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2017年6月30日 (金)

今日の音楽 6月30日 結婚しない女

映画監督のポール・マザースキーは2014年6月30日に亡くなりました。

ニューヨーク市立大学在学中から演劇にのめり込み、卒業後キューブリック監督の「恐怖と欲望」で映画デビューし、その後テレビの構成作家などとしても活動しました。

1968年に映画のシナリオを書いた事で翌年には「ボブ&キャロル&テッド&アリス」で監督デビューし1974年の「ハリーとトント」がヒットし高評価を得て1978年に「結婚しない女」でアカデミー作品賞にもノミネートされました。

1990年代以降は再び俳優業をメインに活動していました。
「結婚しない女」はジル・クレイバーグ主演のラブ・コメディ。突然夫に捨てられた平凡な主婦が、夫以外の男性との情事を経て女性として自立するまでになるという内容。音楽はビル・コンティです。

2017年6月29日 (木)

今日の音楽 6月29日 ワルツィング・キャット ;Music for today Jun.29 The Waltzing Cat

作曲家ルロイ・アンダーソンは1908年6月29日にマサチューセッツ州のケンブリッジで生まれました。

ハーバード大学やニューイングランド音楽院で音楽を学んで、大学で教鞭をとりながら合唱指揮や教会のオルガニストなどをやっていましたが、ハーバード大学の学生歌のアレンジが指揮者のアーサー・フィドラーの目にとまって、自作を書くように勧められました。その勧めにしたがって作曲したのが「ジャズ・ピチカート」で聴衆から好評を得て続編の「ジャズ・レガート」を作曲、その後「シンコペイテッド・クロック」、「ブルー・タンゴ」、「そりすべり」など数々のヒット曲を作曲しアメリカ近代を代表する作曲家のひとりとなりました。

「ワルツィング・キャット」は1950年の作品で、猫なで声を弦楽器で表現したり、猫の優雅さをワルツで表したりと猫の特徴を端的に音楽にした秀作です。

2017年6月28日 (水)

今日の音楽 6月28日 フランダースの犬 ; Music for today Jun.28 Dog of Flanders

画家ピーテル・パウル・ルーベンスは1577年6月28日にドイツのジーゲンで生まれました。

フランドル絵画を代表する画家で、特に壮大な宗教画は、圧倒的な力感と大胆な筆致で他の追随を許さない感動的なものを多く残しています。

アントワープの聖母大聖堂の「キリストの昇架」と「キリストの降架」はイギリスの作家ヴィーダが創作した「フランダースの犬」のネロとパトラッシュの最期の場面で登場しひときわ有名になりました。

「フランダースの犬」はアニメ世界名作劇場の第一作として放映されました。(アルプスの少女などそれ以前のアニメは世界名作劇場では無いので)最終回には30.1%という名作劇場最高の視聴率を取りました。

オープニング・テーマはとても明るい曲で「よあけのみち」というタイトルで渡辺岳夫作曲です。

2017年6月27日 (火)

今日の音楽 6月27日 愛のオルゴール ;Music for today Jun.27 Music Box Dancer

作曲家、ピアニストのフランク・ミルズは1942年6月27日にカナダのトロントで生まれました。

子供の頃からピアノを学んでいましたが大学卒業後はサラリーマンとなりました。音楽の夢を捨てきれずロックバンドを結成しヒット曲を生みましたが、限界を感じて解散。その後1974年に発表したイージーリスニングのアルバムの中の「愛のオルゴール」が全米3位の大ヒットとなったわけです。

「愛のオルゴール」は、日本でも高田みずえが「潮騒のメロディ」としてレコード化するなど非常に愛されている曲です。

2017年6月26日 (月)

今日の音楽 6月26日 ホルン協奏曲第4番(モーツァルト) ;Music for today Jun.26 Horn Concerto No.4(Mozart)

