今日の音楽 12月3日 交響曲第104番「ロンドン」
1978年の高校OB演奏会のメイン曲は、交響曲第104番「ロンドン」でした。
ハイドンが晩年ロンドンで作曲したロンドン交響曲のひとつで、「ロンドン」の愛称もそこから付けられたものです。
非常にスケールの大きい曲で、個人的には2007年に現在所属のオーケストラで再演させていただきました。
第1楽章は、ニ短調による重々しい序奏で始まります。それは直ぐに儚げな弦楽器の旋律とヴァイオリンの合いの手によるメロディに変わり、これが繰り返され非常に長い序奏は終わり、いきなりイ長調に転調した軽快な主題に入ります。主部はシンコペーションの多用などの特徴を持っています。
第2楽章は、ハイドンらしい可愛らしい緩徐楽章。変奏曲の形式になっています。
第3楽章はメヌエット。なかなか勇壮なメヌエットで、中間部は息の長いメロディをもって演奏されます。
終楽章はとっても元気な楽章。
交響曲自体がとってもしっかりとした構成をもっていて、もうベートーヴェンの世界へ踏み出している曲です。演奏していてもとても楽しい曲のひとつです。
« 今日の音楽 12月2日 交響曲第5番(シューベルト) | トップページ | 今日の音楽 12月4日 Y.M.C.A. »
« 今日の音楽 12月2日 交響曲第5番(シューベルト) | トップページ | 今日の音楽 12月4日 Y.M.C.A. »
コメント