今日の音楽 1月31日 小管弦楽のためのディヴェルティメント ;Music for today Jan.31 Divertiment for chamber orchestra
リヒャルト・シュトラウスのF.クープランのクラヴサン曲による小管弦楽のためのディヴェルティメントop.86は、1943年1月31日にクレメンス・クラウス指揮ウィーン・フィルによって初演されました。
8つの楽章からなる曲で、1713年から30年にかけて作曲されたフランソワ・クープランの4つのクラヴサン曲集から編曲した組曲です。
ストコフスキーはバッハのオルガン曲を中心にオーケストラ編曲していますが、元々単調な音色のチェンバロ曲をオーケストラに編曲という事になって原曲とは全く異なるものになっております。但し、オーケストラの華やかな響きの中にチェンバロが埋もれていたり、バロックの雰囲気はかなり維持できています。
多分、近代の作曲家がバロック時代の音楽形式そのままに作曲すると、こうなるという典型的な曲でしょう。