の雰囲気を出していました。

音楽はハロルド・アーレンが1933年に作曲し出版した流行歌。その後ポール・ホワイトマンのオーケストラ演奏やエラ・フィッツジェラルドやナット・キング・コールが歌ったものなどがあり。ジャズのスタンダードとなっていた曲を使用して再び注目を浴びました。

2019年1月17日 (木)

今日の音楽 1月17日 スティング

前年アカデミー作品賞を受賞した「スティング」も1974年の公開でした。

「明日に向かって撃て」のジョージ・ロイ・ヒル監督とポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードのトリオによる映画で、レッドフォード扮する詐欺師フッカー^が親同然の師匠を殺したギャングを騙すためにニューマン扮する伝説的詐欺師のヘンリーと手を組んで様々な詐欺を行いながら最後に大きな詐欺で復讐を果たすというストーリー。

詐欺の映画ながら、陰湿さがなく、また、最後に大どんでん返しが控えているという爽快感もあって、大ヒットしました。アカデミー作品賞、監督賞など6つのアカデミー賞を受賞しています。音楽は「追憶」で知られるマーヴィン・ハムリッシュで、スコット・ジョプリンのラグタイムを絶妙に使ってアカデミー音楽賞を受賞しています。特に主題曲の「「ジ・エンターティナー」は大人気で、ラグタイムが改めて見直されるきっかけとなりました。

私も個人的に5本の指に入るぐらい好きな映画でした。

2019年1月16日 (水)

今日の音楽 1月16日 砂の器

邦画史上に名を残す名作といわれた「砂の器」も1974年公開作品でした。

松本清張の長編推理小説を橋本忍、山田洋次が脚本を書き、野村芳太郎が監督しました。私は原作を映画化される前に読んでいたのですが、映画は原作とはかなり違った印象のものでした。多分原作に忠実に作ったら、それまでの松本清張の映画化作品同様、面白くないものになっていたのでしょう。

大きな相違点は、映画ではハンセン病の親子が故郷を捨てて放浪するという事に焦点を当てていますが、原作ではこの放浪の旅は犯人である和賀英良(本名 本浦秀夫)の経歴のひとつとして語られているにすぎません。

そして何と言っても、この映画の成功要因のひとつは音楽担当の芥川也寸志の音楽と、芥川のサポートを受けて菅野光晃が作曲したピアノと管弦楽のための「宿命」でしょう。ラフマニノフを思わせるロマン派音楽的な曲が、本浦親子の放浪の旅を一層印象づけたと思います。但し、これも原作とは全く異なっており、原作では和賀英良、ヌーボーグループという前衛芸術家グループに属する作曲家で、電子音響楽器の研究家でした。この設定のままであったなら、こういう音楽は登場せず、この映画もそれ程ヒットしなかったのではないかと思います。

2019年1月15日 (火)

今日の音楽 1月15日 パピヨン

1974年の映画興行収入は前年末に公開された「エクソシスト」「燃えよドラゴン」と「日本沈没」が3位までを占め、4位が「パピヨン」でした。

孤島に送られた2人の囚人の脱出にかける姿を描いた作品。スティーヴ・マックイーン演じる、仲間の裏切りで多くの罪を着せられ終身刑を言い渡され、最後まで脱出に命をかけたパピヨンとダスティン・ホフマン演じる偽札作りの名人で力の弱いドガの友情と、執念の物語で、最後にはパピヨンひとりが孤島の崖から海に飛び込んで島を逃れていくシーンで終わっています。

原作はアンリ・シャリエールという実在の脱獄囚の自伝で、最後にはベネズエラに漂着しそこで市民権を得て穏やかに生活したそうです。

音楽はジェリー・ゴールドスミス。哀愁漂う美しいメロディが心に残りました。

2019年1月14日 (月)

今日の音楽 1月14日 ハンガリーの風景

バルトークのハンガリーの風景Sz.97は1932年1月14日にブダペストで初演されました。

バルトークは1931年に、自身のピアノのための作品の中から数曲を管弦楽用に編曲しています。「ソナチネ」を「トランシルヴァニア舞曲」へ、「15のハンガリー農民歌」を「ハンガリー農民の歌」へ編曲しています。本人は「お金のために」演奏してもらいやすい曲をまとめたと言っております。

「ハンガリーの風景」はいくつかのピアノ曲集から5曲を選んで2管編成の比較的コンパクトな編成で編曲したものです。

第1曲の「トランシルヴァニアの夕べ」と第2曲の「熊踊り」は「10のやさしい小品」から編曲したものです。第3曲の「メロディ」は「4つの挽歌」、第4曲「ほろ酔い」は「3つのブルレスク」、第5曲「豚飼いの踊り」は「子供のために」からの編曲です。

