今日の音楽 12月13日 交響曲第3番(ブルッフ)
ブルッフの交響曲第3番ホ長調op.51は、1882年12月13日にダムロッシュ指揮のニューヨーク交響楽協会の演奏で初演されました。
ブルッフといえば、ヴァイオリン協奏曲やスコットランド幻想曲といったヴァイオリンの名曲で知られていますが、自らヴァイオリンを演奏するわけではない純粋なロマン派の作曲家でした。ブルッフはブラームスを尊敬しており、リストやワーグナーなどの新ドイツ楽派への敵意をむき出しにしていたようで、それも彼の評価にマイナスになったようです。
旋律の美しさを前面に出すスタイルは、時には時代遅れと取られることもあり、評価がイマイチというのもそこに理由があるようです。
交響曲第3番はダムロッシュの依頼で作曲されています。1870年頃のスケッチを利用したという事もあって、ブルッフ自身が出来に満足できず改訂を加えて1887年に出版されました。おおらかな旋律の美しさが前面にでていて、ブルッフらしい曲です。
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