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2016年7月 7日 (木)

パイオニア交響楽団第28回定期演奏会のご案内・3

7月17日にティアラ江東大ホールでパイオニア交響楽団第28回定期演奏会が開催されます。
前半が ボロディンの歌劇「イゴーリ公」序曲、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、後半がブリテンのシンプル・シンフォニーとバーンスタインの「ウェストサイド・ストーリー」のシンフォニック・ダンスです。

今日は3曲目のブリテン作曲シンプルシンフォニーをご紹介します。ブリテンといえば「青少年のための管弦楽入門」の作曲家としては知られていますが、一般的には日本ではそれ程馴染みのある作曲家では無いようです。しかしながらイギリスでは20世紀を代表する作曲家として広く愛好されている作曲家です。日本の音楽史教育では、どうしてもドイツ・フランス系の音楽に重点が置かれてしまい、また、ロシアやスペイン、チェコ、ハンガリーなどの民族主義的音楽は紹介されますが、イギリスの音楽のように民族色の薄い音楽は素通りされてしまっていて、イギリスの音楽は馴染みが薄くなってしまっているようです。

シンプル・シンフォニーはブリテンがまだ王立音楽大学在学中に作曲されたものです。弦楽合奏或いは弦楽四重奏で演奏されます。実はこの曲の原曲はブリテンが10歳から13歳ぐらいまでに作曲したピアノ曲を元にしているという事で、ブリテンの天才ぶりがわかります。聴けば聴くほど面白さがわかる名曲です。

第1楽章は「騒がしいブーレ」。ブーレは17世紀に始まった2拍子の舞曲でバロック時代には多くの作品が作曲されました。強烈な序奏ではじまる主題部とそこから派生したゆったりとした中間部からなります。
第2楽章は「おどけたピチカート」。速度指定はPresto possibile(可能な限り速く)。終止ピチカートの楽章で、中間部は少しテンポを落として堂々たるメロディに変わります。
第3楽章は「感傷的なサラバンド」。3拍子の荘重な舞曲でバロック時代の代表的な舞曲。中間部のメロディは非常に美しく物悲しい曲ですが最後は激しさも見せるドラマチックな楽章です。
第4楽章は「陽気なフィナーレ」。原題のFrolicsomeには「ふざけて飛び跳ねる」という意味もある非常にテンポの速い楽章。とにかくスピード感にあふれる楽章です。

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