今日の音楽 6月15日 2つの悲しい旋律 ; Music for today Jun.15 Two Elegiac Melodies
ノルウェーの作曲家グリーグは1843年6月15日にベルゲンで生まれました。
グリーグはフィンランドのシベリウスと並んで北欧を代表する作曲家です。シベリウス同様自国の民族音楽に根づいた作品を数多く残しています。特に北欧のショパンと呼ばれるほどのピアノのテクニックを持っていて、代表作の「抒情小曲集」など夥しい数のピアノ曲を作曲しました。また彼の管弦楽や室内楽作品の多くは元々ピアノ曲や歌曲として作曲されたものです。
2つの悲しい旋律も、元々は1873年から1880年にかけて作曲された12の旋律という歌曲集の第2曲と第3曲を弦楽合奏に編曲したものです。第1曲が「胸の痛手」第2曲が「過ぎし春」で、特に「過ぎし春」はその旋律の美しさから演奏機会も多い曲です。
私も「過ぎし春」は演奏した事がありますが、この曲前半の3分の2はコントラバスは登場しません。その分悲しげな旋律の中にも軽さがあります。最後はコントラバスが加わってクライマックスを演出するのでより演奏効果が上がるわけです。
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