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2017年3月31日 (金)

今日の音楽 3月31日 ビター・スウィート・サンバ ;Music for today Mar.31 Bittersweet Samba

アメリカのミュージシャン ハープ・アルバートは1935年3月31日にロサンゼルスで生まれました。

子供の頃からトランペットやダンスを学び高校卒業後軍に入隊し式典でパフォーマンスをするようになり、除隊後音楽家への道をめざすようになりました。南カリフォルニア大学ではマーチング・バンドに参加し、作曲も始めましたが本人は作曲家より演奏家の道を選びました。RCAレコードでキャリアを重ね1962年にジェリー・モストA&Mレコードを創設しました。現在ではメジャーレーベルになっていますが、当時は自身のレコーディングのために作ったレコード会社だったそうです。

スタジオ・ミュージシャンを集めてハーブ・アルバート&ザ・ティファナ・ブラスを結成しアルバムを発売したところ全米6位の大ヒットとなりました。1969年に解散するまでに数々のヒット曲を出しています。

日本で、ラジオの深夜番組「オール・ナイト・ニッポン」のテーマ曲として使われたのが「ビター・スウィート・サンバ」です。

2017年3月30日 (木)

今日の音楽 3月30日 交響曲第26番(モーツァルト) ;Music for today Mar.30 Symphony No.26(Mozart) 

モーツァルトの交響曲第26番変ホ長調K.184(161a)は1773年3月30日に完成しました。

映画「アマデウス」の冒頭で演奏される第25番に続く番号ですが、作曲はそれより早い時期に作曲された曲です。1773年は交響曲の年と言われるほど多くの交響曲を作曲した年で22番から27番までの6曲が作曲されています。

26番は、この年の最も早い時期に作曲されました。それまでの作風から脱皮して8分という短い3楽章の曲ではありますが、ドラマチックな曲です。

2017年3月29日 (水)

今日の音楽 3月29日 交響曲第2番(シマノフスキー) ; Music for today Mar.29 Symphony No.2(Szymanowski )

ポーランドの作曲家カロル・シマノフスキーは1937年3月29日に結核によるローザンヌで亡くなりました。

プロイセン、オーストリア、ロシアによるポーランド分割によって祖国が無い時代に生まれ、第一次大戦終結後ポーランドが独立を回復する激動の時期に活動した作曲家です。
シマノフスキーの作風は3つの時期で変化をしています。これは、彼自身の作曲技法や音楽環境の変化のほかに、この歴史の流れが大きく影響しているようです。
第1期は、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウスなど後期ロマン派の影響を受け、第2期は印象主義と神秘主義がブレンドされた作風になり、第3期ではポーランド独立とともにポーランドの民俗音楽への方向性が見られるようになりました。
交響曲第2番は第1期を代表する作品で、明らかな後期ロマン派の音楽なっています。しかしながら、一部に神秘主義的な第2期への方向性も見られ、これがシマノフスキーらしさとして表れています。

2017年3月28日 (火)

今日の音楽 3月28日 死の歌と踊り ;Music for today Mar.28 Songs and Dances of Death

ロシアの作曲家モデスト・ムソルグスキーは1881年3月28日に42歳で亡くなりました。

ロシア五人組のひとりであり、天才的な作曲家だったムソルグスキーは、「ボリス・ゴドゥノフ」「展覧会の絵」「禿山の一夜」など優れた作品を残してアルコール依存症による心臓発作で若い生涯を閉じました。

1877年に完成した「死の歌と踊り」は、遠縁の詩人ゴレニチェフ=クトゥーゾフの詩による「死」を扱った歌曲です。非常に完成度が高く、後にショスタコーヴィチが管弦楽伴奏に編曲しています。

第1曲「子守歌」・・・病の幼児に「死」が訪れてきて、母親の抵抗も虚しく死の子守歌を歌って命を奪う
第2曲「セレナード」・・・病にかかった若い女性に「死」が自分の元へ来るように誘う
第3曲「トレパーク」・・・吹雪の夜道で貧しい酒に酔った老人に「死」が雪の衣を与え、ロシア舞曲のトレパークを踊り死に誘って行く
第4曲「司令官」・・・戦場に司令官として現れた「死」が勝利の宣言をし死者を讃える

という具合に、「死」を擬人化して様々な死の姿を歌う曲です。

2017年3月27日 (月)

