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2017年4月30日 (日)

今日の音楽 4月30日 小交響曲(グノー) ; Music for today Apr.30 Petite Symphonie pour 9 instruments à vent

グノーの9つの管楽器のための小交響曲は1885年4月30日にサル・プレイエルで初演されました。

1879年にタファネルによって設立された管楽器室内楽協会に献呈された曲で、交響曲という名前になっていますが木管とホルンだけの小さな編成の室内楽曲です。4つの楽章は古典の形式に則って作曲されています。フランス音楽っぽい気品のある曲です。

2017年4月29日 (土)

今日の音楽 4月29日 ムーミンのテーマ ; Music for today Apr.29 Moomin

女優岸田今日子は1930年4月29日に東京都杉並区で生まれました。

実力派女優として様々な賞を受賞した独特の雰囲気をもつ俳優でした。娘のために引き受けたのがムーミンの声。とっても印象的でした。

2017年4月28日 (金)

今日の音楽 4月28日 オルフェウス(ストラヴィンスキー) ;Music for today Apr.28 Orpheus(stravinsky)

ストラヴィンスキーのバレエ「オルフェウス」は1948年4月28日にニューヨークで初演されました。

「オルフェウス」は、ギリシア神話に登場する吟遊詩人。妻であるエウリディーチェが死んだ悲しみから妻を取り戻そうと地獄へ向かい、地獄の王に「冥界から出るまで決して後ろを振り向かない」という条件で許しを得るが、冥界の出口近くまで行ったところで不安で振り返ってしまい妻は地獄に戻されオルフェウスは殺される」という話。日本の古事記にも「イザナギとイザナミ」で同じようなストーリーがあります。

「オルフェウス」の話は、様々な作曲家によって取り上げられています。グルックの「オルフェオとエウルディーチェ」、オッフェンバックの「地獄のオルフェ」が代表例。

ストラヴィンスキーの「オルフェウス」は新古典主義の時代の作品で三大バレエとは趣を異にした室内楽的な響きのする音楽です。

2017年4月27日 (木)

今日の音楽 4月27日 明日の風 ;Music for today Apr.27 Carry on till tomorrow

ウェールズ出身のミュージシャン ピート・ハムは1947年4月27日に生まれました。

ピート・ハムは1961年頃から地元でロックバンドを組んで改名やメンバーチェンジを繰り返しながら1965年に「アイヴィーズ」としてスタートしロンドンに上京。ビートルズの4人から創作力を買われてアップル・レコードと契約しビートルズの弟分として「バド・フィンガー」と改名してメジャー・デビューしました。

デイ・アフター・デイなどのヒット曲や、後にニルソンによって大ヒットしたウィザウト・ユーの創作などを残しましたが、ワーナーに移籍後はぱっとせず、1975年4月24日に自殺してしまいました。

「明日の風」は1枚目のアルバムに収録されていた曲で、日本では「デイ・アフター・デイ」に次ぐ2枚目のシングルとしてリリースされたバラードです。間奏のむせび泣く様なギターソロが印象的な曲でした。

2017年4月26日 (水)

今日の音楽 4月26日 交響曲第32番(モーツァルト);Music for today Apr.26 Symphony No.32(Mozart)

モーツァルトの交響曲第32番ト長調K.318は、1779年4月26日に作曲されました。

バロック~古典の時代は、sinfoniaは現在の交響曲という意味だけでなく、組曲やオペラなどの序曲という意味もありました。この交響曲第32番は単一楽章でできた9分程度のもので、序曲として作曲されたものと思われます。実際、イタリアの作曲家ビアンキが「略奪された村娘」というオペラの序曲として演奏されています。このために作られたのか、ビアンキがモーツァルトから借用したのかは明確ではありません。

イタリア式序曲の形式の三部からなる曲で、展開部のかわりにAndanteにテンポを落とした第2部が挿入されたソナタ形式になっています。冒頭から溌剌としたリズムを伴うメロディが現れ、全体的にも明るい曲です。

