もう終わって一週間経ちますが忘れないうちに・・・
後半はブリテンのシンプル・シンフォニーとバーンスタインのウェストサイド物語のシンフォニックダンスです。シンフォニック・ダンスがメインの曲としては短い、だけど管楽器の負担を考えるともう1曲は難しい。という事で、弦楽合奏曲を演奏する事になりました。アンコール以外でプログラムに弦楽合奏曲を入れるのは1999年の第8回定期のリュートのための古風な舞曲とアリア第3番(レスピーギ)以来です。
結果としては、シンプルシンフォニーは最も出来が良くなかったかなぁと思います。ウチのオケの弦楽器の欠点と私が感じている 短くあるべき音が長い という欠点がモロに出ていたように感じます。チャイコフスキーのセレナーデやリュートの為の・・・のような曲はまだ良いのですが、古典的な音が求められる今回のような曲では例えテンポよく演奏できても、歯切れが悪くて折角のテンポ感を殺してしまっていると思います。残念ながら完全には克服できていなかったように思います。
シンフォニックダンスは、現代曲とは言ってもミュージカルの曲なので変拍子とか無調とかの要素が殆ど無いのですが、普段慣れていないジャズやスウィング、マンボ、チャチャチャなどの要素に慣れるまでが大変でした。それでも本番近くになったら体が自然にリズムを奏でられるようになって、それなりの恰好はついたのではないかと思います。この曲に慣れるまでを引っ張ってくれたのが、ブラスバンドも経験している金管楽器の人たちでした。彼らがいなければもう少し時間がかかっていたかもしれません。とにかく、譜面には八分音符がただ並んでいるだけでもスイングして弾かなければならなかったり、フィンガースナップやシャウトなど初経験のものを自分自身が楽しめました。
アンコールは、同じウェストサイドストーリーの「トゥナイト」を弦楽合奏+打楽器にアレンジしたもの。そしてオマケで、もう一回シンフォニック・ダンスの中の「マンボ」を演奏しました。アンコールのマンボは「Mambo!」のシャウトの時に立ち上がれる奏者は立ち上がる・・というお約束。立って演奏している我々コントラバスは当日のステージリハーサルの直前までどうするかを皆で考えた結果、楽器を1回転させる事にしました・・・聴いているお客様にも楽しんでもらえたかな?
今回はバラエティに富んだプログラムと練習環境の変化もあってとても大変でしたが楽しめた演奏会でした。皆は次回来年の春目指してしばしの充電。私は、10月末の高校OBオケへと切り替えです。