今日の音楽 3月27日 歌劇「つばめ」 ;Music for today Mar.27 La Rondine

プッチーニの歌劇「つばめ」は1917年3月27日にモンテカルロで初演されました。

ウィーンから「陽気でしかも感傷的な」オペレッタをという注文で依頼された曲ですが、中途半端なオペラに出来上がった上に第一次大戦が勃発してウィーンとの契約が切れ、モンテカルロで初演される羽目になった作品です。

「つばめ」は海を渡っていってしまうが、元に戻る習性があり、銀行家ルッジューロの二号であるヒロインのマグダが、若いルッジューロに恋をしてしまうが、自らが彼にふさわしくない女性と悟ってルッジューロの元へ戻るというストーリー。特に第1幕でマグダが「私はつばめのように海を渡り、光り輝く夢の国に向かう・・・」と歌うアリア「ドレッタの夢」が有名です。

ドレッタの夢です。

2017年3月26日 (日)

今日の音楽 3月26日 幼子イエスに注ぐ20のまなざし ;Music for today Mar.26 Vingt regards sur l'enfant-Jésus

メシアンのピアノ曲「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」は1945年3月26日に初演されました。

長大なピアノ曲です。演奏時間は2時間を超え、題材もカトリックの神秘主義という題材。「神の主題」「星と十字架の主題」など複数の主題が繰り返し使用されています。

「父の眼差し」から「愛の教会の眼差し」まで全20曲で、途中メシアン得意の鳥の歌声も使われています。但し、メシアンの音楽としては比較的聴き易い曲です。

2017年3月25日 (土)

今日の音楽 3月25日 交響曲第2番(サン=サーンス) ;Music for today Mar.25 Symphony No.2(Saint=Saens)

サンサーンスの交響曲第2番イ短調op.55は、1860年3月25日にサル・プレイエルで初演されました。

25歳の時の作品で、循環形式を導入し、表現力、オーケストレーションなど交響曲第1番などに比べて格段の進歩が見られる曲です。サン=サーンスの作品は、当時のフランス音楽の中では特に劇的ですが、この曲も終楽章の長いコーダなどドラマチックな曲になっています。

2017年3月24日 (金)

今日の音楽 3月24日 シェリーによる一場面の音楽 ; Music for today Mar.24 Music for a Scene from Shelley

バーバーのシェリーによる一場面の音楽op.7は、1935年3月24日にジャンセン指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏で初演されました。

シェリーは1792年生まれのイギリスのロマン派の詩人で、シェリーによる一場面は、詩劇「鎖を解かれたプロメテウス」からインスピレーションを得て作曲した音楽です。

2017年3月23日 (木)

今日の音楽 3月23日 ピアノ五重奏曲第1番(フォーレ) ;Music for today Mar.23 Piano Quintet No.1(Faure)

フォーレのピアノ五重奏曲第1番ニ短調op.89は、1906年3月23日にフォーレのピアノ、イザイ弦楽四重奏団の演奏でブリュッセルで初演されました。

この曲は1890年に着手されていますが、1894年から約10年の中断期間があり完成までに17年という年月が必要でした。完成間近になると、聴覚障害に悩まされるようにもなっていましたが、完成したこの曲は、そういう事を全く感じさせない、フォーレらしい和声の美しさを聞く事ができます。

2017年3月22日 (水)

今日の音楽 3月22日 弦楽四重奏曲第2番(チャイコフスキー); Music for today Mar.22 Strings Quartet No.2(Tchaikovski)

チャイコフスキーの弦楽四重奏曲第2番ヘ長調op.22は1874年3月22日にモスクワ音楽協会室内楽演奏会で初演されました。

チャイコフスキーの弦楽四重奏曲といえば、日本では有名な「アンダンテ・カンタービレ」がついている第1番のみが知られていますが、この第2番はチャイコフスキー自身の評価が非常に高い曲です。内面的な魅力に溢れる曲で、ブラームスっぽい響きも聞こえます。

2017年3月21日 (火)

今日の音楽 3月21日 白い色は恋人の色 ;Music for today Mar.21 Shiroi Iro wa Koibito no Iro

ミュージシャン 加藤和彦は1947年3月21日に京都で生まれました。

フォーク・クルセダーズ、サデスティック・ミカバンド、ソロ活動と活動の場を広げていった加藤和彦は、ミュージック・メイカーとしても超一流でした。自らのヒット曲「あの素晴らしい愛をもう一度」「家をつくるなら」などの他に、多くのミュージシャンに楽曲を提供しています。