2017年4月25日 (火)

今日の音楽 4月25日 弦楽四重奏曲第1番(プロコフィエフ) ;Music for today Apr.25 Strings Quartet No.1(Prokofiev)

プロコフィエフの弦楽四重奏曲第1番ロ短調op.50は1931年4月25日にブロサ四重奏団の演奏でワシントンD.C.で初演されました。

アメリカ亡命時代にアメリカ議会図書館の委嘱で作曲された曲。あまり演奏される事が無い曲ですが、プロコフィエフ自身はこの曲を気に入っており、一部を弦楽合奏やピアノ独奏に編曲しています。

野性味あふれたリズムが特徴の曲です。

2017年4月24日 (月)

今日の音楽 4月24日 ヴァイオリン・ソナタ(ヤナーチェク) ;Music for today Apr.24 Violin Sonata(Janacek)

ヤナーチェクのヴァイオリン・ソナタは1922年4月24日にクドラーチェクのヴァイオリン、クヴァピルのピアノでプラハで初演されました。

ヤナーチェクはこれ以前に2回ヴァイオリンソナタの作曲を試みていますが、未完成のまま紛失しており、結局ヴァイオリンとピアノのための曲は、このヴァイオリンソナタと「ロマンス」「ドゥムカ」という小曲が2曲あるのみです。

非常に民族色の強い曲でオーストリア=ハンガリー帝国の支配下にあったチェコスロヴァキアの解放を願って強い感情表現をされた曲となっています。

2017年4月23日 (日)

パイオニア交響楽団第29回定期演奏会ご招待

私の所属するパイオニア交響楽団の演奏会のご案内です。

パイオニア交響楽団第29回定期演奏会
日時 2017年5月20日(土) 14:00開演
会場 新宿文化センター 大ホール
指揮 黒岩英臣
曲目 ズッペ 喜歌劇「軽騎兵」序曲
    チャイコフスキー バレエ組曲「眠りの森の美女」
    ドヴォルザーク 交響曲第8番ト短調
全席自由席 1,500円
※先着10組をご招待致します。応募はhttp://www.bassmidi.com/bassist/now.html から。

軽騎兵序曲は、私個人としては楽器を始めた高校1年の初めての演奏会の前プロ。実に40数年ぶりの演奏。短い序曲の中に物語があるという交響詩っぽい序曲です。
眠りの森の美女は、チャイコフスキー三大バレエの中で最後に残された、今回唯一の初演奏の曲。
ドヴォルザークは「新世界より」と並ぶ人気の高い曲で、イギリスの出版社によって出版されたため「イギリス」という標題で呼ばれていた時代もありましたが、ドヴォルザークの交響曲の中では最もチェコの雰囲気を強く持つ曲です。

今日の音楽 4月23日 交響曲第1番(バラキレフ) ;Music for today Apr.23 Symphony No.1(Balakirev)

バラキレフの交響曲第1番ハ長調は1898年4月23日にサンクトペテルブルクで初演されました。

ロシア五人組のリーダー格バラキレフは、遅筆という事もあり残された作品数は多くはありません。また、ドイツ・ロマン派音楽に精通しており、ロシアの民族音楽に基づく作風でありながら、ロマン派的響きも見られます。

交響曲第1番は1864年に着手されましたが1866年に他の作品の作曲のために中断され、その後バラキレフ自身の一時的な楽壇からの引退を挟んで1893年に再開され1897年にようやく完成しました。着手から33年の時を要しているわけです。遅れて交響曲に着手したチャイコフスキーが1866年に第1番の「冬の日の幻想」を先に完成し、バラキレフがこの第1番を完成したときにはチャイコフスキー自身はこの世を去っていました。

第1番は東洋的な主題が多く使われて、分厚い管弦楽の響き、金管の雄叫び、ティンパニの活躍というロシア音楽の要素をふんだんに使った曲です。

2017年4月22日 (土)