モーツァルトのホルン協奏曲第4番変ホ長調K.495は、1786年6月26日に完成されました。

モーツァルトは4曲のホルン協奏曲を作曲しています。最近の研究で第4番は2番目に作曲された曲という事がわかったようです。第4番は技巧的にはかなり高いレベルを要求されている曲で、これは、これらのホルン協奏曲がモーツァルトの友人であるホルンの名手ライトゲープのために作曲され、彼の高齢化に伴って後の曲の方が難易度が下がったという説もあります。
当時はまだナチュラルホルンが主流のため、この曲はナチュラルホルンのために作曲されたものです。1番、3番に比べると親しみ易さは薄いのかなぁ、とは思います。

2017年6月25日 (日)

今日の音楽 6月25日 ピアノ小協奏曲(ウェーバー) ; Music for today Jun.25 Konzertstück in F minor for Piano and Orchestra(Weber)

ウェーバーのピアノと管弦楽のための小協奏曲ヘ短調op.79は1821年6月25日にベルリンで初演されました。

ウェーバーはこの前に2曲のピアノ協奏曲を作曲していますが、それよりもこの小協奏曲の方が好まれて演奏されているようです。

完成は、ウェーバーの代表曲である歌劇「魔弾の射手」の初演当日1921年6月18日の朝でした。4つの楽章が連続されて演奏され、ウェーバー自身は十字軍の戦士として外地へ赴いた夫の身を案じる妻と、無事の帰国と愛の勝利というストーリーを持つ作品と説明しています。

2017年6月24日 (土)

今日の音楽 6月24日 踊り子 ; Music for today Jun.24 Odoriko

フォークシンガーの村下孝蔵は1999年6月24日に脳内出血で急死されました。

村下孝蔵はフォーク歌手といっても、エレキギター大好きベンチャーズ大好きのギター青年でした。

デビューも27歳という非常に遅い年齢で2枚目のシングル「春雨」がはじめてチャートインし、続く「ゆうこ」がヒット。5枚目のシングル「初恋」がオリコン3位になって広く知れ渡る歌手となりました。

「踊り子」は6枚目のシングルでした。その後も新曲、ライヴ活動を続けていましたが、コンサートのリハーサル中に突然倒れそのまま帰らぬ人になってしまいました。生でミニコンサートを聞きましたが語りも面白いし歌も巧いし・・・残念でした。

2017年6月23日 (金)

今日の音楽 6月23日 カーテンコール ; Music for today Jun.23 Curtain call

元歌手の高田みずえは1960年6月23日に鹿児島県で生まれました。

1977年に「硝子坂」でデビューし、レコード大賞新人賞を受賞。1980年の「私はピアノ」などヒット曲を出しましたが1985年に相撲の大関若島津と結婚を発表し引退しました。

その最後の曲が「カーテンコール」。さだまさしが作詞作曲した曲で、歌手が引退するのにピッタリの詩が素敵な曲です。

2017年6月22日 (木)

今日の音楽 6月22日 アラジン組曲; Music for today Jun.22 Alladin, suite

ニールセンのアラジン組曲は1923年6月22日にロンドンのクイーンズホールで初演されました。

アラジンは「千夜一夜物語」の「アラジンと魔法のランプ」に基づきアダム・エーレンシュレアーの戯曲上演のために作曲された劇付随音楽で1919年2月15日に公開初演されています。この時は演出の問題や主催者側がニールセンに無断で大幅なカットや並べ替えをした事もあって成功とは言えなかったようです。
この曲の音楽だけを抜粋してたびたび演奏していましたが1923年に組曲として初演されました。現在では7曲からなる組曲が出版されていますが、合唱に入るため、その合唱はカットされて演奏される事が多いようです。

2017年6月21日 (水)

今日の音楽 6月21日 交響曲第1番(リムスキー=コルサコフ) ;Music for today Jun.21 Symphony No.1(Rimsky-Korsakov)

作曲家リムスキー=コルサコフは1908年6月21日に亡くなりました。

ロシア五人組の最年少であり、色彩あふれるオーケストレーションと民族色を駆使して多くのオペラを残しました。「金鶏」「サルタン皇帝の物語」「クリスマシ・イヴ」「ムラダ」「雪娘」などオペラの中の曲を使って多くの演奏会用組曲を作っている事から管弦楽曲には相当な自信があったと思われます。

