今日の音楽 12月10日 キリストの幼時 ;Music for today Dec.10 L'enfance du Christ
ベルリオーズのオラトリオ「キリストの幼時」op.25は、1854年12月10日にパリで初演されました。
ベルリオーズの宗教曲は、「レクイエム」「テ・デウム」ともに異常なまでに大きな編成の大規模な曲ですが、このオラトリオ「キリストの幼時」は2管編成で作曲されています。但し規模はやはり大きく全3部を演奏するには1時間半以上を要します。
題材はマタイ伝第2章のヘロデ王による幼児虐殺と聖家族のエジプトへの逃避から取られています。当初第2部の第2曲「羊飼いたちの別れ」のみを過去に他の作曲家が作曲した古風なオラトリオの一部として発表したところ、ベルリオーズに批判的だった批評家たちも好評に作品を迎えました。後にベルリオーズが真実を発表しても評価は覆らず、これを発展されて作曲したのが「キリストの幼時」です。
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