今日の音楽 4月22日 ナムーナ; Music for today Apr.22 Namouna

フランスの作曲家エドゥアール・ラロは1892年4月22日に亡くなりました。

祖父の代まではバスク系のスペイン人だったためか、スペインの音楽に興味を持ってはいましたが、スペイン交響曲があまりに有名なため、スペインの作曲家だと勘違いする人も多い作曲家でした。

当時サラ=サーテという稀代のヴァイオリン奏者がいたため、彼のために作曲した作品も多かったのですが、勿論オペラもバレエも手がけており、とりわけ室内楽には情熱を注いだという事です。

「ナムーナ」はオペラ座の総裁に就任した作曲家ヴォーコルベイユからの依頼で作曲したもので、初演の日ドビュッシーが「色彩とリズムの最高傑作」と高く評価して夢中になり劇場で騒ぎを起こして退場処分になったそうです。残念ながらバレエ自体は主役がラロの音楽を嫌った事などから成功しませんでした。

原作はカサノヴァ伝説に基づくミュッセの詩。ナムーナはこのバレエの敵役アドリアーニの女奴隷。美しく勇敢な女性です。

演奏会用の3つの組曲が編曲されており、特に第1組曲(全5曲)が有名です。

2017年4月21日 (金)

今日の音楽 4月21日 ピアノ協奏曲第2番(ヴィラ=ローボス) ;Music for today Apr.21 Piano concerto No.2(Villa=Lobos)

ヴィラ=ローボスのピアノ協奏曲第2番は1953年4月21日に初演されました。

ヴィラ=ローボスといえば、バッキャナス・ブラジレイラスで知られるブラジルの作曲家ですが、彼の経歴の第3期にあたる時期に作曲されたこの曲は、ブラジルの民俗音楽の要素を含みながら普遍的な音楽として仕上げられています。作風はロマン派を思わすもので、すでに名声を博して安定期に入っており肩の力が抜けた音楽となっていると思います。

2017年4月20日 (木)

今日の音楽 4月20日 ノルウェー狂詩曲 ;Music for today Apr.20 Rapsodie norvégienne

ラロのノルウェー狂詩曲は1879年4月20日にパリで初演されました。

ラロの興味は「スペイン交響曲」の後、北欧のノルウェーに移ったようです。前年にヴァイオリン独奏と管弦楽のために「ノルウェー幻想曲」を作曲し人気を博しました。このノルウェー幻想曲を管弦楽曲に改作し2楽章からなる狂詩曲として完成させたのが「管弦楽のための狂詩曲」、通称「ノルウェー狂詩曲」です。

ノルウェーの民謡風メロディを使っていますが、ノルウェーを代表する作曲家グリーグのものとはだいぶ違う、あくまでも外から見たノルウェーという曲です。

2017年4月19日 (水)

今日の音楽 4月19日 星の王 ; Music for today Apr.19 Le Roi des étoiles

ストラヴィンスキーのカンタータ「星の王」は1939年4月19日にフランツ・アンドレ指揮ブリュッセル放送管弦楽団の演奏で初演されました。

ロシア象徴主義の詩人コンスタンチン・バリモントの詩「星の顔をした人」に基づくカンタータで4管編成という巨大な編成のオーケストラと6声の男声合唱のために1912年に作曲されたものです。
ドビュッシーも絶賛したという作品なのですが、この曲はなかなか演奏機会に恵まれないようです。その原因は初演まで27年の歳月がかかった事と同様だと思われます。
なにしろ、これだけの大きな編成で、曲も複雑であるにもかかわらず作品自体はわずか54小節。演奏時間が6~7分。要するに費用対効果の問題がとても大きいわけです。

2017年4月18日 (火)