アグネス・チャン「妖精の詩」、飯島真理「愛・おぼえていますか」、岩崎良美「愛してモナムール」、沢田聖子「卒業」、竹内まりや「ドリーム・オヴ・ユー」「不思議なピオーチ・パイ」、森山良子「遠い遠いあの野原」などなど。

中でもアメリカのフォーク歌手ベッツィ&クリスが日本語で歌った「白い色は恋人の色」はプロデュース、からアレンジも担当した曲です。作詞は北山修でした。

2017年3月20日 (月)

今日の音楽 3月20日 3つの幻想的舞曲 ;Music for today Mar.20 3 Fantasitic dances

ショスタコーヴィチの3つの幻想的舞曲op.5は1925年3月20日に彼自身の演奏で初演されました。

ショスタコーヴィチがレニングラード音楽院の学生だった時に作曲されたピアノのための小品。最初期の代表作でショスタコーヴィチのピアノコンサートでもしばしば取り上げられた曲です。

コンパクトな小品集で、ピアノ以外にも様々な楽器に編曲して取り上げられています。

2017年3月19日 (日)

今日の音楽 3月19日 歌劇「ミレイユ」 ;Music for today Mar.19 Mireille

グノーの歌劇「ミレイユ」は1864年3月19日に初演されました。

グノーのオペラと言えば「ファウスト」が真っ先に思い浮かびますが、その次の作品となると「ロミオとジュリエット」か「ミレイユ」でしょう。舞台はプロヴァンス地方の農村。地主の一人娘ミレイユと貧農ヴァンサンの純愛物語で、身分の違う2人が案の定結婚を親に反対され、怪我をしたヴァンサンの回復を祈って巡礼に出たミレイユが最後に力尽き、神に召されるという、かなりお決まりのストーリー。原作はフランスの詩人ミストラルの長編詩。前半の牧歌的な雰囲気と、美しいメロディで癒し系オペラと言えるでしょう。

画像は、ミレイユのアリア「おお、かよわき燕」です。

2017年3月18日 (土)

今日の音楽 3月18日 3つのロシアの歌;Music for today Mar.18 Trois Chansons Russes

ラフマニノフの3つのロシアの歌op.41は、1927年3月18日にストコフスキー指揮トロント・メンデルスゾーン合唱団とフィラデルフィア管弦楽団の演奏で初演されました。

ラフマニノフが作曲した3つの管弦楽伴奏つき合唱曲のひとつで、「小川を渡って」「ああ、ワーニカよ」「私の白粉よ、頬紅よ」という3つのロシア民謡に由来しています。女声がアルトのみ男声がバスのみという変則的な合唱です。

2017年3月17日 (金)

今日の音楽 3月17日 ザ・ガードマン ;Music for today Mar.17 The Guardman

俳優宇津井健は2014年3月14日に慢性呼吸不全で82歳で亡くなりました。

赤いシリーズでの山口百恵の父親役として名を馳せた宇津井健は、頑固で実直な役柄がぴったりといったオヤジでしたが、我々の世代では「ザ・ガードマン」のキャップでした。

「ザ・ガードマン」は1965年4月から1971年12月にかけて全350話が放映されたTBSのテレビドラマです。
藤巻潤、川津祐介、中条静夫、神山繁、倉石功といったメンバーを纏める、私設警備の会社「東京パトロール」を舞台としたドラマで最高視聴率40.5%という長寿ドラマです。

オープニングテーマは山内正作曲。歌もありましたが、演奏だけの方が好きでした。

2017年3月16日 (木)

今日の音楽 3月16日 トロンボーン協奏曲(リムスキー=コルサコフ) ;Music for today Mar.16 Concerto for Trombone and Military Band (Rimsky=Korsakov)

リムスキー=コルサコフのトロンボーンと吹奏楽のための協奏曲は1878年3月16日にクロンシュタットの海軍基地で初演されました。

リムスキー=コルサコフがロシアの海軍軍楽隊の指揮者を務めていた1877年に、同僚のトロンボーン奏者レオノフのために作曲した珍しい編成の曲です。
現在はトロンボーン協奏曲の古典として広く演奏されています。

元々、教会音楽との結びつきが強い楽器であったトロンボーンですが、金管楽器としては軽やかなやわらかい音を奏でる事ができるにも関わらず、金管の中で唯一バルブを持たない事から運動性が悪く、ソロ楽器として扱われる事は稀でした。という事で、非常に貴重な音楽を楽しめる曲です。