その管弦楽法を使って、ムソルグスキーの「禿山の一夜」「展覧会の絵」なども自分なりのオーケストレーションを施していますが、近年ではオリジナルの作曲家の語法を損なうなどムソルグスキー本人の原典版を見直す風潮もあります。「展覧会の絵」もラヴェルの色彩感や楽器の使用法に比べるとかなり見劣りがすることもあって、殆ど演奏されることはありません。

交響曲第1番はロシア五人組初の交響曲で五人組に加わる前から作曲をしていたものです。まだオーケストレーションも不慣れな初期の作品として1865年に初演されましたが、1884年に変ホ短調からホ短調に移調し、アマチュアでも演奏し易いように改訂しています。形式はオーソドックスな4楽章のもので初版と改訂版では第2楽章と第3楽章が入れ替わっています。ロシア五人組の作品としては若干国籍不明なところもあります。

2017年6月20日 (火)

今日の音楽 6月20日 思い出にさよなら ;Music for today Jun.20 I Just Fall in Love Again

歌手アン・マレーは1945年6月20日にカナダのスプリングヒルで生まれました。

アン・マレーは歌手になる前は高校の体育の先生をやっていたという変り種でした。1970年に「スノー・バード」が全米8位のヒットとなりました。その後も大ブレークする事はありませんでしたが「ダニーの歌」、「ラヴ・ソング」などコンスタントにヒットを重ね、1978年には「辛い別れ」でカナダ人女性歌手初の全米ナンバーワンに輝き、グラミー賞最優秀ポップ女性歌手賞を獲得しました。

アン・マレーは私にとっても特別な存在でした。私が行った外タレの日本公演はたった5回。カーペンターズ2回、オリヴィア・ニュートン=ジョン2回と、アン・マレーでした。なにしろ、クラシック音楽のコンサートでお金使っちゃうので、そちらまで回らなかったので・・・もっとも、その頃は外タレのコンサートより国内のオーケストラのコンサートの方が高かったのですが。

「思い出にさよなら」はカーペンターズも取り上げた曲。全米12位になった曲です。

2017年6月19日 (月)

今日の音楽 6月19日 白いドレスの女 ;Music for today Jun.19 Body Heat

女優キャスリン・ターナーは1954年6月19日にミズーリ州スプリングフィールドで生まれました。

キャスリン・ターナーといえば、「ロマンシング・ストーン」のアクティヴなヒロインを連想しますが、はじめはセクシーな女優としてスタートしています。デビュー作の「白いドレスの女」はジョージ・ルーカスが製作総指揮をしてスターウォーズ帝国の逆襲やレイダースの脚本を手がけたローレンス・カスダンが脚本・監督をしたサスペンス映画。キャスリン・ターナーウィリアム・ハート演じる弁護士を夫の殺害計画へと誘い込む魔性の女を演じました。

音楽は、ジョン・バリーが担当しています。

2017年6月18日 (日)

今日の音楽 6月18日 死ぬのは奴らだ ; Music for today Jun.18 Live and let die

ロック歌手ポール・マッカートニーは1942年6月18日にリヴァプールで生まれました。

ビートルズ時代は多くの曲の作詞作曲ヴォーカルを担当し、解散後ウィングスを結成して10年間活動し、その後はソロ活動を現在までも続けています。

「死ぬのは奴らだ」は1973年公開の映画「007死ぬのは奴らだ」の主題歌で、非常にシンフォニックな曲のため演奏効果抜群で、今でもコンサートではよく取り上げられます。

2017年6月17日 (土)

今日の音楽 6月17日 アメリカの古い歌第1集 ;Music for today Jnu.17  Old American Songs Book1

コープランドのアメリカの古い歌第1集は1950年6月17日にピアーズのテノール、ブリテンのピアノでイギリスのオールドバラで初演されました。

船乗りの歌、ペテン師、遠い昔、ささやかな贈り物、ねこを買ったよ の全5曲からなる歌曲集です。中でも4番目の「ささやかな贈り物(原題 Simple gifts)」は、コープランド自身がバレエ「アパラチアの春」で使っており、またアメリカのオバマ大統領の就任式の時に使われたジョン・ウィリアムズ作曲の"Air and Simple Gifts"の中にも使われて馴染みのある曲です。