今日の音楽 4月18日 消えた男の日記 ; Music for today Apr.18

ヤナーチェクの歌曲「消えた男の日記」は1921年4月18日にブルノで初演されました。

1916年にオゼフ・カルダがモラヴィア北部のヴァラシュスコ方言を使って匿名でブルノの新聞に発表した詩に基づいた連作歌曲でジプシーの娘と村から駆け落ちをしてしまう若い農夫が描かれています。
既婚者であったヤナーチェク自身の38歳年下のカミラ・ストロヴァーとの出逢いがほのめかされていると言われています。

ヤナーチェクは作曲にあたって原作で23節からなる詩を一部手直しして第10節と第11節をひとつにまとめて第1曲「私の会ったジプシー娘」から始まり第22曲「ふるさとよさようなら」まで、22曲からなる連作歌曲にしています。

2017年4月17日 (月)

今日の音楽 4月17日 森の精 ;Music for today Apr.17 The Wood Nymph

シベリウスの「森の精」op.15は1895年4月17日にヘルシンキで初演されました。

この曲は、管弦楽のためのバラードという副題がついていて、スウェーデンの詩人ヴィクトル・リドベルクの同名の詩によるバラードです。森をさまようビヨルンを森の精が絶望へと誘うという内容。

4つの部分から構成され、行進曲風の第1部、ヴィヴァーチェの第2部から次第にモデラート、レントとテンポを落として絶望的に終わる曲です。

2017年4月16日 (日)

今日の音楽 4月16日 野風増  ;Music for today Apr.16 Nofuzo

シンガー・ソングライター 河島英五は2001年4月16日に肝臓疾患で亡くなりました。

なんとも男臭い歌を歌うミュージシャンでした。今はこういうタイプの人いないですね。
野風増は河島英五の作品ではなく1980年に作曲者の山本寛之がリリースした曲を1984年に発売したもの。橋幸夫も1985年にリリースしました。

「お前が20才になったら、酒場でふたりで飲みたいものだ」というのは息子を持つ親の夢みたいなものでしょう。私も、近くの飲み屋に息子を連れて行きました。
河島英五はこの夢叶わず、息子が成人する前に亡くなってしまいました。

2017年4月15日 (土)

今日の音楽 4月15日 舞踏交響曲 ;Music for today Apr.15 Dance symphony for orchestra

コープランドの舞踏交響曲は1931年4月15日に初演されました。

コープランドの特徴ともいえる複雑で不規則なリズムと明確は音形が発揮された曲です。青春の踊り、夢の中のように感動する少女の踊り、あざけりの踊りの3つの楽章からできています。1921年のドイツ映画「ノスフェラトゥ」の影響を受けて作曲されたバレエ音楽「グローグ」から編曲されたもので優美な第1楽章、美しい夢見るような第2楽章、激しいリズムの第3楽章からなります。

2017年4月14日 (金)

今日の音楽 4月14日 ヴァイオリン協奏曲第1番(モーツァルト) ; Music for today Apr.14 Violin concerto No.1(Mozart)

モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207は、1775年4月14日に完成したとされています。

モーツァルトのヴァイオリン協奏曲は現在では全5曲と言われています。しかもこの5曲は1775年19才の時にザルツブルクで集中的に作曲されたもので、それ以降は理由はわかっていませんが、ヴァイオリン協奏曲は1曲も作曲していません。

他の4曲がフランス風のギャラント・スタイルを取り入れているのに対し、第1番はオーストリア的な色彩が濃い作品です。外面的な華やかさよりも繊細で清楚な曲になっています。全楽章ソナタ形式の3楽章形式です。

2017年4月13日 (木)

今日の音楽 4月13日 4つの伝説 ; Music for today Apr.13 Four Legends from the Kalevala

シベリウスの4つの伝説(レンミンカイネン組曲)op.22は、1896年4月13日にシベリウス自身の指揮でヘルシンキ・フィルハーモニー協会の演奏で初版が初演されました。

フィンランドの作曲家シベリウスは、フィンランドの伝説や寓話に基づく作品を数多く作曲しています。カレリア地方の伝説に基づく劇音楽「カレリア」、ヤルネフェルトの戯曲に基づく「クオレマ」などですが、中でも叙事詩「カレワラ」に基づく曲はクレルヴォ交響曲ポピョラの娘タピオラ、レンミンカイネン組曲(四つの伝説)と非常に多くの作品を作り上げています。