2017年3月15日 (水)

今日の音楽 3月15日 ジン(鬼神);Music for today Mar.15 Les Djinns

フランクの交響詩「ジン(鬼神)」は、1885年3月15日にディエメのピアノ、国民音楽協会の演奏で初演されました。

ピアノと管弦楽のための交響詩です。女流ピアニストのモンティニー=レモーリーがピアノと管弦楽のための短い曲を作曲して欲しいと持ちかけ1884年の夏に作曲したものです。

ヴィクトル・ユゴーの「東方詩集」の中の同名の詩集に着想を得て作曲しています。ピアニストにとっては非常に技巧的ですが、初演の時に見事にこれを弾きこなしたディエメに感銘を受けて、この後フランクは交響的変奏曲を作曲し彼に献呈しています。

2017年3月14日 (火)

今日の音楽 3月14日 交響曲第1番(ニールセン) ;Music for today Mar.14 Symphony No.1(Nielsen)

ニールセンの交響曲第1番ト短調op.7は1894年3月14日にスヴェンセン指揮コペンハーゲン宮廷劇場管弦楽団の演奏で初演されました。

ニールセンの交響曲は後期になると非常に先鋭的になっていきますが、この第1番はまだブラームスなどの影響を受けた、あまり個性を前面に出した作品ではありません。それでも、オーケストレーションなどはニールセンの片鱗を見せている曲です。

2017年3月13日 (月)

今日の音楽 3月13日 流星 ;Music for today Mar.13 Ryuusei

コブクロの小渕健太郎は1977年3月13日に宮崎で生まれました。

サラリーマンの仕事のかたわら毎週土曜に路上ライブをしていた小渕と、ストリートミュージシャンをしていた黒田が意気投合し、黒田の歌に小渕がギターとコーラスをつけてサポートするようになり1998年9月にコブクロを結成しライブ活動を経て、2001年にメジャーデビューを果たしました。

小渕は大半の楽曲を作詞作曲しています。

「流星」は2010年11月に発売された19枚目のシングル。フジテレビのテレビドラマ「流れ星」の主題歌として使われ大ヒットしました。

2017年3月12日 (日)

今日の音楽 3月12日 千夜一夜物語 ;Music for today Mar.12 Tausend und eine Nacht

ヨハン・シュトラウス二世のワルツ「千夜一夜物語」op.346は1871年3月12日に初演されました。

オペレッタ「インディゴと40人の盗賊」の中のメロディを編曲して作ったワルツ。このオペレッタ自体は台本が稚拙だったなどの理由で、評価自体は低いのですが、このワルツはシュトラウスの十大ワルツのひとつに数えられる名曲です。

2017年3月11日 (土)

今日の音楽 3月11日 ハイドンの名によるメヌエット ;Music for today Mar.11 Menuet sur le nom d'Haydn

ラヴェルのハイドンの名によるメヌエットは1911年3月11日にトリラのピアノ独奏によってパリで初演されました。

1909年ハイドンの没後100年にあたって、パリの音楽雑誌「レビュー・ミュジカル」が企画した記念号で6人の作曲家にハイドンに因んだピアノ曲の作曲を依頼しました。

依頼に応じたのは、ドビュッシー「ハイドン讃」、デュカス「ハイドンの名による悲劇的前奏曲」、アーン「ハイドンの名による主題と変奏」、ダンディ「ハイドンの名によるメヌエット」、ヴィドール「ハイドンの名によるフーガ」、そしてラヴェルという当代きっての作曲家たちでした。そして1910年1月号にこれらが掲載されました。

レビュー・ミュジカルが用意した動機は「HAYDN」の5文字を音名に置き換えたものでした。と言っても単純なものではなく複雑な表にもとづくもので、最終的には「シラレレソ」にあたったもの。実際、この分かりにくい規則に反発してサン=サーンスは依頼に応ぜず、フォーレにも「かかわるな」と忠告しています。

まあ、私が見ても単なるこじ付けのように感じますが。ラヴェルは後にこの音名の置き換えを利用してフォーレの名による子守歌を作曲しています。

2017年3月10日 (金)

今日の音楽 3月10日 無伴奏ヴァイオリンソナタ(プロコフィエフ) ;Music for today Mar.10 Sonata for Unaccompanied Violins in Unison(Prokofiev)