2017年6月16日 (金)

今日の音楽 6月16日 ハンガリー狂詩曲(ポッパー) ;Music for today Jun.16 Ungarische Rhapsodie (Popper)

オーストリア=ハンガリー帝国のチェリスト、作曲家のダーヴィッド・ポッパーは1843年6月16日にプラハで生まれました。

ポッパーは音楽教師の家庭に生まれプラハ音楽院でチェロを学んで最初の演奏旅行で絶賛を浴びました。24歳の時にウィーンで宮廷歌劇場管弦楽団の首席チェロ奏者に就任しましたが6年後、より広い範囲で演奏できるように同団を退団しソリストとしての本格的活動を開始。チェロの巨匠として活動するかたわらチェロ協奏曲などを作曲しています。

現在演奏されるのは小品ばかりですが、「妖精の踊り」「タランテラ」などチェロ奏者のレパートリーとして愛されています。

ハンガリー狂詩曲は7つのハンガリー民謡を取り入れた色彩豊かで躍動感に満ちた曲ですが、超絶技巧を駆使し難易度の高い曲になっています。

2017年6月15日 (木)

今日の音楽 6月15日 2つの悲しい旋律 ; Music for today Jun.15 Two Elegiac Melodies

ノルウェーの作曲家グリーグは1843年6月15日にベルゲンで生まれました。

グリーグはフィンランドのシベリウスと並んで北欧を代表する作曲家です。シベリウス同様自国の民族音楽に根づいた作品を数多く残しています。特に北欧のショパンと呼ばれるほどのピアノのテクニックを持っていて、代表作の「抒情小曲集」など夥しい数のピアノ曲を作曲しました。また彼の管弦楽や室内楽作品の多くは元々ピアノ曲や歌曲として作曲されたものです。

2つの悲しい旋律も、元々は1873年から1880年にかけて作曲された12の旋律という歌曲集の第2曲と第3曲を弦楽合奏に編曲したものです。第1曲が「胸の痛手」第2曲が「過ぎし春」で、特に「過ぎし春」はその旋律の美しさから演奏機会も多い曲です。

私も「過ぎし春」は演奏した事がありますが、この曲前半の3分の2はコントラバスは登場しません。その分悲しげな旋律の中にも軽さがあります。最後はコントラバスが加わってクライマックスを演出するのでより演奏効果が上がるわけです。

2017年6月14日 (水)

今日の音楽 6月14日 音楽の冗談 ;Music for today Jun.14 Ein Musikalischer Spaß

モーツァルトの音楽の冗談K.522は1784年6月14日に作曲されました。

モーツァルトはユーモアの精神を持った作曲家として知られており、音楽のきちんとした知識のない作曲家が作ったハチャメチャな曲を前提にディヴェルティメント風に作曲したものです。はっきりした作曲動機はわかっていません。

随所に登場する不協和音や滅茶苦茶な和音進行、音はずし、貧弱な展開部などは聞いていてわかると思いますが、そのほかに
①ホルン2本とヴァイオリン2部、ヴィオラ、コントラバスというチェロが無い妙な編成
②第2楽章はメヌエットという舞曲楽章であり本来は軽やかな音楽のはずですが、ここにマエストーソ(威厳をもって)という性格が反対の指定がある
③本来第1楽章がソナタ形式などで最も重きを置かれるはずだが、この曲では最も短い楽章になっている
④第3楽章にコンチェルトでもないのにヴァイオリンのカデンツァがあり、しかも最後は破綻している
等等

ところで、こういう曲はアマチュアではなかなか演奏できません。アマチュアが演奏するとモーツァルトの譜面に無い部分が不協和音になっちゃったり・・・正確に不協和音を演奏するのも難しいものです。

2017年6月13日 (火)

