今日の音楽 6月26日 シンフォニエッタ
ヤナーチェクのシンフォニエッタは1926年6月26日にターリヒの指揮でプラハで初演されました。
ヤナーチェクが「勝利を目指して戦う現代の自由人の、精神的な美や歓喜、勇気や決意といったもの」を表現する目論見で作曲した曲。シンフォニエッタ=小交響曲というタイトルではありますが、ソナタ形式やロンド形式といった交響曲の形式を使っておらず、交響曲としての性格は持っていません。
5つの部分から出来ていて、冒頭は金管楽器のみで奏されるファンファーレではじまり、それを基にした変奏曲となっています。2曲目は「城塞(シュピルベルク城)」という叙情的な曲、3曲目は「修道院(ブルノの王妃の修道院)」という弦楽器で静かに始まり舞曲へと導かれる音楽、4曲目は「街路(古城に至る道)」という祝いの曲、終曲は「市庁(ブルノ旧市庁舎)」という今までの曲のいくつかの素材を使い、最後にはファンファーレに戻って華やかに終わる、という曲になっています。
非常に大きな編成で、バンダに13本の金管楽器を必要としています。
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