パイオニア交響楽団第30回定期演奏会のご案内・3
パイオニア交響楽団第30回定期演奏会
1月8日(祝) 午後2:00開演
新宿文化センター 大ホール
ピアノ 黒岩悠 指揮 黒岩英臣
パイオニア交響楽団は節目の演奏会では、ちょっと難しい曲や大きな曲に挑戦してきました。
第5回はベートーヴェンの第九、第10回はカルミナ・ブラーナ、第15回はマーラーの復活、第20回は黒岩親子の初共演という事でブラームスのピアノ協奏曲第1番、第25回はプロコフィエフのロミオとジュリエット。
そして第30回は、2回目の黒岩親子の共演+ラフマニノフの交響曲第2番を選びました。
ラフマニノフの交響曲第2番は、ピアノ協奏曲第2番と並ぶラフマニノフの傑作のひとつです。
ラフマニノフは幼少のころからピアノの才能を認めらていましたが、本人は作曲への情熱が強く、モスクワ音楽院でアレンスキーやタネーエフに学びました。
そんなラフマニノフが音楽院卒業後作曲した交響曲第1番が記録的な失敗に終わり(初演を指揮したグラズノフがオーケストラを纏められていなかったからとも言われています)精神的なダメージを受けて殆ど作曲ができなくなりました。精神科医のニコライ・ダーリの暗示療法によって(異説もあり)ようやく作曲の意欲を取り戻す事になって作曲したのがピアノ協奏曲第2番でした。この間約3年。このピアノ協奏曲第2番はピアノ協奏曲の中でも最も人気の高い作品のひとつとなっていますが、1901年の初演も大成功をおさめました。
その後1906年には、ようやく第2番の交響曲の作曲をはじめ、翌年の4月に完成。1908年1月26日にマリインスキー劇場で初演しています。
4つの楽章で構成されていて、第2楽章にスケルツォ、第3楽章に緩徐楽章を置いています。
---to be continued