今日の音楽 11月10日 交響曲第1番(シベリウス)
大学のオーケストラの1977年度の演奏会のメイン曲はシベリウス作曲の交響曲第1番ホ短調op.39でした。
長い演奏生活の中には、演奏自体がうまく行かなかった事や自分自身が納得行かなかった演奏はたくさんあります。多少の「ああすれば良かった」や「こうすれば良かった」は常にありますけど・・・。そういう曲は、リベンジを果たしたいものです。
もう一度演奏したい、と思う曲は、楽しかった曲や面白かった曲などよりも、こういう曲が多いものです。
私の場合、高校から楽器をやっているので高校時代はただただ譜面ズラをなぞって演奏していた曲も多く、いつかはリベンジしたいと思っていたものです。
ベートーヴェン 交響曲第7番 高校入学半年で何もわからず超未熟状況で演奏した曲。数年前に再演を果たしました。
ブラームス 交響曲第1番 高校2年。コントラファゴットや第2オーボエなど多くの楽器が不足のままの演奏でしたが、これもその後2回演奏しました。
ベートーヴェン 交響曲第3番 高校3年の時の演奏曲。これも10年ほど前に再演しましたが、こちらは再演の時に超難しかった。私にとってはトップクラスの難曲のひとつ。
ベルリオーズ 幻想交響曲 これは大人になってから初演奏しましたが、大事なところで1小節間違えてオケ全体を危うく混乱させるところでした。こちらは一昨年無事に再演でリベンジを果たしました。
という中で、今でもリベンジを果たせない曲が、このシベリウスの第1番です。
全楽章ともかなり難易度が高い曲ですが、特に第3楽章。管楽器が裸になって速いパッセージをやり取りするところが、結局まともに合奏にならず、指揮者の指示で部分カット。
自分には関係ない原因ですが、この屈辱的な演奏のリベンジはまだ果たしていません。
この曲、シベリウスの交響曲の中でも人気度は真ん中クラス。ドラマチックではありますが難しい上に緩徐楽章もあまりメロディックではないし、スケルツォはちょっと散漫な感じがしてしまうのが難点かもしれません。
それでも、やっぱりリベンジしたいなぁ。
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