2019年1月13日 (日)

今日の音楽 1月13日 エクソシスト

オカルト映画ブームの火付け役 「エクソシスト」は1974年の日本での興行成績第1位となりました。

「エクソシスト」は「悪魔ばらい」をテーマにした映画で、この後「オーメン」など数々のオカルト映画を生む原点となっています。オカルト映画はキリスト教、特にカトリックの宗教観に基づくもののため、キリスト教徒の少ない日本では、一般的には単なる恐怖映画という捉え方の人も多く、このような作品に対する見方も独特だったのかもしれません。

音楽は、イギリスのロック・ミュージシャン マイク・オールドフィールドのインストアルバム「テューブラー・ベルズ」の中からパート1を使用しました。但し映画で使用されたのはオリジナルではなくて別アレンジのもので、マイク・オールドフィールド自身は若干不快感をもっていたそうです。

2019年1月12日 (土)

今日の音楽 1月12日 燃えよドラゴン

カンフー・ブームの火付け役になった映画「燃えよドラゴン」も1973年の公開でした。

日本では、ブルース・リーの作品は全く公開されていませんでした。カンフー自体に殆ど関心を持たれていなかったのが原因と思われます。日本でこの映画が公開された時には既にブルース・リーは故人となっていたため、この映画でブレイクしたブルース・リーの最後の作品となりました。そこで「ドラゴン危機一髪」「ドラゴン怒りの鉄拳」「ドラゴンへの道」という過去の作品が次々と公開され、その後のジャッキー・チェンに繋がっていったわけです。

音楽を担当したのがラロ・シフリン。「ブリット」や「ダイティ・ハリー」などの音楽を担当し、この映画ではシンセサイザーを使用してオリエンタルな雰囲気の音楽に仕上げています。

2019年1月11日 (金)

今日の音楽 1月11日 ラスト・アメリカン・ヒーロー

1973年に公開されたラスト・アメリカン・ヒーローの主題歌「アイ・ガッタ・ネーム」がリリースされる前日にこの主題歌を歌ったジム・クロウチが飛行機事故で亡くなりました。

実在のレーサー、ジュニア・ジャクソンの青年時代を描いた青春ドラマ。密造酒の配達などで荒んだ生活をしていたジャクソンが、ストック・カーレースに出場し優勝。これから彼はレースにのめりこんでいくというストーリーですが、B級映画でした。

この映画が有名になったのが上記のような理由。アイ・ガッタ・ネームはジム・クロウチの死後ヒットチャートを上昇し、17週もの間ヒットチャートに留まりました。ジム・クロウチは長い間下積みのシンガー・ソングライターとして様々な仕事をしながら歌っていましたが、この前年に「ジムに手を出すな」がヒットして、1973年に入って「リロイ・ブラウンは悪い奴」が全米1位の大ヒットとなり30歳にしてようやく栄光をつかんだところでの突然の死。これがアメリカン・ヒーローと重なって事もあって、印象に残る作品になったわけです。

2019年1月10日 (木)

今日の音楽 1月10日 ロイ・ビーン

映画「ロイ・ビーン」の主題歌はアンディ・ウィリアムズが歌った「小さな愛のワルツ」でした。

19世紀終わりのテキサスで治安判事として活躍し実業家としても活躍したロイ・ビーンの実話を元にしたストーリー。ジョン・ヒューストン監督、ポール・ニューマン主演の映画で、音楽の担当はモーリス・ジャールで、主題歌はアンディ・ウィリアムズが歌った"Mamalade、Molasses and Honey(ママレード、糖蜜と蜂蜜・・・邦題は小さな愛のワルツ)"という映画のイメージやモーリス・ジャールのイメージとはだいぶかけ離れたほのぼのとした曲でした。

2019年1月 9日 (水)

今日の音楽 1月9日 スヌーピーの大冒険

ピーナッツ・ブックの第2弾のアニメ映画「スヌーピーの大冒険」も1973年の公開でした。

第1作の「スヌーピーとチャーリー」ではどちらかと言えばチャーリー・ブラウンが主役でしたが、こちらはスヌーピーが完全に主役。

前の飼い主のライラから「今入院中で淋しい」という手紙を受け取ったスヌーピーが、ウッドストックと共にチャーリー・ブラウンの元を去って、様々な冒険(人間社会における犬への制約という障害)をしながらライラの所へ行くが、やがてダメ人間のチャーリー・ブラウンの元へ戻っていくというストーリー。「帰っておいでスヌーピー」という邦題も使われていました。