プロコフィエフの無伴奏ヴァイオリンソナタ ニ長調op.115は、1960年3月10日にモスクワ音楽院のホールで学生たちによって初演されました。

無伴奏ヴァイオリン・ソナタという曲の殆どは、多かれ少なかれJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンの作品の影響を受けていますが、このプロコフィエフの作品は、直接的な影響は受けていない曲です。

元々当時ヴァイオリン奏者が多数集まってバッハやヘンデルなどの曲をユニゾンで演奏していましたが、これを聴いたプロコフィエフがユニゾンで演奏するための曲として作曲したものがこの曲です。
そのため特殊な奏法や超絶技巧が無いため、比較的難易度の低い曲になっています。

独奏で演奏される事も許されており、現在では独奏で演奏される事が多いようです。

2017年3月 9日 (木)

今日の音楽 3月9日 協奏交響曲(ハイドン) ;Music for today Mar.9 Sinfonia concertante(Haydn)

ハイドンの協奏交響曲変ロ長調Hob.Ⅰ-105,op.84は1792年3月9日に第4回ザロモン演奏会で初演されました。

協奏交響曲は、古典派特有の音楽で、バロック時代の合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)に倣った複数種の楽器による響きが交わった協奏曲という意味の曲で、交響曲とは異なるものです。基本は全3楽章で、第1楽章は協奏風ソナタ形式になっています。シュターミッツなどのマンハイム楽派の作曲家が好んで作曲していましたがハイドンやモーツァルトなども取り上げました。

ハイドンの協奏交響曲は、ヴァイオリン、チェロ、オーボエとファゴットを独奏楽器としており音楽事業家として知られたザロモンの要請で作曲されたもの。当時協奏交響曲が流行していたため、ハイドンも刺激を受けてヴァイオリニストでもあったザロモンの腕前を生かすために作曲しました。

2017年3月 8日 (水)

今日の音楽 3月8日 冬の花 ;Music for today Mar.8 Fuyu no Hana

元女優の鮎川いずみは1951年3月8日に東京で生まれました。

1967年に映画デビューをして、1978年必殺シリーズの「翔べ!必殺うらごろし」から登場し、翌年の「必殺仕事人」から連絡係としてレギュラーとなりました。その後1986年の「必殺仕事人Ⅴ」まで同じ役どころをつとめましたが、1992年にプライベートで事故に会って療養中に引退しています。

必殺仕事人Ⅲで歌った主題歌が「冬の花」でした。まあ、歌はあまり上手くはありませんでしたが、日本有線大賞の新人賞を受賞しています。

2017年3月 7日 (火)

今日の音楽 3月7日 4つの小品(ブラームス) ;Music for today Mar.7 Vier Klavierstücke(Brahms)

ブラームスの4つの小品op.119は、1894年3月7日にアイベンシュッツのピアノ独奏でロンドンで初演されました。

ブラームスが作曲した最後のピアノ独奏曲で、生前に出版された最後の曲集です。最晩年のブラームスは作品番号116から119まで4つの曲集を1892年から1893年にかけて作曲しました。「幻想曲集(全7曲)」、「3つの間奏曲」、「6つの小品」と、この4つの小品です。
「4つの小品」は、間奏曲ロ短調、間奏曲ホ短調、間奏曲ハ長調、ラプソディ変ホ長調の4曲です。ブラームスはピアノの名手であると同時に手が非常に大きくて、一般の人が弾きこなすには非常に難しい曲が多いようですが、この曲も同様のようです。

2017年3月 6日 (月)

今日の音楽 3月6日 遥かな人へ ;Music for today Mar.6 Harukana Hitoe

歌手高橋真梨子は1949年3月6日に広島県廿日市で生まれました。

ペドロ・アンド・カプリシャスの2代目メインボーカルを経て、1978年にソロ活動を開始し、今では実力派女性シンガーの筆頭格として活躍しています。

第1作は「あなたの空を翔びたい」で、第8作「for you・・・」が東京音楽祭の金賞を獲得、「桃色吐息」は初のオリコンシングルに、日本テレビの火曜サスペンス劇場のテーマ曲「ごめんね・・・」はオリコン100位以内に48週ランクインするロングセラーとなり彼女の最大のヒット曲となりました。

「遥かな人へ」は、リレハンメル冬季オリンピックのNHKテーマ・ソングとして歌われ、「ごめんね・・・」「はがゆい唇」に次ぐ3番目のヒット曲となりました。「遥かな人へ」は曲も勿論、詩もすばらしく卒業ソングとして歌われる事もありました。ちなみに作詞は高橋真梨子自身です。