レンミンカイネンはカレワラの中の主人公格の超人的な人物ですが、色男で武術にも魔法にも優れているが女たらしで傲慢という人物。あちこちで騒ぎを起こし災難にも会うという人物です。

四つの組曲は、「カレワラ」の登場人物レンミンカイネンに焦点を当てて作曲された交響詩集で、単独でも演奏されます。
第1曲「レンミンカイネンとサーリの乙女たち」  カレワラ第11章に基づく曲でサーリという名の島でのレンミンカイネンとキュッリッキという娘の喜劇
第2曲「トゥオネラの白鳥」  第14章に基づく曲で、冥界との境を流れるトゥオネラ川に浮かぶ幻想的な白鳥の姿を、コールアングレの神秘的な音を巧みに使って描いています。単独で演奏される機会が非常に多く、シベリウスの作品ではフィンランディアと並ぶ代表的な作品です。
第3曲 「トゥオネラのレンミンカイネン」 第2曲と同様第14章に基づくもので、白鳥を射ようとして水蛇に噛まれて死を迎えるレンミンカイネンというストーリー。
第4曲「レンミンカイネンの帰郷」 第15章に基づくレンミンカイネンの復活と帰郷を描いた曲。

シベリウスの曲は非常に演奏が難しい曲が多いのですが、この曲も超難曲のひとつです。

(一部改訂再掲載)

2017年4月12日 (水)

今日の音楽 4月12日 ロマンチックな人々 ;Music for today Apr.12 Die Romantiker

ウィンナ・ワルツの始祖とよばれる作曲家ヨーゼフ・ランナーは1801年4月12日にウィーン郊外で生まれました。

作曲したワルツ・ポルカ・レントラー。ギャロップなどの舞曲は400曲以上ですが、後に続くシュトラウス・ファミリーの陰に隠れてしまって知名度はイマイチです。元々はランナーの楽団が出演依頼を捌くために団を2つに分けて、一方の指揮をヨハン・シュトラウス一世に任せたものの、仲たがいをしてしまい、シュトラウスに次第に人気が集まってしまったようです。

代表作のひとつ「ロマンチックな人々」を聞いてもシュトラウス・ファミリーの作品のような優雅さは弱く、人気が取られてもしかたがないかな、と思います。

2017年4月11日 (火)

今日の音楽 4月11日 化石の荒野 ;Music for today Apr.11 Kasekino kouya

歌手しばたはつみは1952年4月11日に静岡県伊東市で生まれました。

何度聞いても素晴らしい歌手ですねぇ。上手な人は他にも結構いますが、心を揺すぶる歌を歌える人は、そう多くは無いと思います。

残念ながら2010年に57歳で急性心筋梗塞で亡くなってしまいました。

「化石の荒野」は西村寿行原作の角川映画。映画自体は角川映画史上最悪の不入りという結果に終わりましたが、この主題歌はとても印象に残っています。前半の抑えた呟くような歌い方とサビのRemember~からの絶唱のコントラストが見事でした。

2017年4月10日 (月)

今日の音楽 4月10日 椎の実のママへ  ;Music for today Apr.10 Shiinomino mama-e

シンガー・ソングライター さだまさしは1952年4月10日に長崎で生まれました。

さだまさしの経歴については省略しますが、自分の経歴や触れ合った人とのエピソードに基づく作品が多くありますので、音楽を通して経歴を知るのも面白いかもしれませんね。

グレープ時代の2枚目のシングル「精霊ながし」が130万枚の大ヒットとなってフォーク界のトップアーチストのひとり(一組)となり、ソロとして8枚目のシングル「関白宣言」で日本中で知られるようになった、さだまさしが9枚目のシングルとして発売したのが「親父の一番長い日」でした。シングルといっても12分30秒という長い曲で当然ドーナツ盤には収録できず12インチシングルとして発売されました。(勿論当時はレコードです)