今日の音楽 6月13日 スターバト・マーテル(プーランク) ; Music for today Jun.13 Stabat Mater

プーランクのスターバト・マーテルは1951年6月13日にフリッツ・ミュンシュ指揮ストラスブール市立管弦楽団の演奏で初演されました。

軽妙洒脱な作風で知られるフランスの作曲家プーランクですが、宗教曲も数多く作曲しています。
この、スターバト・マーテルは1949年に亡くなった、友人で画家・演出家のクリスチャン・ベラールを追悼するために作曲したもので、当初はレクイエムを予定していたものです。

スターバト・マーテルは日本語訳にすると「悲しみの聖母」と訳されます。カトリックの聖歌のひとつで、最初の一行"Stabqat mater dolorosa 悲しみの聖母は立ちぬ"から取られたもので、息子のイエス・キリストが磔刑になった時のマリアが受けた悲しみを内容としています。パレストリーナ、ヴィヴァルディ、ペルゴレージ、ハイドン、ロッシーニ、ドヴォルザーク、シマノフスキーなど多くの作曲家が曲を書いています。

プーランクのスターバト・マーテルは3管編成のオーケストラとソプラノ独唱、5部の混声合唱から構成されている大きな編成の曲で、12曲で構成されています。

「アタッカで次に続く」「短い沈黙の後、次に続く」のように曲間までも指定されています。

2017年6月12日 (月)

今日の音楽 6月12日 ALWAYS ;Music for today Jun.12 ALWAYS

映画監督山崎貴は1964年6月12日に長野県松本市で生まれました。

13歳の時に見た「スター・ウォーズ」と「未知との遭遇」の影響で特撮の仕事を目指すようになり高校卒業後専門学校へ進学し、株式会社白組に入社し映画などのミニチュア製作などを担当し、その後伊丹十三作品でSFXやデジタル合成を担当。

2000年公開の「ジュブナイル」で映画監督デビューし、2005年「ALWAYS三丁目の夕日」で日本アカデミー賞の監督賞を受賞するなど映画監督としての地位を築きました。

その後「ALWAYS」のシリーズや「寄生獣」など多くの作品を手がけています。

「ALWAYS三丁目の夕日」のテーマ曲はD-51の「ALWAYS」。

2017年6月11日 (日)

今日の音楽 6月11日 万霊節 ; Music for today Jun.11 Allerseelen

作曲家リヒャルト・シュトラウスは1864年6月11日にミュンヘンで生まれました。

父親はミュンヘン宮廷歌劇場の首席ホルン奏者で、リヒャルトは幼少の頃より音楽教育を受け作曲を始めました。ベルリンでハンス・フォン・ビューローの補助指揮者となり、1885年にビューローが辞任した後、後継者となりました。この頃は保守的な作風の曲を作曲していましたが、ワーグナーの姪の一人と結婚したアレクサンダー・リッターに出会い革新的な音楽に目覚め「ドン・ファン」を作曲、成果は半々ではあったが自分の目指す音楽として進歩的な音楽へと歩んで行きました。

シュトラウスは、オペラと管弦楽音楽が広く知られていますが、歌曲でも「最後の四つの歌」のような歴史に残る傑作を残しています。「万霊節」は1885年にヘルマン・ヴォン・ギルムの詩に作曲した最初の歌曲集「最後の葉による8つの歌曲」op.10の中の曲。亡き恋人への思いを語る、息の長いフレーズを用いた美しい曲です。

2017年6月10日 (土)

今日の音楽 6月10日 夢であいましょう ;Music for today Jun.10 Yume de aimasho

作曲家中村八大は1992年6月10日に61歳で亡くなりました。

ジャズ・ピアニストとして音楽家のキャリアをスタートした中村八大は、ジャズの斜陽に苦しみ薬物依存や借金に苦しむ日々を送っていましたが、やがて立ち直り、映画音楽のオーディションの際に出会った放送作家永六輔とのコンビで数々のヒット曲を作り出しました。

第1回レコード大賞を受賞した水原弘の「黒い花びら」をはじめ「こんにちは赤ちゃん」「上を向いて歩こう」「明日があるさ」「おさななじみ」「遠くへ行きたい」など多くのヒット曲があります。「夢であいましょう」はNHKのバラエティ番組の主題歌です。

