今日の音楽 11月1日 交響曲第5番(チャイコフスキー)
1977年の高校オーケストラの定期演奏会のメイン曲はチャイコフスキーの交響曲第5番でした。
どうもアマチュアオーケストラの奏者の好みの多くは、曲の歴史的背景や構成力などを重視するような傾向があります。まあ、そこにはアマチュアながら音楽に深く携わってきたプライドみたいなものがあって、チャイコフスキーのような構成力よりも甘美さが突出した曲が好みという人は意外に少ないようです。その事もあってか、ブラームスがとっても高い評価を得ています。但し、ブラームスの中でも最も甘美なメロディを持つ第3番は、一番不人気のようです。
聴く側にとっては、音楽の歴史的背景や構成よりも、いかに音楽に浸れるかが重要な要素のひとつだと思うのですが。
なので、チャイコフスキーの交響曲第5番が好き、と言うと若干「こいつシロウトか?」みたいな目で見られる事があります。(アマチュアはシロウトなんですけど)
私が最も好きな曲はドヴォルザークの「新世界より」なんですが、これも「エ~ッ」みたいに言われます。どっちかというと私の場合、がっしりした構成のもによりも抒情性に富んだ曲が聴くのも弾くのも好きなので・・・従ってチャイコフスキーの5番も大好きです。但し、こちらの方は弾くのはちょっとランキングが下がりますけど。
こんな有名な曲ですが、私はこの年に高校の演奏会にOBとして賛助参加して以来ステージで弾いていません。大学のオーケストラも入学の前年、現在のオーケストラも入団の直前の演奏会で取り上げられたというすれ違いの運命のようです。大人になって枯れた年齢になって、この抒情性を改めて表現してみたい気もします。
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