このアニメの音楽を担当したのがシャーマン兄弟。「メリー・ポピンズ」「チキチキ・バンバン」などを手がけた作曲兄弟です。

2019年1月 8日 (火)

今日の音楽 1月8日 失われた地平線

屋根の上のヴァイオリン弾きに続いて映画館で見たミュージカル映画が1973年の「失われた地平線」でした。

「失われた地平線」は、ジェームズ・ヒルトン原作の小説に基づくミュージカルで、1937年に制作された「失はれた地平線」のリメイク。大作ミュージカルとして作られましたが興行も批評的にも大失敗作品となりました。

チベットの山奥の桃源郷(シャングリラ)に迷い込んだ一癖も二癖もある(詐欺師だの事業に失敗した人など)人間たちが、シャングリラで生活するに従って変化する姿と、それでも俗世界への帰還を臨む者の失敗を描いたもの。個人的には結構面白かったんですけどね。

ロミオとジュリエットでブレイクしたオリヴィア・ハッセイが歌うっていう事が話題になってましたが、「ネットワーク」でアカデミー主演男優賞を受賞したピーター・フィンチ、イングマール・ベルイマンのパートナーとして知られるリヴ・ウルマン、「M★A★S★H」のサリー・ケラーマン、「大空港」などで知られるジョージ・ケネディ、「キャバレー」にも出演したマイケル・ヨークなどが出演していました。

劇中歌では「Living together, Growing together(愛の仲間たち)」がフィフス・ディメンションにカバーされています。オリヴィア・ハッセイとサリー・ケラーマンが歌う「私にいらないもの」は歌手としても活躍したサリーと、素人に毛が生えた歌唱力ながら可憐な歌声のオリヴィアの対照的な声のデュエットが何故か魅力的でした。

2019年1月 7日 (月)

今日の音楽 1月7日 ハバネラ(サン=サーンス)

サン=サーンスのハバネラop.83は1894年1月7日にピエール・マルシックのヴァイオリン独奏でコンセール・コロンヌの演奏で初演されました。

ヴァイオリニストのアルベルティーニと演奏旅行に出かけた時に、アルベルティーニがキューバ出身だった事からハバネラを着想し作曲したものです。ピアノ伴奏版と並行して作曲され、ピアノ伴奏でも演奏される機会も多い曲です。

ハバネラのリズムによる3つの主題で構成されるリズミックな曲です。

2019年1月 6日 (日)

今日の音楽 1月6日 ブラザー・サン・シスター・ムーン

この年の映画音楽の中で、私が一番好きなのが「ブラザー・サン・シスター・ムーン」です。

アッシジの聖フランチェスコの半生を描いた映画ですが宗教色よりも青春映画という内容です。監督は「ロミオとジュリエット」、「エンドレス・ラヴ」などのフランコ・ゼフィレッリ。フランチェスコへの理解を示しつき従う少女クレアを演じたジュディ・バウカーの透明で可憐な美しさに心を打たれた記憶があります。

主題歌はドノヴァンが作詞作曲している、これも素朴ながら美しい歌でした。

2019年1月 5日 (土)

今日の音楽 1月5日 ラスト・タンゴ・イン・パリ

ゴッド・ファーザーを演じたマーロン・ブランドが1973年に出演した問題作が「ラスト・タンゴ・イン・パリ」でした。

マーロン・ブランドとマリア・シュナイダーの共演による大胆な性描写で物議を醸した映画です。音楽はガトー・パルピエルが作曲しタンゴ調のメロディが全編を彩りました。

2019年1月 4日 (金)

今日の音楽 1月4日 ベン

1973年、前作「ウィラード」に続くネズミを主役としたサスペンス映画「ベン」が日本で公開され、その主題歌を歌っていたのが、まだ少年のマイケル・ジャクソンでした。

前作の「ウィラード」は、友達のいない青年ウィラードが調教した「ソクラテス」と「ベン」という2匹のネズミが高度に知識を得て自我に目覚めるが「ソクラテス」が殺され、ウィラードとベンがその復讐を決行するというサスペンスでしたが、第2作はウィラードが何者かに殺害されその犯人として追われる「ベン」を病弱で友人のいない少年ダニーがかくまうが、次第に追跡の手が迫ってくるという映画。

主題歌に起用されたのがジャクソン・ファイヴの末弟マイケル、後のマイケル・ジャクソンでした。当時まだマイケルは14歳。インパクトのある歌唱力でした。

2019年1月 3日 (木)

今日の音楽 1月3日 交響的舞曲(ラフマニノフ)

ラフマニノフ最後の作品、交響的舞曲op.45は1941年1月3日にオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏で初演されました。