2017年3月 5日 (日)

今日の音楽 3月5日 交響曲第2番(ピストン) ; Music for today Mar.5 Symphony No.2(Piston)

ピストンの交響曲第2番は1944年3月5日にキンドラー指揮ワシントン・ナショナル交響楽団の演奏で初演されました。

ピストンは音楽理論に長けた作曲家で、同時期のアメリカの作曲家(コープランド、ハリスなど)の中では非常に理論的な作品を作曲した作曲家です。ハーバード大学を卒業し大学で教鞭をとり、ルロイ・アンダーソン、レナード・バーンスタインなど多くの門人を生み出しました。

交響曲第2番はコロンビア大学のアリス・ディットソン基金の委嘱により作曲されたものです。理論的にしっかりした構成になっており、そこに民族的な音楽を取り込んでいます。コープランドの音楽に比べると不協和音は多いですが・・・

2017年3月 4日 (土)

今日の音楽 3月4日 フランツ・ヨゼフ皇帝万歳 ;Music for today Mar.4 Kaiser Franz Joseph I, Rettungs-Jubel-Marsch

ヨハン・シュトラウス二世の皇帝フランツ・ヨゼフ皇帝万歳(皇帝フランツ・ヨーゼフ1世救命祝賀行進曲)op.126は1853年3月4日に初演されました。

フランツ・ヨゼフ皇帝は1848年革命(諸国民の春)の中で即位したオーストリア皇帝で、ハンガリー革命を鎮圧し、ハンガリーの独立を企てた人々を粛清したため、ハンガリー人に「血に染まった若き皇帝」と恐れられるようになりました。
1853年2月18日、皇帝は散歩の最中にハンガリーの愛国者に襲撃され重傷を負いました。

かつて革命側に与して宮廷より疎まれる存在だったシュトラウスは、皇帝の勘気を解くために皇帝の生命の無事を祝って体制賛美の曲をいくつか作曲しました。これが、フランツ・ヨゼフ皇帝万歳(別名皇帝フランツ・ヨゼフ1世救命祝賀行進曲)です。

こういう経緯で作曲されたために、行進曲の最後の部分にはハイドン作曲のオーストリア帝国国家のメロディが使われています。

2017年3月 3日 (金)

今日の音楽 3月3日 弦楽四重奏曲第2番(バルトーク) ; Music for today Mar.3 String Quartet No.2(Bartok)

バルトークの弦楽四重奏曲第2番op.17は、1918年3月3日にヴァルトバイエル弦楽四重奏団の演奏でブダペストで初演されました。

バルトークの作風の転換点に作曲された作品で、無調音楽の影響も見られると共に民謡風の旋律を断片的に使った作品です。第2楽章では激しいリズムによる楽章を形成しており、ロマン派音楽からの逸脱を象徴する作品です。

2017年3月 2日 (木)

今日の音楽 3月2日 ピアノ協奏曲第23番(モーツァルト) ;Music for today Mar.2 Piano cocnerto No.23(Mozart)

モーツァルトのピアノ協奏曲第23番イ長調K.488は、1786年3月2日に完成しました。

モーツァルトのピアノ協奏曲第23番はモーツァルトのピアノ協奏曲の中でもトップクラスの完成度と言われる曲です。モーツァルトに珍しくカデンツァが完全な形で記譜されていて、演奏者の即興が入る余地がありません。

知名度的には第20番とか第21番が高い知名度を誇りますが、忘れてはいけない傑作のひとつです。

2017年3月 1日 (水)

今日の音楽 3月1日 チェロ・ソナタ(プロコフィエフ) ;Music for today Mar.1 Violincello sonata(Prokofiev)

プロコフィエフのチェロ・ソナタ ハ長調op.119は、ロストロポーヴィチのチェロ、リヒテルのピアノで1950年3月1日にモスクワで公開初演されました。

プロコフィエフ晩年の作品で、チェリストのロストロポーヴィチの演奏に触れて作曲したものです。ロストロポーヴィチに触発されて作曲をはじめた作品は他にもいくつかありますが、完成したのは交響的協奏曲と、このチェロ・ソナタのみで、チェロ小協奏曲と無伴奏チェロのための作品が未完成のまま亡くなりました。

1949年12月に公開初演と同じメンバーで非公開の初演が行われています。

緩徐楽章のない3楽章の形式で、特に第1楽章は自由奔放にテンポが変わって行く自由なソナタ形式になっていて、古典との違いを顕わにしています。

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