今日の音楽 3月15日 軽騎兵序曲
高校の新入生は、その年の9月の文化祭での演奏会に向けて練習を開始します。しかも、アンサンブルじゃなくて一流の交響曲を楽器を始めて持ってわずか6ヵ月足らずで人前で演奏しなけりゃならない。
今だって、8ヶ月スパンでの演奏会でやっと本番に間に合う感じなのに、よくやったね。まあ、高校生の演奏ですから聴く人も大目に見てくれますけどね。ただ、今と比べれば練習量が全然違います。クラブ活動は週3回、それ以外の日も自主練習、5日間の夏合宿と、勉強以外は練習に明け暮れていました。
無理矢理っぽくコントラバスを持たされて、いきなり弓を持って弦を擦るボウイングの練習。ひたすら弦を擦る。最初はスカスカの音しか出なかったのが、何日か経つと音楽の音らしいものが出てくる。そうなると、それと並行して音階の練習。コントバスは、中学校時代から親しんでいたギターの低い方から4つの弦と同じ音程なので、ある程度はわかるのですが、それでもフレットが無くて大変。教えてもらうのも1年先輩のアマチュアですからポジションだの何だのをきちんと教えてもらわない内に、(歴史が浅いクラブでOBも少なくて、コントラバスは教えに来てくれる先輩もいませんでした)曲を引き始める。
楽譜が渡されて、初めて気がついたのが、譜面がヘ音記号・・・ピアノを習っていない私に取っては読める楽譜はト音記号とギターのTAB譜だけ。ここでも大きな壁が立ちはだかっていました。
その年の前プロはズッペの喜歌劇「軽騎兵」序曲。有名な曲で、音楽の教科書にも載っていたので、知っていました。途中にクラリネット・ソロがあって勇ましい曲調から葬送の音楽へと変わるのですが、このソロを吹いたのも同級生の1年生。練習中は緊張で年中リード・ミスでぴ~っという雑音を発生させてましたっけ。 kの曲、昨年実に45年ぶりに演奏会で演奏しました。結構難しかった。高一の時はよく弾けたなあと我ながら感心してしまいました。
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