そのB面が「椎の実のママへ」でした。こちらも8分43秒という長さでした。

「椎の実のママへ」は、さだの母方の叔母の生涯を歌った曲で、彼女が離婚後に故郷の長崎に戻って経営したスナックの名前。歌詞の中にもある彼女の息子が水難事故で亡くなった事への追悼が「精霊流し」で歌われており、この曲の中にも「精霊流し」のイントロが引用されています。

2017年4月 9日 (日)

今日の音楽 4月9日 旅愁 ;Music for today Apr.9 Ryoshu

歌手、女優の西崎緑は1960年4月9日に東京で生まれました。

日本舞踊西崎流の家系に生まれ5歳で宗家を襲名しましたがその頃からモデルを務めたり歌手として活動をするようになり、1974年にテレビドラマの必殺シリーズ「暗闇仕留人」の主題歌「旅愁」がミリオン・セラーになりました。必殺シリーズでは4曲の主題歌、挿入歌を歌っています。女優としても「必殺」シリーズなどに出演しました。

現在は西崎流新宗家として教室を開催しています。

2017年4月 8日 (土)

今日の音楽 4月8日 ヴァイオリン・ソナタ第35番(モーツァルト) ;Music for today Apr.8 Violin sonata No.35(Mozart)

モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ第35番ト長調K.379(373a)は1781年4月8日にブルネッティのヴァイオリン、モーツァルトのピアノでコロレード伯爵邸で初演されました。

弟子のアウエルンハンマーに献呈したヴァイオリンソナタのひとつで3楽章からなる曲。第1楽章は変則的なソナタ形式で再現部がなく切れ目無く第2楽章へ続きます。第3楽章は変奏曲になっています。

2017年4月 7日 (金)

今日の音楽 4月7日 弦楽四重奏曲第2番(プロコフィエフ) ;Music for today Apr.7 String Quartet No.2(Prokofiev)

プロコフィエフの弦楽四重奏曲第2番ヘ長調op.92は、1942年4月7日にベートーヴェン四重奏団の演奏でモスクワで初演されました。

ナチス・ドイツがソ連に侵攻して独ソ戦争が始まると、プロコフィエフはカフカスの北部のナリチクに疎開しました。ここに滞在中に同地の民俗音楽を吟味して書き上げたのがこの弦楽四重奏曲第2番です。当地の民謡を主題に使っており、中東の撥弦楽器や打楽器を模した響きを特徴としており、第2楽章では伴奏楽器に擦弦楽器のカマンチャを模しています。

2017年4月 6日 (木)

今日の音楽 4月6日 バグジー ;Music for today Apr.6 Bugsy

映画監督バリー・レヴィンソンは1942年4月6日にボルチモアで生まれました。

レヴィンソンは大学を中退してテレビの台本を書いている間に、映画監督のメル・ブルックスと知り合い、「サイレント・ムービー」の脚本に参加し、1982年には「ダイナー」で映画デビューを果たしました。

ナチュラル、ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎、グッド・モーニング・ベトナムなどヒット作を監督し、6作目の「レインマン」でアカデミー監督賞やベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞しました。

1991年の「バグジー」は、ラスベガスを作った実在のマフィア ベンジャミン・シーゲルをモデルとした映画。バグジーは害虫、ばい菌という意味の蔑称。1945年当時沙漠の中継地点に過ぎなかった小さな田舎町のカジノつきの大きなホテル フラミンゴを建設するためにマフィア仲間から金を調達し開業にこぎつけるが、恋人のバージニアの横領や本人の浪費などが原因で暗殺されるというストーリー。

音楽はエンニオ・モリコーネでした。

2017年4月 5日 (水)

今日の音楽 4月5日 ピアノ四重奏曲(シューマン) ; Music for today Apr.5 Piano Quartet(Schumann)

