今日の音楽 9月17日 夏の歌 ; Music for today Sep.17 A song of summer
ディーリアスの交響詩「夏の歌」は1931年9月17日に、ヘンリー・ウッドの指揮でロンドンで初演されました。
ディーリアスはイギリス出身の作曲家ですが、イギリスの音楽の系譜には属さない孤高の作曲家です。北欧に興味を持ちグリーグを敬愛したディーリアスの作品は、特に管弦楽の分野で独特の作風を生み出しています。
この交響詩「夏の歌」は晩年の作品で、梅毒に冒されて失明してしまった後のものです。永年彼に寄り添った友人のフェンビーの助けによって口述筆記で作られたもので、ヒースが生い茂る崖から海を見渡している光景を思いながら作られました。高音の弦楽器が雲ひとつない空を表し、ヴァイオリンによる動きある音型は波の静かなうねりを、フルートは滑空するかもめを表現したものである、とディーリアス自身がフェンビーに語っています。
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