今日の音楽 7月11日 糸杉と月桂樹 ;Music for today Jul.11 Cyprès et lauriers
サン=サーンスの糸杉と月桂樹は1920年7月11日にモンテカルロで初演されました。
サン=サーンス最晩年のオルガンと管弦楽のための作品です。西洋では糸杉は死や葬送を、月桂樹は栄光を象徴する植物とされていて第一次大戦の犠牲者への鎮魂と勝利の凱歌が表現されています。
第一部が、「糸杉」で悲しみを表現するニ短調でオルガンのみで演奏され、第二部が「月桂樹」でオーケストラが加わったニ長調の明るい壮大な響きの曲です。オルガニストとしても有名だったサン=サーンスですが、オルガンとオーケストラの共演はこの曲と、第3番の交響曲の2曲だけです。
池袋にある芸術劇場は、従来のパイプオルガンに加えてオルガンの接地面が反転すると現れる近代的な音色のパイプオルガンを備えているので、第一部と第二部をこの2種のオルガンで弾き分けるなどという趣向も良いですね。と言っても反転に数分かかるので、現実的には無理か(笑)
« 今日の音楽 7月10日 伝説曲 ; Music for today Jul.10 Legende | トップページ | 今日の音楽 7月12日 ダンシング・アメリカ ;Music for today Jul.12 Where is Someone to Love Me »
« 今日の音楽 7月10日 伝説曲 ; Music for today Jul.10 Legende | トップページ | 今日の音楽 7月12日 ダンシング・アメリカ ;Music for today Jul.12 Where is Someone to Love Me »
コメント