シューマンのピアノ四重奏曲変ホ長調op.47は、1843年4月5日に自宅で非公開で初演されました。

シューマンの室内楽の年1842年に作曲された作品でこの初演後の6月に改訂を施し8月に出版し、翌年の12月にライプツィヒで公開初演されました。

第1楽章の序奏で、全楽章の動機が提示されています。第1楽章はソナタ形式、第2楽章はモデラート、第3楽章は変奏曲風の三部形式で、楽章の後半ではチェロが最低弦のC線を1度低いB♭に調弦して演奏します。フィナーレは活気あふれるソナタ形式になっています。

2017年4月 4日 (火)

今日の音楽 4月4日 金星の軌道 ;Music for today Apr.4 Hesperus-Bahnen

ヨゼフ・シュトラウスのワルツ「金星の軌道(宵の明星の軌道)」op.279は1870年4月4日にウィーン楽友協会黄金ホールで初演されました。

ヨゼフ・シュトラウスは音楽家になる前は工学技師の道を歩んでいた理系人間でした。だからというわけではありませんが、理系っぽいタイトルの曲がいくつかあります。「天体の音楽」「ディナミーデン(秘めたる引力)」なんていうのが代表的な曲。

そして、この「金星の軌道」は別名「宵の明星の軌道」。実はウィーンの芸術家協会の別名が「ヘスペルス=宵の明星」なので、天体としての金星と、藝術協会の歩みを表しているそうです。ヨゼフはこの初演から3ヵ月後に亡くなっているため、ヨゼフ最後の傑作ともよばれています。5つのワルツと序奏、後奏という構成でシューベルトを思わせる導入部と言われる美しく繊細な曲です。

2017年4月 3日 (月)

今日の音楽 4月3日 弦楽合奏と金管のための演奏会用音楽 ;Music for today Apr.3 Konzertmusik for Brass and String Orchestra

ヒンデミットの弦楽合奏と金管のための演奏会用音楽op.38は、クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団の演奏で1931年4月3日に初演されました。

ボストン交響楽団の50周年記念演奏会のために委嘱された作品のひとつで、他にはラヴェルのピアノ協奏曲、ストラヴィンスキーの詩篇交響曲、コープランドの交響的頌歌が初演されました。

2つの楽章から候性されており、それぞれがいくつかのセクションに分けられています。

2017年4月 2日 (日)

今日の音楽 4月2日 エローラ交響曲 ;Music for today Apr.2 Ellora Symphony

芥川也寸志のエローラ交響曲は1958年4月2日に芥川自身の指揮NHK交響楽団の演奏で、新宿コマ劇場で初演されました。

1956年ヨーロッパを訪問した芥川は帰りに立ち寄ったインドのエローラ石窟群で得たインスピレーションがその後の創作活動に影響を与えました。

特に、カイラーサナータ寺院のレリーフに彫られた生命力の象徴ともいえる性行為、寺院の構造から思いついたマイナス空間が、この作品にも大きく影響を与えました。楽章は20あり、全て独立したもので演奏する順番は任意とされています。また楽章ごとに♂と♀が表記され、割愛も可となっています。

現在では、改訂後の楽章統合や削除を経て15楽章での演奏が通例となっています。

2017年4月 1日 (土)

今日の音楽 4月1日 復活祭オラトリオ ;Music for today Apr.1 Oster-Oratorium

今日の音楽も8年目を迎えました。そろそろネタギレ気味・・・

バッハの復活祭オラトリオBWV.249は1725年4月1日にライプツィヒで初演されました。

この曲では、ソプラノがイエスの磔刑を見守る場面に登場するイエスの母マリアの姉妹、アルトはイエスの死と復活を見届けたマグダラのマリア、テノールは使途シモン・ペトロ、バスは使徒ヨハネという4人の聖人の役割となっています。

オラトリオとしては非常にスケールの大きい曲ですが、復活祭の音楽としてはヘンデルの「メサイア」に比べるとかなり小ぶりな曲です。

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