晩年は鬱病や糖尿に苦しみ第一線から退いていましたが1992年に他界しました。

2017年6月 9日 (金)

今日の音楽 6月9日 交響曲(矢代秋雄) ;Music for today Jun.9 Symphony(Akio Yashiro)

矢代秋雄の交響曲は1958年6月9日に渡邉暁雄指揮日本フィルハーモニー交響楽団の演奏で初演されました。

寡作だった矢代秋雄の唯一の交響曲で、日本フィルが日本の作曲家に作品を委嘱する日本フィルシリーズの第1作です。矢代はフランス留学から帰国したばかりで、心酔していたセザール・フランクの循環形式を使っています。
特に第2楽章では獅子文六原作の小説「自由学校」の映画の中の神楽の音楽から取られた「テンテンテンヤ テンヤ・・・」というリズムが全曲に用いられています。このリズムは後に作曲された矢代の代表作ピアノ協奏曲でも取り入れられています。

2017年6月 8日 (木)

今日の音楽 6月8日 ダヴィッド同盟舞曲集 ;Music for today Jun.8 Die Davidsbündlertänze

作曲家ロベルト・シューマンは1810年6月8日にツヴィッカウで生まれました。

ダヴィッド同盟は、シューマンが考え出した架空の団体で、保守的な考えに支配された古い芸術に対して新しいものを創作するために戦っていく人たちの団体という事。この曲以外にも「謝肉祭」などに登場します。
団体の主役はフロレスタンとオイゼビウス。フロレスタインは動、オイゼビウスは静の人。それぞれの曲には彼らの頭文字FとEが書かれています。
全18曲からなる舞曲集です。

2017年6月 7日 (水)

今日の音楽 6月7日 おしゃべり女 ;Music for today Jun.7 Die Schwätzerin

ヨゼフ・シュトラウスのポルカ・マズルカ「おしゃべり女」 op.144は1863年6月7日にフォルクスガルテンで初演されました。

女性のおしゃべりというのは古今東西騒がしいものと認識されているらしく、音楽でも多くの作品がありますね。兄のヨハンの「トリッチ・トラッチ」などは代表的な作品です。同じヨゼフ・シュトラウスも「おしゃべりな可愛い口」という作品がありますが、これはヨーゼフの一人娘カロリーネのおしゃべりを表現したそうですが・・・

「おしゃべり女」はシュトラウスの楽団にいる女性がモデルのようですが、ポルカ・マズルカなので優雅。単に「うるさい」と感じて作曲したものでは無さそうです。

2017年6月 6日 (火)

今日の音楽 6月6日 ピアノソナタ第2番(ショスタコーヴィチ) ; Music for today Jun.6 Piano Sonata No.2(Shostakovich)

ショスタコーヴィチのピアノ・ソナタ第2番ロ短調op.61は1943年6月6日にショスタコーヴィチ自身のピアノ演奏でモスクワで初演されました。

ショスタコーヴィチの作曲したピアノソナタは僅か2曲。ショスタコーヴィチ自身第1番同様第2番も、4楽章構成を考えていたものの3楽章構成に変更したりかなり苦労した上、「クズのような作品」と切ってすてるような発言もしており、苦手な分野だったようです。

ピアノの師匠であったニコラエーワが亡くなったため、彼女の想いでに捧げられています。確かにオーソドックスなもので、ショスタコーヴィチらしさが交響曲などの作品に比べれば弱いかなとは思います。

2017年6月 5日 (月)

今日の音楽 6月5日 グッバイ・マイ・ラヴ ; Music for today Jun.5 Goodbye my love

歌手アン・ルイスは1956年6月5日に神戸で生まれました。

アン・ルイスの歌手生活は2つの時期に分ける事ができます。初期はアイドルとして作られた歌手としての活動、その後自立した女として女性のファッションリーダーとして活躍しながらのロック歌手としての活動です。

グッバイ・マイ・ラヴは初期のヒット作品です。アメリカ人と日本人のハーフとして生まれてその英語力を無理矢理使った感じの作品で、1974年のヒット曲です。でも、良い曲ですよね。

間奏のところで、英語のセリフがありますが、中学1年レベルのわかりやすいものです。

2017年6月 4日 (日)