ラフマニノフ自身も、おそらくこれが最後の煌めきになるだろうと述べた作品で交響曲としての性格も併せ持った曲になっています。3楽章で出来ていて交響曲第1番の回想や尊敬する先輩のチャイコフスキーに倣ったワルツ楽章や終楽章では「怒りの日」の旋律が使われていて集大成といえる作品になっています。

2019年1月 2日 (水)

パイオニア交響楽団第31回定期演奏会・5

2019年1月6日 PM2:00開演  会場・ティアラ江東
指揮 黒岩英臣
曲目 J.シュトラウスⅡ 喜歌劇「こうもり」序曲、エネスコ ルーマニア狂詩曲第1番
    ワーグナー ジークフリート牧歌、R.シュトラウス 楽劇「ばらの騎士」組曲
今回のメイン曲はリヒャルト・シュトラウスの楽劇「ばらの騎士」組曲です。
この曲は、組曲といっても切れ目無く、ほぼ楽劇のストーリーに沿って編曲されています。
この組曲は、作曲者自身が編んだのか、他の人が編んだ作品なのか定かではありません。曲と曲の繋ぎが時々強引だったり、ちょっと不細工だったりという事を考えると、作曲者自身のものでは無いように思えますし、その説が有力のようです。
曲は、楽劇冒頭のホルンのメロディからはじまり第2幕の銀のばらの献呈場面、オクタヴィアンとソフィーの逢引きが捕まる場面、オックスのワルツ、第3幕の元帥夫人とオクタヴィアン、ソフィーの三重唱、オックスが退場する際のワルツ、そしてオクタヴィアンのモチーフを用いたオリジナルのコーダという順番で演奏されます。
そして何といってもハイライトはワルツ。今回はヨハン・シュトラウスのウィンナ・ワルツを含んだ「こうもり」序曲も演奏しますが、同じワルツでもリズムが少し違うところを見て頂ければ幸いです。
リヒャルト・シュトラウスの曲は、演奏がとても難しく、シュトラウス自身が「私の譜面に書いてある音全てを演奏する必要はない」と言っているほど。名曲が多いにもかかわらず、アマチュア・オーケストラには敷居が高いのは、技術的な難しさと編成の大きさです。その中では、この「ばらの騎士」の組曲は比較的取り組み易い曲です。冒頭から暫くは混沌とした音楽が続きますが、途中からはとてもロマンチックなメロディやワルツが使われ、わかり易くもなっています。
というわけで、練習時には、この混沌とした部分に練習が割かれて最後まで行かなかった事もしばしばありました。指揮者の黒岩先生はワルツが大好きなので、後半のワルツをいかに楽しく聴かせるかに重心が移ったので結局はバランスが取れたようには思います。
難しい曲ではありますが、本番は楽しく演奏する事を心がけて臨みたいと思います。
チケットは先着で差し上げてます。こちらへ。残りは少ないですがまだ間に合います。

今日の音楽 1月2日 007死ぬのは奴らだ

1973年の興行成績第7位は007/死ぬのは奴らだ でした。

この作品からジェームズ・ボンドがショーン・コネリーからロジャー・ムーアに変わったわけですが、今までヒットしてきた主題歌の中でも初めてアメリカとイギリス両国でチャートのトップ10入りを果たした曲です。ビートルズ時代のプロデューサーであった ジョージ・マーティンが映画の音楽を担当した縁で依頼されたポール・マッカートニーが作曲したもので、緩-急-緩のドラマティックな展開を持つ曲であることから、ライブでもよく取り上げられる曲となっています。

2019年1月 1日 (火)

今日の音楽 1月1日 ヴァイオリン協奏曲(ブラームス)

ブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調op.77は1879年1月1日にヨアヒムの独奏、プラームス指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏で初演されました。

協奏曲の分野では、多くの作曲家は複数のピアノ協奏曲を作曲していますが、ヴァイオリン協奏曲は1曲だけという人が多いのが事実です。27曲ものピアノ協奏曲を作曲したモーツァルトでさえヴァイオリン協奏曲は5曲だけでした。その理由はわかりませんが、ひとつは作曲家自身がピアノ演奏では非常に優れた演奏家であったがヴァイオリンの演奏に長けている人は少なかったのが上げられると思います。

そこで、ヴァイオリン協奏曲は有名なヴァイオリン奏者のアドバイスを受けながら作ったものが多いようです。

ブラームスのヴァイオリン協奏曲もオーストリアのヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムの助言を受けながら作曲したものです。ベートーヴェン、メンデルスゾーンの作品と共に三大ヴァイオリン協奏曲のひとつに数えられる名曲でどの楽章をとっても素晴らしい曲です。

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