今日の音楽 6月4日 マリアよ、あなたはことごとく美しく ;Music for today Jun.4 Tota pulchra es

ブルックナーの「マリアよ、あなたはことごとく美しく」WAB46は1878年6月4日に初演されました。

「マリアよ、あなたはことごとく美しく」は4世紀に作られたカトリックの祈りの歌で、ブルックナーが交響曲とともに得意とした宗教音楽作品のひとつです。ブルックナーは30曲を超えるモテットを作曲していますが、この曲はリンツの司教就任25周年を記念して作曲された混声合唱とテノール独唱、オルガンのための曲です。

元々オルガン奏者として活躍していたブルックナーですからオルガンのことは良くわかっており、交響曲とは異なる一方のブルックナーサウンドを聞く事ができる音楽になっています。

2017年6月 3日 (土)

今日の音楽 6月3日 ピアノ四重奏曲第2番(モーツァルト) ; Music for today Jun.3 Piano Quartet No.2(Mozart)

モーツァルトのピアノ四重奏曲第2番変ホ長調K.493は、1786年6月3日に完成しました。

モーツァルトの作曲したピアノ四重奏曲は2曲だけです。第1番の翌年に完成しましたが第1番の楽譜が売れなかったために出版社のホフマイスターは出版を取りやめたため他の出版社から出版したものです。
単調の1番と比べると明るい抒情性豊かな曲になっています。

2017年6月 2日 (金)

今日の音楽 6月2日 ロック・リバーへ ;Music for today Jun.2 To Rockriver

作曲家渡辺岳夫は1989年6月2日に亡くなりました。

父親は作曲家の渡辺浦人で、大学で経済学を学んだ後パリへ留学してクラシック音楽を学び、帰国後ラジオ東京へ入社しドラマ制作をするうちに音楽に対する想いが強くなり退社して音楽家に転身しました。

「アニメ」「時代劇」「ドラマ」「映画」など様々なジャンルの曲を作曲しています。

「巨人の星」の「行け行け飛雄馬」、「アタックNo.1」、「天才バカボン」、「キューティ・ハニー」、「アルプスの少女ハイジ」、「フランダースの犬」、「キャンディ・キャンディ」などのアニメ、「非情のライセンス」のオープニング、「赤かぶ検事」シリーズなどのドラマ、「眠狂四郎」、「子連れ狼」(橋幸夫の歌った主題歌は別の人)などの時代劇が彼の作品です。
「あらいぐまラスカル」も「ロックリバーヘ」「おいでラスカル」両方とも渡辺の作品。1977年の放映ですが、人間と動物や自然の共存という原題でも大きな課題となるテーマを扱った名作でした。

2017年6月 1日 (木)

今日の音楽 6月1日 ショーシャンクの空に ;Music for today Jun.1 The Shawshank Redemption

俳優のモーガン・フリーマンは1937年6月1日にアメリカのメンフィスで生まれました。

子供の頃から演劇に興味をもち12歳の時に当時居住していたイリノイ州の演劇コンクールで優勝し高校時代もラジオ演劇などに出演していましたが、その後空軍の機械工、カレッジの事務員などに勤務しました。

その後ダンサーやオペラ歌劇団に所属するなどの活動の後役者としてデビュー。1980年代前半から知的で温かみのあるキャラクターで助演として頭角を現していきました。1989年の「ドライビングMissデイジー」や「グローリー」などで主役級の役を演じるようになり、1994年に「ショーシャンクの空に」で彼の魅力が一気に開花しました。

その後「セブン」「ディープ・インパクト」などで成功をおさめ、2004年の「ミリオン・ダラー・ベイビー」でアカデミー助演男優賞を受賞しました。

「ショーシャンクの空に」は冤罪によって投獄された有能な銀行マンが腐敗した刑務所の中でも希望を捨てずに生き抜くヒューマン・ドラマ。主人公はティム・ロビンスが演じ、心を通わせる囚人で調達屋「レッド」をモーガン・フリーマンが演じました。

音楽を担当したのはトーマス・ニューマンです。

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